[ジョージア]クタイシ

雨の中訪れた世界遺産の大聖堂(バグラティ大聖堂の航空写真)や修道院はどちらもそれほどのものでなかった。さらにジョージア(グルジア)第2の都市でありながら、街中にまとまなホテルがひとつもないとは何たることだ、と文句を言いたいところだが、美しい女性に出会えたことで思い出深い街となった。

難民(どこからかは不明)が多く滞在するが泊まれるとガイドブックに記載されたクタイシホテルを探し当てるが、既にホテルの機能を失っていた。しかし、そこの住民らしき若い女性に英語で話かけられ、彼女は抱えていた赤ん坊を居合わせた別の住民に預けると、近くにあるというホテルに案内してくれる。薄暗いホテルを出て間近に彼女を見ると、クタイシで一番ではないかと思えるほどのべっぴんなのだ。

彼女が連れて行ってくれたホテルは表に何の表示もなくビルのごく一部の部屋を利用していた。民泊の類かもしれない。人から教えられただけでは到底たどり着くことができない。彼女はホテルに導いてくれただけでなく、女主人の通訳をして、さらに値引き交渉まで真剣に行なってくれる。なぜ、そんなことまで。アルメニアでも何度か驚かされた、過剰とも思える親切をとろけそうな美女から施される。私が表現しきれぬ感謝の意を述べると、別れ際に彼女から握手を求められた。天にも昇る想いだ。

<6月21日(バドゥミ)>

雨が降ったりやんだりで、ところどころ道が水で溢れている。
国境近くの街バトゥミは観光ポイントがないので通過すべき。立ち止まっても黒海が見えるだけ。(バトゥミ港の航空写真

<ジョージア(グルジア)めも>

トビリシ、クタイシで少し身構える地区がある以外は、危険を感じなかった。事前に脅されていなければ、普通に歩いてしまっただろうという程度。
アルメニアほどではないが、概ね人は良い。トビリシ以外には、タクシーの運ちゃんを含めて、観光客から搾取しようと考えている人もなさそうだ。
その代わり、町によってはまともなホテルや交通機関が少ないため、観光に不便を感じる場面が多そう。
バスターミナルなどの公衆トイレは汚い。アジア農村、アフリカなみ。見た目も恐ろしいが、一瞬で気絶しそうな強臭を放つトイレも少なくない。個室はオープンが基本。

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