[ルワンダ]キガリ

<キガリ中心部付近>

来てみて、触れてみないとわからないものだ。
1994年にツチ族とフツ族の争いで大量虐殺が行なわれていたルワンダの首都がこれほど洗練され華やいでいるとは、人々がこんなに大人しく暖かみがあるとは思ってもみなかった。

東アフリカに来て、西アフリカとのギャップに驚いているが、キガリはケニアやウガンダと比べてもあらゆる面で更に洗練され、アフリカらしからぬ街である。

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例えば、バイクタクシーのドライバーはみな制服のジャケットを着て、ヘルメットをかぶり、客にもヘルメット着用が義務付けられる。
路上で調理して食べ物を売る店がない。食堂の食べ物に野菜が多く、先進国なみの普通の料理が多い。
環境への配慮からビニール袋の使用が禁止されている国だから、『どこでもトイレ』や『どこでもゴミ箱』などは許されない。アフリカの都市における空き地や用水路にみられるゴミ溜め状態がなく、非常にクリーン。
交差点で車が停車しても物売りが寄ってこない。
大量虐殺の影響による肢体不自由な人が大勢物乞いをしているのではと思っていたが、特に他の国と比べて多いことはなく、たまたま見かけた人たちは物乞いなどせず、不自由な体で元気に動き回っていた。
東アフリカに来てから黒人以外の現地人をみかけるようになったが、キガリはその数が増えた。

小さなやさしい声で話す人が多く、感覚的に日本人にぐっと近くなっている。
「チャイニーズ」とか「シノワ」(ルワンダでは現地語以外に英語とフランス語が公用語)と呼びかける声が、今までの国のような罵声に聞こえず軽い挨拶に感じるため、私も無視せず手を上げたりして反応する。今までの国では、日本人に対していきなり「中国人!」と罵るとは何事だと思っていたのだが、キガリの人々の表情を見ていると、「これはこれはおめずらしい、東洋のお方ではないですか、我々の国にようこそいらっしゃいました」という気持ちが「シノワ」にこめられているように感じてしまうのだ。

私が駐車中の車のドアに寄りかかってぼうっとしていた時、その車の運転手が無言で私の腕をそっと触り、彼がドアを開けようとしていることを知らせた。他の国ではまずでかい声で「どけ!」と言い更に強く体を押されたりするものだが、その運転手の行為が日本人に非常に近いなあと感じたのだ。

<ルワンダのキャッシング情報>

西アフリカからずっと今まで旅した国は全てVISAカードでATMからのキャッシングが可能だったが、ルワンダではダメだった。

銀行の数が異常なほど多く、ほとんどの支店にATMが設置されVISAマークも表示されているのだが、どの銀行の機械で試しても出金できず、銀行員が言うには窓口でのみVISAキャッシングが可能とのこと。
銀行巡りをして尋ね歩いたところBancorという銀行でのみ窓口キャッシングが可能ということがわかり、3.5%の手数料でキャッシングできた。(現在はATMで日本発行のVISAカードによるキャッシング可能なもよう:2012年6月)

それにしてもキガリの銀行店舗は洗練されていて驚いた。日本の地方銀行よりも余程あかぬけていて、入口で受付係が用件を聞いた上でカウンターに案内したり、来店目的に応じて番号札を機械から発行するような店舗がいくつもあった。

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