パキスタンのたび

夜店で食事(ペシャワール)

<ペシャワールの夜店(2枚組)

夜8時を過ぎていたので、パンか何かを買い夕食としようと思い、ホテルの外に出た。私はすぐ食べ物にあたる性質なので、旅先では食事を楽しむことは考えない。安全そうで食べられる物があればそれで十分と考えている。ホテル周辺には満足できるものが売っていなかったので近くのジンナー公園まで歩くと、数百メートルにわたり夜店がでていた。夜の治安が悪そうなので遠くまで出歩くつもりはなかったが、ついつい華やかな屋台街が途切れるまで歩いてしまう。
店の男たちはカメラを向けると喜び、あちこちから写真を撮ってくれという要請を受けてカメラマンの私は忙しい。途中、撮影のお礼にと果物屋のおやじからもらったりんごを調子に乗ってそのまま食べてしまった。雑菌だらけの果物や生野菜はそのまま食べないという主義だったのに何たることだ。
もうこうなれば路上屋台で食事してしまおうかと思いながら最も安全そうな食べ物を探し、羊肉をサイコロステーキ風に焼く店で立ち止まる。注文してから気がついたが、客用の低い椅子があるがテーブルがない。しかたなく隣の人に倣い、皿を路上に直に置いて食べる。食事をする私のすぐ背後を大勢の歩行者と噴煙をあげるバイクが通っていた。
ああ、皿の上がバイ菌だらけになる。

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