エチオピアのたび

祈る (アクスム)

<聖マリア教会で祈る修道士>

エチオピアの北はずれにあるアクスムは、紀元前後に発生したアクスム王国の中心地として栄えていたが、今は古い遺跡や教会だけが残る、巡礼者と旅行者が集まる田舎町だ。
4世紀頃から信仰が始まったエチオピア正教は、他のキリスト教の発展から隔離され、独自の伝説が継がれている。失われたアークがここの聖マリア教会に持ち込まれ、代々1人の修道僧により守り続けられているというのもそのひとつだ。

巡礼服を着た裸足の男が長旅を共にした杖を閉ざされた入口にたてかけ、聖堂に向かい一心に祈る。現代社会から取り残された地域では宗教が今でも強い力を持っていた。

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