[メキシコ]オアハカ

<サントドミンゴ教会前広場からマセドニオ・アルカラ通りを望む>

オアハカは花と緑に溢れた美しい街。
石畳の歩行者道路にカラフルな街並み、ヨーロッパ風のカフェもあればメキシコ料理の庶民の店もある。街中にはプエブラなみに壮麗なサントドミンゴ教会と隣に十分立派な博物館と植物園、郊外には遺跡がいくつかあって観光資源が豊富。
理想的な観光都市ではないだろうか。

<マセドニオ・アルカラ通り>

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<カテドラル前でストライキをしている人々>

しかし、まだストライキが街の中心であるカテドラル(教会)とソカロ(広場)で行なわれているのだ。現地の人たちはクレージーなやつらがストライキだと称して何日もここに泊り込んでいると言っていたが、2006年5月に始まった教職員組合のストライキかそれを支援する団体による抗議集会が続いているようだ。ビニールテントやアウトドア用のテントが並べられ、夜が更けるにつれて公園が人で溢れてきて異様な雰囲気になる。
身だしなみが整った人たちはベンチや花壇の縁石に腰掛けてぼうっとしているか話し込んでいるだけ。危険はなさそうだが、写真を撮っていると鋭い視線を感じる。
現在はそれだけだが、このストライキが暴動に発展する恐れがあるとして、日本の外務省からも危険情報が発令され観光客を遠ざけてしまっている。これさえなければ、2、3日ゆっくりしたい街だ。

<モンテアルバンの遺跡航空写真

オアハカ近郊の遺跡で世界遺産のモンテアルバン<写真上>を訪れた。マヤ文明よりも前に栄えていたサポテコ人の祭礼センターだということだが、遺跡らしい素朴さを残しながら、かつての面影がイメージできる。しかし、どうも個性やインパクトがない。もうちょっとオリジナリティが出るよう修復しておいてもいいんじゃないかな。これではちょっと、印象が薄すぎ。

<たびメモ>

緩やかな山の頂上部にあるモンテアルバンまではツーリスト向けのバスでしか行けないが、途中の山腹には集落があり、狭い山道をローカルバスが何台も行き来している。最近でかけたスリランカのアダムスピークへ向かう道やフィリピンのバナウェ周辺の山道を思い出させる、景色の良いなかなかのアプローチだ。

オアハカのバスターミナルから中心ソカロまでは2km弱。メキシコのバスターミナルは数km以上郊外にあることが多く、バスターミナルから市内へ向かうローカルバスに乗ると、ほとんどの街で自分のイメージした場所で降りられず苦労していた。しかし、オアハカはローカルバスに乗らずに歩いて市内に入ることができ楽だった。

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