タグ別アーカイブ:国メモ ( 31件の日記 、ページ 2/4 )

[ラトビア]リガ

<ドム大聖堂のタワーからの眺め/中心部の新しい教会(2枚組)

タリンがなかなか良かったので、より壮麗な建築が多いというリガに期待していたが、はずれだった。旧市街がタリンより更にコンパクトで坂道がないというのはお年寄りに良いかもしれないが、古さを残した建物と現代の建築物が混在して美しさがなく、タリン旧市街のような異空間を感じさせる雰囲気がない。
しかし、新市街を含めた街全体がは大きく、道は歩きやすい。広々とした緑豊かな公園があり、新市街にある教会(写真2枚目)は見慣れぬ外観をして美しさを感じたりと、何かしら発見のありそうな街だ。

≫続きを表示

->「タリンの続きを表示」からのつづき
タリンからのバスはリガ到着が23時となり大変だった。日本で予約した部屋は7ラット(1,400円)というドミなみの値段のシングルなのだが、バスで40分という郊外にあったからだ。夜11時過ぎに市内バスが走っているか不安だったのだが、街中に入ると、ちらほら路線バスやトラムを見かける。着いたバスターミナルの管理職員たちにホテル予約確認メールに記されていた番号のバス発着所を尋ねると、そんな番号のバスは知らないと言われ、タクシーの運転手にホテルの場所を尋ねてくれる。1人だけ場所を知っている運転手がいたが職員に交渉してもらっても20ラット(4,000円)から譲らない。7ラットの安宿へ行くのに20ラットのタクシー代を払うなど考えられない。20ラット出せば街中から歩ける場所で中級ホテルがあるだろう。
唯一英語が通じた若い職員に愚痴を言ってもしかたなく、自力でバス停を探すことにする。

バス停には停まるバスの番号と発車時刻が必ず表示されているようなので、それでバスが終わっていることが確認できれば郊外のホテルは(キャンセル料として全額取られるかもしれないが)諦めようと思っていた。ターミナル近くにあるバス停をいくつかあたったが、探しているバスの番号は見つからず、人に尋ねても埒があかない。ここまでのバス移動が楽で力が余っていたため、簡単に諦めることなく執念で探していた。

タリンからのバスが到着した時、ターミナルの裏側に歩いて行った乗客がいたことをふと思い出し、そちらの暗闇のエリアに向かってみる。すると、人通りがほとんど途絶えた場所に探している番号が書かれたバス停があるではないか。繁華街と反対側だったが、ホテルからの案内通りバスターミナルのすぐ近くだ。
発車時刻を見ると最終が23:35とあるのだが理解できない文字で注意書きが付いていて、雰囲気からして土日運休あるいは休日運休と書いてある気がする。今日は土曜日なので微妙だ。バス停近くに1人だけ少年がいたので尋ねてみる。

「この番号のバス待っているの?この時間のバスは今日走っているの?」
彼は英語がわからないと避けているのだが、この程度の内容は言葉がわからなくても通じるだろう。しかし、しつこく問いかけていると少年はその場を立ち去ってしまった。誰もいなくなったバス停で来るのかどうかわからないバスを待つ。バスが来なければ地図もなく英語も通じない深夜の街をホテル探しで歩き回らなければならない。(リガは日本でホテルを予約していたのでツーリストインフォメーションの地図で観光しようと思いガイドブックを持ってきていなかった)

不安で胸の鼓動が聞こえてくるような十数分間を過ごしていたが、時間通りにバスが現れ、立ち去っていた少年だけでなく遠巻きに私を見ていたのか暗闇の中から数人が集まって来て乗車した。

バスには無事乗れたのだが、降ろされたバス停周辺は建物が見当たらなければ街灯もなく、湖畔にあるというホテルを探して暗闇の中を右往左往することとなり、それはそれは大変苦労して相当エネルギーを消耗することとなった。
少々安くても郊外の宿は予約すべきでない。まあ、当然のことか。

<たびメモ>

リガからビリニュスへのバスは早めにチケットを押さえようと午前中に売り場に行くとEurolineもEco lineも本日全て満席と言われ愕然とする。やはり8月の日曜日はこれほど混雑するものなのか。
しかし、Ecolineのスタッフから紹介された名称不詳のもう1社(www.iticket.lt)は他社より便数が多くどの便にも空きがあるという。そして乗ってみてびっくり。2+1の横3列大型シートでトイレ付きにも驚いたが、大型バスに乗客8人だけのがらがら状態。一体どういうこと?
ちなみに料金11ラット(2,200円)で他社より1ラットぐらい高いだけだと思うのだが。

<ラトビア(リガ)めも>
  • 英語に関して、ホテルやバスのチケット売り場などは問題ないが、バス運転手、店のおねえさん。街の少年などほとんど話さない人がタリンと比べて多い。
  • 市内バスのチケットを(ヨーロッパ標準と思われる)KIOSKで購入する方式ではなく、乗車時に運転手に支払う方式なのはありがたい。(私が乗った郊外路線だけかもしれないが)
  • リガには裕福そうな人が多く、観光地周辺では高級車ばかりが目についた。
  • 市内に緑あふれる広々とした公園があり、道は広いが車は少ない。(訪れた日は)気候も爽やかなので住むのには良いかもしれない。ツーリストインフォメーションの地図や日本から持参したJTBパンフレットをもとにお勧めスポットなるものをほとんど訪れたつもりだが、どこへ行っても「えっ!これだけなの?」という驚きばかり。見るものがほとんどなく観光地としてはお勧めでない。リガは☆無し。
  • ヨーロッパ東の端を南下するのまとめ

[エストニア]タリン

<タリン旧市街(2枚組)

天気が良く、空気が乾き気持ちが良い。日中は十分暑いが、まだまだ緯度が高く北国の夏を感じる。(北緯59度というとサハリンのさらに北、オホーツク海の北端)
ほどよい大きさにまとまった旧市街は、人によっては明治村やオランダ村のようなテーマパークと感じるかもしれないが、ヨーロッパの街並みを見慣れていない私にはぎりぎりセーフで初めのうちはワクワクしながら歩いていた。
修復されすぎたのか建物から年代の重みが感じられず、お宝が少ないので教会内や博物館内がガランとしているのが気になったが、トランジットなどでヘルシンキに1日空きができた場合は、ヘルシンキでなくタリンの観光がお勧めである。(ただし、ヘルシンキ<たびメモ>にあるよう、船の運航キャンセルのリスクあり)

≫続きを表示

タリンからリガまでのバスはそれほど本数が多くない。ターミナルが街の中心からトラム4駅分離れ、予約のために行くのが面倒だったので、8月の土曜日ではあるがネット情報や観光地の込み具合から事前予約は不要と判断したのが大失敗。15時のバスに乗るつもりで14時半にターミナルに着くと、15時と次の17時のバスが満席で18時半のバスになってしまう。(このEurolineバスのluxクラスはトイレ付きで自由に飲めるコーヒーが備えられ、さらに座席に電源がありWiFi付のため、飛行機のビジネスクラスなみの快適さである)
->「リガの続きを表示」につづく

<エストニア(タリン)めも>
  • 暖かみのある笑顔で接して親切な人が多いが、人によっては非常に冷たさを感じる旧ソ系の対応をする人もいる。まあ、メリハリがあっていいんじゃない。
  • 安ホテルのトイレは汚かったが、有料施設や街中のトイレはほぼ問題なし。
  • 食べ物の値段は東京と同じくらいか。
  • 接した人はみな英語をよく話す。
  • 道は清掃され、旧市街以外の街も清潔感あり。
  • 酒を良く飲む人が多く、朝や昼間に何人も泥酔者を発見。
  • ホテルチェックインが深夜0時を越えていたが、夜食や飲み物を求めて港近くを探す。ホテルスタッフがもうどこも開いていないと言っていたが、ガソリンスタンド内のミニスーパーが営業していた。しかし、安いので買おうと思ったビールは夜10時以降販売できないとのこと。
  • ヨーロッパの街や建物をあまり見慣れていない人には受けるかもしれない。タリンの☆1つ半。
  • ヨーロッパ東の端を南下するのまとめ

[フィンランド]ヘルシンキ

<スオメンリンナ要塞 航空写真/ヘルシンキのフェリー乗り場付近の屋台街(2枚組)

ヨーロッパにある首都でありながら素朴さを感じさせるというのがヘルシンキの売りかもしれないが、物価が高すぎるため、何の味わいもない。買い物や北欧デザインに興味がある人以外、楽しめるものはなさそう。
(ネットなどから事前に得られたイメージ通りだったので)やっぱりこんなものかと実感するのみ。

<たびメモ>

ヘルシンキ、タリン間はいくつかの会社の船が運航しているが、Linda Lineが最も安かったのでネット予約してきた。しかし、チェックイン時に運行キャンセルになっていることを知らされ2時間後の便に振り替えられる。
朝食はストックホルムからのフェリー内で街のスーパーで買ってきたパンで済ませ昼食は抜いていた。ヘルシンキ内では飲まず食わずで耐え、物価が安そうなタリンで豪勢な夕食をと思っていたのだが、タリン到着が夜11時すぎになってしまうのでヘルシンキで食事をとることにした。港から戻って再びヘルシンキの街を歩き回り、最も安い食事としてファストフードのケバブ(私にとってはヨーロッパの牛丼)を選んだが5.5ユーロ(約750円)もする。ヨーロッパでもかなり高い方なのでは。

<フィンランド(ヘルシンキ)めも>
  • ヘルシンキで印象に残ったことは、港の近くで屋台の野菜売りやファストフード店が並んでいたことと繁華街の広場でホッケーの試合が行なわれていたことぐらい。
  • ヘルシンキを見てからストックホルムに入れば、ストックホルムの感動が大きいかもしれない。
  • (私のような急ぎ足旅行者にとって)ヘルシンキの良さは通貨がユーロだということぐらい。(後日談:そのうちすぐまたユーロの出番があるだろうと思い、小銭を含めて財布に入れていたのだがマケドニアとアルバニアで一部使えただけで、最後のギリシャまでユーロが正式通貨の国は今回のルート上になかった)
  • 世界遺産のスオメンリンナ要塞は、時間が余ってしまったらどうぞという程度。
  • ヘルシンキはトランジットタイムを利用した半日ぷらっで十分。ヘルシンキの☆無し。
  • ヨーロッパ東の端を南下するのまとめ

[スウェーデン]ストックホルム

<王宮(2枚組)撮影ポイント

初めての北欧、ストックホルムは期待以上の好印象で楽しめそう。海のブルーは鮮やかで、道は広く清潔、(改築や建築中の建物が多いのが気になるが)街並みはまあまあ美しく、博物館が充実してお宝が多い。
王宮(写真)とその周辺の旧市街は見る価値ありそうだ。しかし、他の観光スポットはついでに見る分には満足できるという程度かも。

≫続きを表示

<ストックホルム旧市街王宮付近>

福祉国家で税金がバカ高のため物価が高いのは仕方ないとしても、トイレが少なく汚いうえに有料が多いというのは納得できない。
ノーベル賞表彰式の行なわれる市庁舎や世界遺産のドロットニングホルム宮殿の観光客向け無料トイレには驚いた。男性用の小用設備は床に細長い溝があるだけで仕切りもない。これは、アフリカや東南アジアなどの僻地でしか見られなくなったトイレではないのか。貴重な文化遺産として残しているつもりなのだろうか。有料トイレは無人でコインを投入しないと扉が開かないものばかり。ユーロでなく現地通貨を採用しているスウェーデンの硬貨は滞在中ほとんで手にしなかったため利用できなかった。

男性の小だけなら観光施設には何かしらトイレがあるので問題ないが、女性のトイレや大の場合は並ぶ必要があり、空いている所をみつけて飛び込むと利用をためらう汚さがある。水が合わず下痢をしていた私はかなり苦しい思いをした。何が福祉国家だ、旅行者から徴収した税金還付せよ。
あちこちの観光施設で並んで待たされるとか、英語表記が少ないため交通機関の利用で何度も迷ったとか、気に入らない事がいろいろあったが、物価高とトイレの不満と比べると目くじらを立てるほどの事ではない。

ストックホルムでは旅行者向けのストックホルムカード2日券(ほとんどのミュージアムが入場無料でメインの市内乗り物が自由)を購入したので、精力的に観光スポット巡りをしたが、王宮以外はわざわざ日本から行って見るほどのものじゃないんじゃない、というのがヨーロッパ嫌いの私の感想。

ただ、ストックホルムからヘルシンキへの船旅はなかなか趣深いものがあった。大型船はストックホルムを発ってから2時間も3時間も両側に小島や入り江の続く狭い水路を進行する。船内では12階にあたるデッキから、水際に建てられた別荘で日光浴するマダムや海沿いで生活する人々の姿を見下ろしているのは実に気持ちが良い。今までにない体験をしたこの船旅だけでも北欧に来た甲斐があった。

<たびメモ>

博物館や宮殿巡りが好きな人は、ストックホルムカードが必須。期限48時間の場合で7千円と高額だが、あっという間に元が取れるほど入場料が高額で博物館の数が多い。お宝が多いためまずまず満足できる場所がいくつかある。しかし、建物の外見の良さだけで予定していなかった施設に入ると外れのことが多く時間の浪費となる。ネットやガイドブックで誰も勧めていない所は避けた方が良い。誰が行っても満足できると思われるのは、王宮、ドロットニングホルム宮殿、国立博物館(美術館)、ヴァーサ号博物館ぐらい。(下の写真は色合いがきれいだったので掲載。スカンセン博物館は時間が余ったらどうぞという程度)

<スカンセン野外博物館>

ストックホルムーヘルシンキ間の船は夏期ならば、TALLINK Silja Lineの4人相部屋が最も安く41ユーロ(相部屋で利用できるのは混雑する夏期のみ)。室内にまともなトイレとシャワールームがありタオルまで付いている。二段ベッドが2つ並んでいるが私の部屋はフィンランド人労働者と2人だけの利用だった。船底で窓のない部屋だが、起きている間はデッキや上層階にある窓際ソファーに座っていれば良いので、同室者が問題なければ快適な船旅が楽しめる。

<スウェーデン(ストックホルム)めも>
  • 観光施設のトイレは汚いが、(ネットで予約できたシングルルーム最安値の)Connect Hotelのトイレは日本なみに磨きあげられていた。
  • こちらから尋ねれば、みな英語を話し親切に教えてくれる。
  • 慣れの問題だろうが、地下鉄の乗り換えが難しい。初めて乗る線は必ず迷った。駅員か警備員に訊いた方が良い。
  • 横断歩道を渡ろうとする人がいると必ず車が停止するのには感動した。まるでドライバー全員が免許センターの特別講習を受けたかのようだ。(後日談:信号のない横断歩道における車の停止は、この後に訪れた国々も概ね守られていてヨーロッパの標準だと知る。彼らから見ると日本は後れていると感じるのでは)
  • 海沿いの岩場では、少しでも傾斜が緩やかな場所を求め、アザラシの群れのように水着姿で横になる光景があちこちで見られる。短い夏の日光をなんとか体に吸収しようという姿は同情を誘う。
  • 物価が気にならなければ、長く滞在しているうちに気に入ってくるかもしれない。ストックホルムの☆2つ半(観光地ランクの5つ☆評価)。
  • ヨーロッパ東の端を南下するのまとめ

[ケニア]ナイロビ

<ナイロビ中心部付近(2枚組)

ナイロビはさすがに今回訪問した都市の中で最も洗練されており、写真を撮っていても、何をつまらんものにカメラを向けているんだぐらいにしか見られていない。アメリカの地方都市にでもいるような気分だ。

≫続きを表示(ナイロビは安全?2)

ナクルからのマタツがダウンタウンに入る前に降りて、地図を見ながら荷物を持って中心部近くの安ホテルを目指したが特に問題なく辿り着いた。
「歩き方」には日中でも街を歩く時は貴重品を全てホテルに預け、複数で行動することと記載されているが、それほどの危険があるとは私の肌では感じられない。

また、国立博物館にはタクシーで行くこととして、他の交通手段が記載されていないだけでなく、ガイドブックの地図範囲外になっていてどのぐらいの距離があるのかも書かれていない。
ホテルのフロントで尋ねると、タクシーでなければ歩いて行けば、という応えなのでそれらしき方向に歩いた。1km程度と十分歩ける範囲内に博物館があり、行きは歩行者のいない道で変な男に出くわしたので帰りはコースを変え、ナイロビ大学前を通る道を安全に歩くことができた。(行きに通った幹線道路沿いは旅行者が襲われることがあるという別の情報もあったので、博物館へはミニバスかタクシーで向かった方が良いでしょう)

<中心部にある絵になるモスク>

その後も中心街周辺を何か面白いものがないかと訪ね、あるいはネット屋を探して歩き回ったが、日中でかつダウンタウンに入らない限りは1人でカメラを持って歩いても問題ないようだった。(たまたま私が危険を感じなかったというだけでなく、ホテルや土産店で問題ないと言われ、親切なナイロビの人たちが誰も注意をしてこなかったというのが根拠)
ただし、土産店やネット屋などは夕方5時や6時のまだ明るいうちに店を閉じるので、暗くなれば多少危険な街に変わるのかもしれない。

≫≫ナイロビは安全?1へ

<参考図書>地球の歩き方 東アフリカ 1999~2000 =>最新版 2016~2017

<ケニアめも>
  • ケニアは自然、人、衛生面などは想像していたよりもずっといいなと感じる反面、異常なほど荒れた道路、客引きや物乞いのしつこさなど耐え難い部分も少なくなく、旅するのに良い国か悪い国か判断が難しい。
  • ケニアからナクルまで(区間)は先進国なみの道路なのだが、ナクルからキスムまで(区間)が、アフリカといえど交通量の多い幹線道路にこんなのありかよという悪路。ところどころできれいに舗装された道路となり、そのような区間には検問がいくつもあったので、テロ対策として意図的に悪路を維持していると思われる。
  • ケニアではネット屋での接続が1度も行なえなかった。ネット屋の数が少なく、ナイロビ以外の街でも夕方6時ぐらいには閉めてしまうようで、苦労して店をみつけても開いていない。結局、2軒だけ入れたのだが、自分のPCへのネット接続は断られた。(ウガンダとルワンダはネット屋が多く、現地の若者で賑わっていた)
  • 食事はうまいものに当たらなかった。なぜか何を頼んでもほとんど味付けしていないかのように薄味で、客に与えられる調味料は塩こしょうとケチャップぐらい。地元の人たちは塩をたっぷり振りかけて食べているが、中華だろうがアフリカンだろうが全て塩味のみというのは厳しい。ただ、ナイロビの大衆食堂での百円ちょっとのスペシャルランチ(右写真)は多様な野菜、豆類が盛り合され、緊張して食べたが、慣れれば美味しく食べられそうな代物だった。
  • ナイジェリアには遠く及ばないが、検問が多い。
  • マタツ(乗り合いミニバス)が同じ行き先で客を取り合うのが非常に気に入らない。マタツは満席にならないと発車しないのだが、5台も6台もが同時に客集めをしているためなかなか発車できない。地元の人はどの車がすぐ出そうかを判断して乗車しているようだが、旅行者は強引な客引きを受け、客の集まりが悪い車に乗せられる傾向にある。ウガンダ、ルワンダも含め他の国ではひとつの行き先に対して客集めをしている車は1台しかなかったので、ケニア独特のしくみを理解するまで時間がかかった。
  • これぞいかれたアフリカ人というタイプをケニアに来て見かけるようになった。(夜通し外で騒いでいる人たち、マタツのスタッフが客待ちしている間に大音響の音楽に合わせてクラクションを鳴らし続ける、意味もなく外から車体を叩きながら客集めする人など)
  • 1500円(1,200シリング)以上出せばまともな宿に泊まれる。千円(800シリング)以下でもなんとか。どの宿もお湯が出て、朝食の有無を選べる。
  • VISAキャッシング問題なし。
  • 朝は20度以下に冷え、道は良く清掃されているため、朝の街歩きは気持ち良い。
  • ケニアに来て中国製蚊取り線香が効かなくなった。日本から持参した蚊取り線香がなくなりニジェールで中国製を買った。これも日本の香取線香と同様に煙で蚊を殺しはしないが、人を刺す意欲をなくさせるものだったのだが、ケニアの蚊は煙が出ている最中でもブスブス刺してくる。ケニアでは全ての宿に蚊帳があった(千円以下の宿は穴だらけ)ので蚊帳に入った。
  • 施設の入場料は他の物価と比べ内容の割に高い。特に大した陳列物のないナイロビの博物館が千円以上したのには驚いた。
  • ナイロビの渋滞はガーナのアクラと同様でスムーズに走っていたかと思うとピタリと止まり、また調子よく走り出したかと思うと全く動かなくなる。これは交通量が多すぎるためラウンダバウト(ロータリー交差点:航空写真参照)に信号を設置しているため渋滞になるのが原因。通常の交差点では対向2方向が青になっているのに対し、ラウンダバウトでは1方向しか青にならず、青になってもロータリー上に車が残っていると進めないため、信号待ち時間が四辻の交差点と比べて倍以上になってしまう。交通量の多い交差点にランダバウトのメリットは(たぶん)何もない。どこかの国に余計なものを造られてしまったものだ。早急に取り壊すべき。
  • 結論として、治安の問題がなければケニアには長く住んでいられそうな気がするが、旅行を楽しむためにはかなり金をかける必要がある。
  • マイナースポットをゆく(西アフリカ編/東アフリカ編)のまとめ

[ウガンダ]ジンジャ

<マーケットの野菜売り場(服装、商品、売り方に特徴がなく面白味がない)

<柔らかな表情と険しい表情の姉妹(同一姉妹の2枚組)

ビクトリア湖から流れ出るナイル河の源流があるジンジャ。
ビューポイントに行き、あそこが源流だと教えられたが特に美しい眺めがあるわけでもなく感動は薄い。
源流から数キロ下流にあるブジャガリ滝も見に行った。水量が多く迫力あるが、うーん、こんなもんかという感じ。

ウガンダ観光はゴリラでも見に行かないと満足できないかもしれない。

ウガンダはカメラへの抵抗があまりないようだが、女性に「撮ってもいいか」と尋ねると、大人だけでなく子供にまで拒否される。
それでも西アフリカより撮影のチャンスがずっと多いのだが、西アフリカと比べるとマーケットや農家などがごく普通に見えてしまうので、あまり撮影意欲が沸かない。

<ウガンダめも>
  • カンパラからルワンダ国境までの幹線道路はほぼ舗装しているが穴が多く、ニジェール、ナイジェリアなみの悪路で、ナイジェリアなみに飛ばす車が多い。カンパラからジンジャ(区間)のみまともな舗装道でジンジャからケニア国境(区間)まではコースによって恐ろしく荒れる。
  • バスの出発時、運転手が乗り込みエンジンをかけ、今でるもうでるというフリをしながらなかなか発車しない。ムバララからカンパラに向かう大型バスがちょろちょろ移動しながら路上で客集めして2時間近く出発しなかったのは呆れてしまった。
  • 東アフリカのホテルはどこもチェックアウトが午前10時なのが気に入らない。(西アフリカは12時か13時)ジンジャの宿代千円ちょっとのホテルは9時だった。チェックアウト後に安心して荷物を預けられるような宿に泊まっていないと、午前中観光して午後移動ということができなくなる。
  • ATMの数は多く、VISAカードのキャッシングは数台に1台ぐらいが可能。
  • 食事は特に美味しいというほどではないが、ケニアと比べ全般にまともだった。カンパラはインド料理がうまかった。
  • カンパラ以南の地方は牧草地が多く、角の立派な牛が多い。
  • 体のでかい鳥(サギやハゲコウなど)が多い。
  • 人は穏やかで悪くないと思う。特に親切ということもないが、嫌な人には会っていない。
  • なかなか発車せずトイレ休憩のないバスでの移動の辛さやカンパラの密集度の高さから受けるストレスを考えると、あまり面白味のないこの国を敢えて旅しようとは思わない。
  • マイナースポットをゆく(西アフリカ編/東アフリカ編)のまとめ

[ルワンダ]ギコンゴロ

<メモリアルセンター航空写真への道からの眺め>

ブタレから30km、ジェノサイド(集団殺戮)のメモリアルセンターがあるギコンゴロに入る。
ギコンゴロまでの道は、丘というか小さな山が途絶えることなく現れ、道沿いの傾斜には耕された田畑が延々と続き、ある一定間隔に集落がある。
ルワンダに入ってから今まで通ってきた幹線道路でもずっと同じような景観が続いていた。人間が手を加え続けることにより美しさが保全された里山がルワンダ国土中に広がっているようだ。

メモリアルセンター(航空写真参照)はどのように評価したら良いだろうか。アウシュビッツのようなコンクリート造りの長屋がいくつかあり、室内に悪臭のする死体が積み重なっている様を見せてもらうだけ。あと法廷だったという小さな建物も見せられたが、同行するスタッフからの詳しい説明はなく、写真やパネルなどでより理解を深めてもらおうという気は全くないようだ。
センター周辺の自然は美しい。道を行きかう人々は平和な顔をして、私に笑顔を見せたり挨拶をする人も少なくない。
インパクトがあったがよく理解できなかったので、帰ってからルワンダのことを少し調べてみよう、そんな気にさせるのがメモリアルセンターだった。

<メモリアルセンター近くの民家>

≫続きを表示

ほぼ体調が回復した。長かった、約3週間、病んだ体にアスピリンを与えながら旅を続けていた(途中3日間は完全に休養)ことになる。
それで、久しぶりに歩き回り、これぞというビューポイントを探し、子供をはじめとした地元民との触れ合いや出会いを求めたのだが、ほとんど不発だった。
どっちに行けばいい景色がありそうだとか、気さくな住民たちが出迎えてくれる集落がありそうだとか、勘を働かせながら歩く必要があるのだが、全く機能していなかったようだ。
清潔感があり、気持ちが通じやすい人が多いルワンダはとても好きになりそうな気がしているのだが、私との相性がよくないのかもしれない。

<ルワンダめも>
  • マリなみかそれ以上に顔の造りは良くない。しかし、内面は穏やかで日本人の感覚に近く、アフリカ人らしくないという人を多く見かけた。
  • 女の子の頭がほとんど丸刈りできつい顔をしている子が多く、識別が難しい。スカートを履いているから女なんだろうなという程度。逆にやさしい顔をしてピンクの服を着ていた男の子を女の子と間違ってしまった。
  • 私が旅した12月は日中ほどよく暑く、朝晩ほどよく涼しい。扇風機不要でシャワーにお湯が必要という気温。
  • 道は良い。ウガンダやケニアとは比べものにならない。国中ほとんどに起伏があり、坂道だらけで下りではいくらでもスピードが出るのだが、多いときは5km間隔ぐらいに警官がいて、スピード違反を取り締まっているようだ。私が乗っていたバスの運転手が1時間に2回捕まりそれからはおとなしく運転していた。
  • バイクタクシーは運転手だけでなく客もヘルメット着用が義務づけられていて面倒。ハイエースの乗り合いミニバスは助手席でシートベルト着用を運転手から要求される。しかし、最前列真ん中の席はシートベルト不要。
  • フランス語と英語が公用語で、銀行員などそれなりの職に就いている人は英語を難なく話すが、バイクタクシーの運ちゃんや安宿の主人はフランス語なら問題ないが英語はカタコトといった感じ。子供はフランス語のみが多い。よって、私のように旅行仏会話ならなんとかというレベルの人は結構楽しめる。
  • 幹線道路沿いは一定間隔で集落があり、家々が集中せず点在している。唯一の大都市キガリでも人や車、建物などの密集が見られず分散している。国土の計画的土地利用はお見事としか言いようがない。
  • 幹線道路をぞろぞろと歩いている人をあちこちでみかける。そんなに歩く用事があるのか、比較的発達している交通機関をなぜ利用しないのか、不思議で大きな疑問だった。
  • ブタレからキガリまで日本のマイクロバスにあたる中型バスが4社以上運行しているのだが、ほとんどが30分間隔で驚異的なことに定時運行している。
  • どこも似たような景色で3日いれば飽きるかもしれないが、アフリカにしては異常に規律正しく清潔な国ルワンダは一見の価値あり。国境周辺の治安が安定すれば、自転車でゆっくり旅するのが楽しいかもしれない。
  • マイナースポットをゆく(西アフリカ編/東アフリカ編)のまとめ

[マリ]バマコ

bamako

<バスのカーゴスペースから降ろされるやぎたち>

セグーを発ったバスは順調にバマコに到着。カーゴスペースからやぎが次々と降ろされていた。特に田舎では、人間以上の数のやぎが積まれたり、袋に入れず紐で縛っただけのやぎが載せられるため、荷物を預ける時はやぎの尿まみれになることを覚悟しないといけない。

バマコ郊外のターミナルから空港まではバイクタクシーで移動可能な距離なので、市内に入らず空港に向かう。
西アフリカはこれで終わりとなるが、マリには何か惹かれるものがあり去り難い。

<マリめも>
mopti

<魅力的な眼をしたモプティの子>

  • 顔は見慣れるのに時間がかかる。ブルキナファソより更に馴染みにくくなった。子供たちは身なりが悪く鼻を垂れ、あまりにも顔つきが貧相でなかなか撮ろうという気にならない。更にカドー、カドーとたかりにくる子供も多かったので。
  • モプティ、セグーは今までの国の町と比べてはるかに外国人観光客が多く、少なくともガイドブックに載っているレベルのホテルはまともでほぼ安心して泊まれる。観光地でないコロだけが特別だった。(ニジェールやブルキナでは観光地でなくてもまともなホテルはあったのだが)
    <参考図書>Lonely Planet West Africa (6th Edition)=>最新版 West Africa (9th Edition)
  • たばこを吸う人が結構多い。トイレ料金徴収の少年でも吸っているというのは、たばこが安いということか。(吸わないので値段を調べようとしていない)
  • 道中の車窓から見える小さな集落は泥か日干しレンガで造られた建物ばかりで、あちこち崩れて遺跡のようにみえる。ヨーロッパの町にあれば、ほとんどが世界遺産に指定されてしまいそうである。
  • ガイドブックお勧めのバス会社SOMATRAは他社より安いことも多いが、各駅停車で異常に時間がかかるので避けるべき。BITARが速いと言う人もいるが、車体の新しさからBANI Transportが良さそうと判断してセグー、バマコ間を乗ったがまあまあ良かった。正直なところ、同じ区間を何度も乗り比べてみないとバス会社の比較は難しい。
  • ドゴン、ジェンネ、トンブクトゥのあるマリは西アフリカで一番の観光国。観光客の数が周辺国と比較にならないほど多く、ホテル、レストラン、旅行会社など観光スポット周辺では充実している。しかし、周辺国と同等あるいはそれ以上に庶民の生活は貧しくインフラ整備も地域によって後れているため、どこをどういう手段で旅をするかによって、快適度や困難度が大きく異なる。
  • なんだかんだ言っても、マリは魅力的な国。再びこの国に来て、ドゴンとジェンネ月曜市とガオを訪ねたい。その際、今回のように地元民と同じ交通手段を利用するかチャーター車を用意すべきか迷うところ。
  • マイナースポットをゆく(西アフリカ編/東アフリカ編)のまとめ

[ブルキナファソ]ワイグヤ

ouaiguia

<ワイグヤの名称不詳モスク前(写真加工により電線一部消去)

ouaiguia

<ナバカンゴの家 ( Maison du Naba Kango ) 航空写真

移動で熱を出して寝込み、翌朝少しだけ回復した体を気遣い短かい距離で刻んでいるのだが、想定外の長時間移動となってしまい、また寝込む。

観光する時間もなく写真を撮る気力すらないまま、ファダ、ワガドゥグを通り過ぎていた。このままではブルキナファソの写真がなくなってしまうと思い、次の移動のバス出発時間を遅らせ、アスピリンが効いて動けるようになった体で小さな町ワイグヤ(ワヒグヤ)を歩き回る。

小さな市場があり、ささやかながら観光スポットも楽しめ、子供たちと触れ合うこともできた。これぞマイナースポットという感じの町だった。

≫続きを表示
ouaiguia

ニジェールから中耳炎が原因と思われる偏頭痛がずっと続いていたが、昨晩、それが左側顔面全体に広がり、ベッドに横になっていても耐えられなくなった。普段、薬を飲まない私は持参した頭痛薬が2錠しかなくすぐになくなっていたので薬局でアスピリンを購入。2錠服用すべきところ1錠しか飲んでいないのだが信じられないほどの効きめがある。

食欲がでてきたので食べ物を探したがまともなレストランがほとんどない。やっとみつけたレストランだったが、黒板に書かれたメニューを注文するとそれもないこれもないばかり。あるものは卵とライスとパン、それからライスにかけるスープ(タレ?)だけ(右写真)。栄養を摂りたかったのだが、腹を少し膨らませただけだった。

<ブルキナファソめも>
  • 自転車大国なのか1人に1台と思われるほど自転車が多い。
  • 自転車とともにバイクも多い。首都ワガドゥグでは久しぶりに排ガスを吸わされ、肺炎か気管支炎の症状悪化。
  • ミニバスの屋根にバイクや自転車を積み上げるので上げ下げに時間がかかる。
  • 道がいいのに車の運転はニジェールなみにトロい。ミニバスは客待ち時間が長く、集落で頻繁に停車してかなりイラつく。このトロトロトロキナファソ、と心の中で叫んでいた。本数が少ないが、大型バスの方が断然良い。
  • 大型/中型バスは定時発車。ミニバスも一部、定時発車があり驚き。
  • 泊まった宿3つのうち、一つはまあまあ、ガイドブックに載っていなかった2つの宿は驚くほどきれい。
  • ここもペットボトルの水がなく、ついにビニール袋詰めの水に手を出す。500mlで10円。ただの四角い袋に水が入っているので、角を1ヶ所、口で破り吸い込むように水を飲む。口をつけるところが問題なだけで、中身は大丈夫そう。
  • ニジェールと比べて顔の造りはぐっと落ちる。顔が横に広がり目鼻が崩れる。
  • 車窓に広がる自然は水があることにより、ニジェールより美しいかもと思わせるシーンがいくつか見られた。ホテルが清潔で道も整備されているのでチャーター車で回れば楽そう。ボボデュラソなどの観光地に行っていないので評価できないのだが、ニジェールやマリのついでに旅するかどうかという程度だと思う。
  • マイナースポットをゆく(西アフリカ編/東アフリカ編)のまとめ

[ニジェール]ニアメ(2/2)

niamay

<ケンブリッジ橋付近でのニジェール河からの荷揚作業(2枚組)

ナイジェリアの毒がニジェールの暑さで活発になり、体中を暴れまわっているようだ。
倦怠感、頭痛、耳痛、歯痛、関節痛、微熱、そして鼻水、鼻血、耳だれ、咳、痰。いろんな部位が痛み、いろんなものがとめどなく出てくる。ほとんどの症状が風邪をこじらせた程度のもので気にしていないのだが、耳だけが心配だ。

かつて、粉塵の舞うパキスタンを1週間旅して帰国後に中耳炎になり、完治までかなりの日数を要した。中耳炎状態で飛行機に乗るなど、あの気絶しそうな激しい痛みを想像しただけでめまいがする。(耳の丈夫な人には理解できないでしょうが)
よって、かろうじて動ける気力があるのだが、暑いだけで何もないニアメーで停滞することとした。

<たびメモ>

ニアメ市内のタクシーは値段を尋ねて乗ろうとすると300CFAまでしか下がらないが、黙って乗れば地元の人と同じ200CFA(40円)。(そのタクシーが流している地区内の場合)
路上で目的地を叫び車を止め、運ちゃんが何も言わなければ料金の交渉をせずそのまま乗りこむ。降りたい場所に着いたらc’est bon(セボン:ここで良い)と言って停車させ、200CFAコインを運ちゃんの手に握らせ、さっと降りるのがニアメーでの粋なタクシーの乗り方。

<マリ共和国ビザ取得情報>

休養のため時間があったのでニアメでマリのビザを取得した。面倒なのはマリ共和国領事館にたどりつくことだけで、領事館は訪問者が少なくスタッフが驚くほど親切なので何ら問題なし。

領事館の場所を知っていてかつそこへ向かってくれるタクシーがなかなかみつからなかったので、Blvd de l’Independanceまで出て、5台目のタクシーがやっと乗せてくれる。うれしくて言い値の1,000CFAで乗ったが、ビザ受け取りに向かう時は400CFAだったので値切っておけば良かった。Rond Point Yantalaに比較的近いので、市内からそこまでタクシーで行き、そこで周辺を得意とするタクシーに乗り換えれば確実にマリ領事館に行ける。ちなみにアメリカ合衆国大使館の隣だが、その敷地は広大なので1周してマリ領事館をみつけてもらう必要がある。

申請書1枚記入、写真1枚、20,000CFA。翌日受取が基本のようだが、私の場合11時半すぎに申請して当日15時すぎ受取。スタンプを押す人が15時にならないと現れないという状況だったようで、運が良ければ即時発給も可能かも。

<ニジェールめも>
  • ニジェールも停電が多いが信号は結構多い。信号が点いてたり消えていたりで大変そうだが、みんなトロトロ安全運転なので交通警官がコントロールしなくても仲良くすれ違っていく。
  • 急にタバコ売りが目立ち始め、タバコを吸う人をたまにみかける。コートジボワールのアビジャンで1人みかけて以来か。
  • ニジェール人は若者から中年まで粋な男性が多い。特にパリッとアイロンのかかった長袖のシャツをスラックスの上に出している男が格好いい。小顔に細身の体で背筋をピンと伸ばし(アフリカ人はみんな背筋まっすぐだが)、まっすぐ前を向きゆっくり歩く(ニジェール人はみなゆっくりだが)。黒人を見慣れぬ者には顔の造作の善し悪しを判断しかねるが、たぶんイケメンなのだろう。サングラスをかけている若者がいると、Exileのメインボーカルの雰囲気だなあと感じるのだ。
  • ニアメーは多少ツーリスティックで日本語で声をかけ強引に土産店に引き込む者がいたり、押し売りガイドがいたりするが、全体がおっとりなのでそれほど大したことはない。
  • まともな宿に泊まるつもりなら自家発電付かどうかの確認が必須。あまり料金の違いに反映されていないようだが停電時の快適度合いが雲泥の差。
  • バスの出発は6時や7時の早朝発が多い。暗いうちにターミナルまでの移動が必要でバスに当然トイレはなく、途中の休憩地もまともなトイレはほとんどない(これなら野原の方がましというレベル)ので、私のようにトイレコントロールの下手な者には厳しい。
  • 移動中に停車した村も含め、地方にはきれいな娘が多かったがニアメーではゼロ。ニアメーでは、旅行者も含め、黒人でない人を多くみかける。今回の旅の今までの町と比較すると圧倒的に多い。
  • お祈りの時間になると、数人から数十人単位が道端や簡易集会所に絨毯を敷き、メッカの方向を向き揃ってお祈りする。歩道で横一列になり車道に向かって額を絨毯にこすり付けているグループもある。私が彼らの真ん前で立ち止まって観察しても全く気にせず一心不乱。ニアメではこれが唯一感動的シーンだったが、(どんな反応をするか想像できなかったので)カメラを向ける度胸はなかった。病気療養中だったもので。
  • 特にニアメーで物乞いが多いということ以外は、人々も車もみなおっとりしていて、この国に何か危険なことなどあり得るのだろうかと感じるほど。しかし、市場で写真を撮っているとニコニコしながらダメダメと言う人がおり、また、撮りたいシーンがないけど街の中心部の写真を写しておこうかと思っても、どこにカメラを向けても明らかな物乞いがフレームに入ってしまいやめてしまった。
  • 少なくともニアメにはVISAキャッシング可能な24時間稼動ATMが何台もあった。
  • ニジェールの国境を越えた日から毎日最高気温が40度を超えている。それまでの国は35、6度だったから急に耐えられぬ暑さになった。
  • ニジェールはクーラー付チャーター四駆車でアガデス、ザンデールを含めた地方を気に入ったポイントで車を止めながら旅するのが良さそう。私もいつかそんな旅をしたい。
  • マイナースポットをゆく(西アフリカ編/東アフリカ編)のまとめ