エチオピアのたび

ファランジ、ファランジ (ハラル)

<ハラルの路地の子供たち(2枚組)

エチオピアでは、どの街でも子供たちから大きな声をかけられるが、その言葉が街によって異なる。アジスアベバでは「ミスター」、ゴンダールでは「ユー、ユー」、アクスムとラリベラでは「ハロー、ハロー」。
そしてハラルでは、路地や店先、家の窓、庭の茂みなど、子供たちがどこにいようと私をみつけさえすれば、大きな声で「ファランジ、ファランジ(外国人)」と叫んでくる。
中には外国人からなんとか小銭を手にしようと迫る子供もいるが、たいていは私が振り向いて手をあげると大いに盛り上がり、カメラを向けると喜んで群がってくる。
埃やハエが多い、食べ物がまずい、ホテルの水がでない、旅におけるそんな些細な不満も、けれんみのない子供たちの笑顔が吹き飛ばしてくれた。

それにしてもハラルの子供たちの声は強烈であった。今でも、写真の明るい顔を見ていると、ファランジ、ファランジという甲高い声が耳の奥から聞こえてくる。

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