国別アーカイブ:クロアチア ( 3件の日記 )

[クロアチア]ドブロブニク

城壁に囲まれた古い街並みを残すドブロブニク(ドゥブロヴニク)は観光スポットとしては第一級だ。

城壁に登り一周することができる。城壁内に密集する赤い瓦屋根を目にした時、雨の日でもなかなか美しいと思った。しかし、城壁はうんざりするほど長く、赤い屋根も見慣れてしまうと飽きてくる。街中を歩いたり、博物館や教会に入ってもこれといった見所がみつからない。しかし、観光客は非常に多い。

山がせまり、多くの入り江を持つこの辺りの海は、天気の良い日はため息の出るような美しさだろう。世界遺産に指定される前のドブロブニクにぶらり立ち寄っていれば、どれだけ感動したことかと思われる。

[クロアチア]ザグレブ(2)

月曜日で博物館が休み。雨が降り非常に寒い。わかりにくい街。これだけ重なると何もすることがない。
商店街の中心を探して歩き続けたが、古い大きなビルが続く街中には商店街というものはなさそうだ。東欧でよく見る無機質なビル群は住居用かオフィス用にしか向いていない。ところどころに商店があるが入り口がわかりにくかったり、中を覗くことができず何の店かわからない。また、このビル群が安ホテルの提供を妨げているようだ。ザグレブの人たちは店のない街中でよく生活できるものだと思っていた。
ところが、駅近くにある地下の入り口が人の出入りが多いことに気が付き、私も入ってみて驚いた。そこには巨大な地下商店街があったのだ。駅の近くなので何度も通っていたところだが、こんな商店街があろうとは今まで思いもしなかった。地上の古いビル群を維持するため地下に作るしかなかったのだろうが、なぜこのように他所者にわかりにくくする必要があるのだろう。

ザグレブの駅前に同じ間口の屋台のイチゴ屋が15軒並んで商売している。周りには新聞などを売るキオスク以外他の店はない。イチゴだけだ。なぜ、バナナやリンゴは売らないのか。なぜ、値段も中身も全て同じなのか。なぜ、街の人々はこの15軒のイチゴ屋の中から迷わず1軒を選び買っていくのか。何度も観察していたが、何も解明できない。不可解なイチゴ屋群だった。

[クロアチア]ザグレブ

スロベニアの快適な列車からクロアチアの列車は一変する。落書きが多い、シートが古い、トイレが汚い、座席の窓に子供たちからボールをぶつけられる。そして、意地悪しているだけかもしれないが、入国審査官ですら英語を話さない。

ザグレブで初めてプライベートルームを利用することになった。国によっては、共同部屋でなく、仕切られた部屋という意味でプライベートルームという言葉を使っているが、ヨーロッパでは一般の方のアパートの一室を借り、トイレやバスルームをオーナーと共用してホステルなみの宿代を払うというものだ。
駅のツーリストインフォメーションで予約して街の中心に向かう。駅前から中心部まで古いヨーロッパ式の高層ビルが続く。そのプライベートルームもビルの入り口にある小さなボタンを押すと部屋からの操作でドアが開けられ、エレベーターのない大きな階段を4階まであがる。
オーナーは高齢の女性。子供が出ていったあとの部屋を貸し出しているようだ。このようなシステムが初めての私はいろいろと質問するのだが、皺の溝を化粧で埋めた顔を近づけノープラブレムを繰り返すだけでまともに答えない。部屋はきれいに掃除されているが、私用物があちこちに置かれ、クローゼットを開けると洋服がぎっしりとつまり、空きのハンガーもない。
居心地が悪い割にはやけに高いプライベートルームだった。