国別アーカイブ:カナダ ( 2件の日記 )

[カナダ]ナイアガラフォールズ

<カナダ滝航空写真

訪れたことのある全ての人から、つまらないから期待しない方がいいと言われたナイアガラフォールズ。
期待度をぐっと落としていたことが幸いして予想以上に良く感じた。もっと小ぶりなのかと思っていたが、なかなかの大瀑布だ。

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アフリカのビクトリアフォールズで感激して南米イグアスの滝を訪れ、そこでも十分感動していたため、世界三大瀑布のナイアガラもいつかは見に行きたいと思っていた。それら2つより迫力は劣るが十分満足。

実はNYから風邪をひいている模様で日増し悪化している。何せ、中米でくたくたになっているところで、ニューヨークは深夜2時チェックイン、トロントは深夜1時チェックインなので、疲労回復させるすきを与えていなかったのだ。
本日の体温は38度台。頭痛と寒気がつらいが、ゆっくりならなんとか行動できる。おかげで、水しぶきを浴びるアトラクションものや高所に登る乗り物などは未練なくパスできた。
アメリカ側は見ないつもりでカナダ側のビューポイントをゆっくり歩いたら1時間半しか時間が経っていなかった。半ばしかたなく国境の橋を渡りアメリカ側ビューポイントも回る。アメリカ側の方が滝の迫力を感じられて楽しい。
亀のごとくゆっくり歩いても3時間で全て見られるコンパクトさが結果的に良かった。

<たびメモ>

ナイアガラフォールズ周辺の宿は、日本でネット検索する限り、この時期はシングルルームが50ドル切るのがやっとだった。私が予約した49ドルのシングルルームは街中からも遠い最安値の部屋だと思っていたが、3人横になれるキングベッドにバスタブまで付いた相当オーバースペックの部屋。付近には同様のモーテルが多く、40ドル以下と表示されている宿もあった。また、滝に近い街中でもモーテルがいくつも目につき、空き部屋表示も多く見られた。
ヨーロッパ旅行後、先進国の宿はネットでの事前予約が最も安上がりだと思っていたが、ここに関する限り、現地で探した方が安く良い条件の部屋をみつけられたようだ。(空き部屋の有無はシーズンによりますから保証はしませんよ)

[カナダ]トロント

<1914年に富豪により建てられたカーサ・ロマ>

トロントは緑の多い洗練された大都会で親切な人も多い。
反面、いかれた危ない人も少なくない。平和な美しい街と思って歩き回っていたが、結構、やばい街なのかも。

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昨日のニューヨークからトロントはAir Canadaで飛ぶ。バスや鉄道でも12時間ぐらいかけて行くことができるが、飛行機よりも7、8千円安い程度なので、終盤の疲労も考慮して飛行機を選択していた。
また、Air Canadaはスターアライアンスメンバーなので、私はラウンジが利用でき、たらふく飲食してネット使い放題を想定していたが、ラウンジではネット不可でこれと言った食べ物がなく、機内食はまたしても出なかった。
おとといもラウンジ及び機内食を期待して朝食しかとっていないし、昨日も高価なNYの食事はできるだけ避けようと思って牛丼並1杯だけで耐えていたのでさすがに辛い。何でもいいからとラウンジにある食べ物を口にしたが、ナッツやチョコすらなく、ぼそぼそとした鳥の餌のようなスナック類だけ。全く腹にたまらないが、ぼろぼろとラウンジの床にこぼしながら袋をいくつも破って食べていた。私はハトか。

トロント空港から地下鉄の駅に向かうバスに乗車する際、小銭がないため料金の支払ができずに困っていた。足りていないUSドルの小銭で何とか勘弁してもらえないかとねばっていると、女性の乗客が運転席まで来て回数券を無償で提供してくれた。
バスが走り出してから礼を述べ、何がしかのお金を支払おうとしたが受け取ってくれない。彼女はAir Canadaのフライトアテンダントだった。
US Airwaysなみかと不満を感じていたAir Canadaの株が一気にあがり、トロントはいい街で安全なのだろうとしばらく思うことにした。

良い印象を持って眺めていたのだが、薬などで気が触れた人や浮浪者が結構目につき、だんだん気になってくる。東京でも夜中に街を歩けば酔っ払いに絡まれ、ホームレスがたむろして悪臭を放つ地区が少なからずあるので大差ないのかもしれない。単に私が白人の浮浪者や精神異常者に慣れていないだけと思い込もうとした。
しかし、地下鉄の車内で獣のように残飯にむしゃぶりつく老婆と、ナイアガラまでのバスで大声で喧嘩し続けていた薬物中毒らしき中年カップルの姿が強烈で、頭から消え去らない。インドやアフリカで目にする変質者は、異文化地域の一部として抵抗なく受け入れられるが、先進国でこのような人たちを間近で見てしまうと、自分に襲いかかる異質なものと感じ体が強く拒絶する。
昨年12月に訪れたオーストラリアは、アフリカなみのハエの多さとシドニーの安宿の汚さが深く脳裏に刻み込まれ、他の良いイメージはすっかり薄れてしまった。

私には先進国の旅が向いていない。