[インド]ブッダガヤ

<マハーボディー寺院(大菩提寺)の菩提樹>

<マハーボディー寺院>

ブッダガヤは大観光地。
地元の人たちはオフシーズンだと言っているが、インド人参拝者や外国人観光客で賑わっている。

メインとなるマハーボディー寺院(大菩提寺)はまあまあ立派で敷地内には熱心に祈り続ける人が見られ、厳かな気持ちになる。
仏陀が悟りを開いた地、仏教最大の聖地なのだから、もっと巨大で仰々しくても良さそうだが、程よい大きさですっきりとして好感が持てる。
しかし、観光客が大量に押し寄せるピークシーズンは、収容スペースが十分でないため落ち着いて拝観できないのでは。

大菩提寺の周辺には他の聖地と同様に各国の寺院が点在しているが、現地の町と融合しているため、ルンビニやクシナガルと違って街歩きを楽しみながら寺院巡りができる。

日本人観光客を見かけたのはポカラ以来。到着したばかりの旅行者に数人の男たちがつきまとい、応じている旅行者のテンションが上がっていく様を傍でみていると面白い。旅行者の声が大きくなるとインド人たちは更に興奮して鞄を引っ張るなど手荒な行動を取っている。
ブッダガヤは日本語使いも多く、ツアーのを勧誘などしつこくつきまとってくる輩が何人かはいたが、インドの観光地ということを考慮すれば気にならない。(閑散期なのですご腕の商売人は休んでいたのかも)

<ブッダガヤの姉弟(2枚組)

土産売りのスレた子どももいるが、(インドとしては)驚くほど無垢な子にも出会える。さすが仏教の聖地。
ブッダガヤ周辺にはのどかな農村が広がるので、食事がうまければ何日かのんびり滞在したいが、私の口にはあまり合わなかった。

<前正覚山トレッキング>

前正覚山は、ブッダになる前(悟りを開く前)のスィッダールタが6年間修行していたとされる山。ブッダガヤに来たらぜひ訪れたいと考えていた。

信用できそうな土産やの主人が「町中で声をかけてくるバイクに乗っていくと襲われることがあるよ」と忠告していたのでホテルを通してバイクをチャーター、少し高めで600INR。バイクでぐるっと回り、ほんのちょっとだけトレッキング。(GPSログによるルート

ミャンマー寺のある三叉路を右に曲がると500mほどの長い橋を渡りスジャータ村に入る。橋を渡った後、バイクは左に折れて北へ向かったが、南西方向に200mほど進むとスジャータ・ストゥーパがある。三叉路からだと1kmほどで徒歩圏内(ルート)。その先の集落を探索すれば何かあるかも。

バイクは北東に進みトトロの木(航空写真)と呼ばれるガジュマルの巨木に寄る。三叉路からは3.2km(GPSログより)。
その後、バイクを下ろされ、枯れ川を渡る。バイクは砂に車輪を取られかなり苦労している様子。渡河した後再びバイクに乗り、農村の集落を抜け、道なき道も走りながら前正覚山の参詣口に着く。ここまでトトロの木から4.3km(GPSログより)。

物乞いも参詣者もいない参道を上っていくと、標高差80mほどでチベット教寺院があり奥にスィッダールタが修行したという洞窟がある。清めていた寺男が中に案内して説明してくれる。
平原からぽこりと盛り上がった独特の山容の前正覚山、そしてその中腹にあるそれらしき洞窟。ブッダ誕生のくだりを様々な書物で目にしたが、伝説とも思える話しを裏付けるようなスポットに立ち感慨深い。

山頂を目指してそれらしき道を進んで行ったが、道が途絶えてしまう。踏み跡はあちこちにあるのだが、大きな岩や固い茨の木が道を塞いでいる。
強引に上まで登ると頂上部は細長く、山頂の標識などは特にないので、GPSで最も高い地点を探ると標高332m。バイクを降りた参詣口からの標高差は200m、距離は1kmになる。
頂きにはすがすがしい風が吹き、広大な大地の眺めが心地よい。こんな素晴らしい観光スポットなのに人の姿はなく、見下ろす大地には素朴な農村の風景が残っている。

<前正覚山頂上からの眺め/セーナー村から眺める前正覚山(2枚組)

頂上部にしっかりとした踏み跡があったので別の道を下ってみるが、それも途中で途絶え、無理矢理、洞窟まで下る。(オフシーズンで登山ルートが荒れていただけかもしれないが、頂上に登る際は、洞窟の管理者に事前に道を確認し方が良い)

帰りは、枯れ川を渡る砂地の多いコースをバイクが嫌がり、車でも走れる道を通ってブッダガヤに戻った。(前正覚山の参拝口からミャンマー寺付近までのルート

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