[クロアチア]ザグレブ

スロベニアの快適な列車からクロアチアの列車は一変する。落書きが多い、シートが古い、トイレが汚い、座席の窓に子供たちからボールをぶつけられる。そして、意地悪しているだけかもしれないが、入国審査官ですら英語を話さない。

ザグレブで初めてプライベートルームを利用することになった。国によっては、共同部屋でなく、仕切られた部屋という意味でプライベートルームという言葉を使っているが、ヨーロッパでは一般の方のアパートの一室を借り、トイレやバスルームをオーナーと共用してホステルなみの宿代を払うというものだ。
駅のツーリストインフォメーションで予約して街の中心に向かう。駅前から中心部まで古いヨーロッパ式の高層ビルが続く。そのプライベートルームもビルの入り口にある小さなボタンを押すと部屋からの操作でドアが開けられ、エレベーターのない大きな階段を4階まであがる。
オーナーは高齢の女性。子供が出ていったあとの部屋を貸し出しているようだ。このようなシステムが初めての私はいろいろと質問するのだが、皺の溝を化粧で埋めた顔を近づけノープラブレムを繰り返すだけでまともに答えない。部屋はきれいに掃除されているが、私用物があちこちに置かれ、クローゼットを開けると洋服がぎっしりとつまり、空きのハンガーもない。
居心地が悪い割にはやけに高いプライベートルームだった。

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