国別アーカイブ:アルバニア ( 3件の日記 )

[アルバニア/ギリシャ間国境]Kakavia

通過する車が多く、両国側に食べ物を供する店が出て賑わっている。今回の旅で歩いて越えた国境の中では最もメジャー。

<ギロカスタル(Gjirokastër)からメテオラまでの国境越え詳細>
  • ギロカスタル(ジロカストラ)のツーリストインフォメーションに何度か足を運んだが席を外しているのかオープン時間なのに鍵がかけられ、国境までの交通情報が得られなかった。仕方なくガイドブックやホテルスタッフの指示通りタクシーで国境まで向かう。距離30Km(区間ルート)、所要20分で相場の1,500レク(1,600円くらい)。国境の近くにカカビア村(Kakavia)がある(地図参照)ので、そこまで行くミニバスがあってもおかしくない。カカビアと出入国ゲートの分岐で降ろしてもらえれば歩く距離は1kmのようだ。(ギリシャ側で国境から出るローカルバスの乗客が大勢いるので、アルバニア側にも何かしらよりよい交通手段があるはず)
  • アルバニア側には複数の銀行とカフェ兼キオスクがあるので残り通貨の処理は問題ない。
  • アルバニア出国あっさり、問題なし。現時点の日本の外務省サイトでは入国税の他に出国税1,000レクも必要とあるが不要だった(外務省情報はしばらく更新されていないのでは)。車は長蛇の列を作っていたが、歩行者は車用出国審査の横入り処理でほとんど待ち時間なし。ツアーバスか国際バスが何台か停まっていてバス用審査は時間がかかっていた。
  • 数分歩きギリシャ側入国審査ゲート。
  • ギリシャ側では、歩行者はバス乗客用審査に並ばされ、窓口1つのため30分程度待つ。入国審査はあっさり、荷物チェックなし。
  • 審査ゲートを抜けるとキオスクやファーストフード店がいくつか。銀行はなし。トイレは思い出したくもない恐怖のトイレしかない模様。外に設置された仮設トイレの扉を開けずにイオアニナのバスターミナルまで我慢すべき。(あんなひどいトイレは中国やアフリカでも見たことないのでそのうち改善されると思うが)
  • ゲートを抜けた右手にバス停があり、イオアニナ行きのバスが1、2時間に1本程度でている模様。5.6ユーロ、50分。
  • イオアニナ(ヨアニナまたはヤニナ)から良いタイミングでメテオラ中心の町カランバカ(切符販売員はカラバーカだと言っていたが)行きのバスがあり、予想よりかなり早く到着できる。11.2ユーロ、2時間半。イオアニナからカラバカまでのバスは半分以上の区間で景勝ルートを走るため、多少疲れていても寝てはいけない。しかし、高速道路の建設工事があちこちで進められていたので時間は大幅に短縮されそうだがトンネルが多くなり車窓はつまらなくなるかも。

[アルバニア]ギロカスタル

<ギロカスタル城撮影ポイント/ジロカストラ旧市街の伝統的家屋>

ギロカスタル(ジロカストラ)は美しい山に囲まれた盆地の丘に城跡があり、周辺の旧市街には石畳の道と昔ながらの造りの街なみが残る。何かひとつだけでも絵になる個性的ポイントがあればお勧めのマイナースポットにしたいのだが...何もない。

城跡や旧市街が整備されれば魅力的な観光地に変わる可能性はあるが、どうしちゃったの?というような城跡や何にも規制されずただ残っているだけの古民家などを見るとちょっと難しそうに感じる。(上のジロカストラ城の写真はどうしちゃったの感を出すため敢えて暗いまま。周辺の自然は美しい)

<アルバニアめも>
  • 想像していたより国全体が洗練され、最初のうちはマケドニアなみに人も良いのかと思っていたが、どうも変な人も多い。ホテルやレストランの冷たい対応は共産圏の名残か。意味もなくでかい声で興奮して話すのはラテンの血によるものか。私を露骨に凝視したり、子供たちがジャッキーチェンと囃し立てるのは長い鎖国政策による影響か。
  • トイレは少ない。pogradec(ポグラデツ)国境からギロカスタル(Gjirokastër)まで車を3度乗り換え(移動の詳細はこちら)なければならなかったが、どの乗り換えポイントにも周辺に公共トイレがなくカフェなどに入らなければならないようだ。大きな街エルバサンのミニバスターミナルでトイレを探していた時、まともな身なりをした大人が遮るものがない公園の緑地で立ちションしていた。
  • 今の子供は学校で英語教育を受けているようで、ミニバス内で運転手からの質問を小学生や中学生程度の子供たちが訳してくれた。大人も人によっては流暢な英語を話す。
  • 険しい山を越える道が多く、数年前よりかなり整備されているようだが、アフリカなみに路面が荒れた区間もある。ミニバスの運転は荒く、私は楽しめたが車酔いしやすい人は辛そうだ。
  • ミニバスはターミナルからは満席後出発のようだが、かなり大きめのバンで乗客が3列に2、4、4が定員のようなので楽。途中で客を乗せ1列が6人になることはあるが、アフリカと比べればまだまだ余裕。ターミナルにトイレがないのに一度もトイレ休憩がなかったのが私にとって問題。
  • VISAカードでキャッシング可能なATMがたくさんあるのに驚いた。これで今回旅行した国々では(国境地点を除けば)ATMキャッシングに困る国はなかったことになる。
  • 移動費は意外と高く(ミニバスとタクシーしか利用していないが大型バスはミニバスより3割程度安い)、食べ物もそんなに安くない。ギロカスタルで中級ホテルが2千円程度と安かったぐらい。
  • 自然は美しく、トイレ以外に困ることはなさそうだが、敢えてこの国を旅する必要性が見つけられなかった。
  • ヨーロッパ東の端を南下するのまとめ

[マケドニア/アルバニア国境]Naum-Pogradeci

オフリド湖の美しい景色を眺めながら国境を歩く。なかなか楽しい国境越えだ。(オフリドから国境までのルート

<オフリドからギロカスタルまでの国境越え詳細>
  • オフリドのバスターミナルを8:20に発ちスヴェティ・ナウムに向かう。オフリド湖沿いの気持ちの良い道を50分走る。110DEN。
  • バス終点からイミグレーションまでのルートは、終点バス停から少しだけ東に戻り三叉路で右折してアタナス聖堂のサインが出ている道を数分歩き、アタナス聖堂敷地内(ルートで線が切れている地点、航空写真に切り替え+で18まで拡大すると判別可)を通り国境へ向かう車道で右折して道なりに歩く。バス停から30分弱でマケドニア側イミグレーション。

    後日記:当時あるサイトで得た情報からこのような遠回りルートを取ったがナウム行バス終点からイミグレまでをグーグルマップの徒歩でルート検索(ルート案内後に()を押す)するとバス終点から西へ直進して左側に登っていけば国境ゲートに出られそう。(Military Camp内は通り抜けられないという噂あり)(2012年3月)
  • マケドニア出入国審査場手前に無料トイレあり。売店、両替所なし。出国はあっさり終了。
  • 数分間、湖を見ながら歩くとアルバニア側イミグレ。
  • アルバニア側入国審査は列ができて待たされたが、特に問題なく終了。アルバニア入国税10ユーロ取られず。(2009年3月から廃止になったという不確かな情報あり)
  • ここから近くの街pogradec(ポグラデツ)までは4~8km(ネット上の情報さまざま、グーグルマップでは6km)でタクシーで5ユーロ(みな一致した情報)なので歩くかタクシーか微妙なのだが、覚悟していた入国税が取られなかったのでタクシーで行くことに。交渉してマケドニア通貨の残り100DEN(1.7ユーロ)と3ユーロでpogradecに向かう。10分程度。(少なくともこの運転手は4.2ユーロ相当の250DENでOKだったので、ユーロでなくDENかアルバニア通貨で交渉した方がよさそう)
  • ポグラデツからギロカスタル(あるいはジロカストラ)までコルチャ(Korçë/Korça)経由のルートにするかエルバサン(Elbasan)経由(ボタンでエルバサン経由になるはず)にするか情報が足りず迷っていたが、人が良さそうなタクシー運転手にKorçëからギロカスタル(Gjirokastër)までは朝6時発の大型バスしかなくミニバスは走っていないため1泊する必要があると言われる。真偽は定かでないがKorçaルートは明らかに交通手段が少なそうなので、安全策を取りElbasanに向かう。帰国直後の後日記:2008年12月にコルチャ13時発ギロカスタル行きバスに乗ったという情報を見つけた。こちらの楽しそうな山岳ルートにしておけば良かった。
  • タクシー運転手に教えられた場所でミニバスを待っていたが、どの車に乗れば良いのか全くわからず目の前を通り過ぎるミニバスらしきワゴンを何台も眺めていた。すると、街のおじさんにどうしたんだと声をかけられElbasanへ行きたい旨を伝える。彼が右手を挙げ手首を捻りながら人差し指をひょいと車の進行方向に向けるとすぐにワゴンが目の前に停まり、これがElbasan行きだという。行先表示がない車が何台も走り過ぎていく通りで、客はミニバスが近づいて来るとどこへ行きたいか手で意思表示して車を停めないといけないようだ。似たように手の合図で自分の行き先をドライバーに知らせる方法をナイジェリアで見たのを思い出し、面白い国だと感じた。pogradec(ポグラデッツ)からElbasan(エルバサン)まで1時間30分、500レク。

    後日談:近づいてくる車に対して手の簡単な動きで行き先を確認するやり方は世界中で見られる。ウズベキスタンのブハラでも、バスのルートが右周りか左周りか、終点が近いのか遠いのかを手首から先の左右あるいは上下の動きで運転手に確認する方法を教わり、私も実践していた。(2015年1月)
  • 少なくとも降ろされたElbasanのミニバスターミナルからはギロカスタル行きは出ていないようで、Durrec行きミニバスで45分ほど走った分岐(町名不明)で乗り換える。250レク。
  • ここを通過していくミニバスにはだいたい行先表示があるようだが素人には簡単に判別できない。同じミニバスで降りたおじさんが私のためにギロカスタル行きをみつけ止めてくれる。ラテン系のおじさんたちは外国人に対して笑顔で何でもないことのように親切を施す。分岐地点から3時間でギロカスタル、1,000レク。
  • ガイドブックやネット情報による所要時間から今日中にたどり着けないことも覚悟していたが、結局17時にギロカスタルに到着。Elbasanで30分以上トイレを探していたことを考慮するとオフリドからギロカスタルまでの所要は8~9時間。ここ2、3年で道が整備され所要時間が短縮されたのかもしれない。