国別アーカイブ:マラウイ ( 3件の日記 )

[マラウイ/ザンビア国境]Mchinji-Chipata

アフリカ南部の陸路国境越えに慣れてきたからなのかもしれないが、この国境は前後の移動も含め容易に越えることができた。

<リロングウェからチパタまでの国境越え(ザンビアのアライバルビザ取得)>
  • ゲストハウスからリロングウェの巨大ターミナルへ向かう途中、小さなミニバスターミナルがあったので、そこでザンビアの国境へ向かう車があるか尋ねるとすぐ見つかる。10時40分ごろ出発。
  • 走り出していくつかの集落を過ぎると空席が目立つ。乗車率50%のころから、ときおり強い雨。このミニバスは後方3列のよくあるミニバンだが、窓は1枚おきにしかはめられていない。雨が車内に入り込んでくるが、窓のある席か車内中央に座りカッパを着ていればなんとか凌げる。
    だいたい15分間豪雨となり30分間からりと晴れるということの繰り返し。強い雨のなかカッパなど着ずに自転車を漕ぐ人が何人もいる。雨で衣服が濡れても30分で乾いてしまうのだろうか。
  • このミニバスは、途中の町で何度か停車していたが客があまり集まらず、最後は乗客が私ひとりになり、乗車から2時間後、Mchinji到着。料金2,000MWKを支払う。何度か言い値が変わり距離の割に高い気がするが、途中からチャーター車状態で短時間で到着したので良しとする。
  • Mchinjiのターミナルにはミニバス以外に乗り合いタクシーのセダンが何台も停まっていたので、国境へ向かう車と理解して乗り込む。500MWKで10分ほどで国境ポイント到着。(リロングウェから国境ポイントまでのルート
  • 出国審査スムーズ。両替屋たむろ。トイレもあり。
  • ほぼ隣接するようにザンビアの出入国施設(航空写真)。審査待ちの人がおらず、若い男女の係官が会話に盛り上がっていてファストフード店のような雰囲気。シングルビザ代50USDを支払うとパスポートにスタンプを押して簡単に返してきたので、「これでいいの?レシートか何かないの?」と尋ねると、面倒そうにビザシートを出し先ほどのスタンプの上に貼り付けて返す。最初のスタンプだけでも良かったのかどうかは不明。
  • ザンビア出入国施設の隣に銀行があった。VISAキャッシングもできたのではないかと思われるが、たむろする両替屋で少額のドルを両替した後だったので確認していない。
  • 出入国施設を出るとミニバスはなく、乗り合いタクシーが停車していてチパタの町なかまで行く。国境ポイントから近くの町までミニバスはなく乗り合いタクシーのみというしくみが統一され、分かりやすくよろしい。ただ、マラウイ側はセダンの助手席に2名、後部座席に4名の客を乗せるが、ザンビアでは助手席1、後部3の定員以上を乗せていると警察の取り締まりに引っかかるそうだ。そのためか乗り合いタクシーは距離の割に料金が高く20ZMWで、市内まで直行すれば20分。

[マラウイ]リロングウェ(器物損壊)

<土産屋、奥の建物は中心部マーケット(航空写真

マラウイなかなか良い。人が穏やかで信頼でき、景色が良い。

今回の旅は小トラブルの連続。
初っぱなから腕時計が壊れ、ボツワナのバス車内でミネラルウオーターを盗まれ、ブラワヨでは停電中のユースホステルで腰をぶつけて出血、ハラレのバスターミナルで財布を盗られかけ、モザンビーク入国時、停電でビザの発行ができないと追い返されそうになり、モザンビークのミニバス内でズボンが10センチ破れてしまう。

しかし、マラウイに入ってから昨日今日と安宿がすぐ見つかり移動も調子いい。今晩はビールで景気づけしようと、スーパーの惣菜と共に瓶ビール2本購入してきた。
こちらのビール瓶はみな手で蓋を回して開けられるものと思っていたら、買ってきたビールは栓抜きなしで開けられない。ホテルにはレストランがないので栓抜きはなさそう。それではと、2本の瓶を真横にしてキャップの凸部を噛み合わせ真横に引っ張る。ビールが少しこぼれてくるので部屋を出て共同バスルームのシンクの上で力まかせに両端に引いたところガチャンと大きな音がして瓶の破片が飛んだ。
ビール瓶を割ってしまったと思ったがそれだけでなかった。シンクの角にビール瓶をぶつけてしまったため、シンクも割れてしまった。
スタッフに知らせたところすぐにオーナーが呼ばれた。かけらを貼り合わせれば問題なく使えそうだという私の主張は受け入れられず、明日早速交換するのでシンク代が分かり次第請求すると言われてしまう。

盛り上がっていた気持ちが一気に落ち込む。今後さらに慎重に、無難な行動を取るようにしよう。

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翌日、請求された金額は15,000MWK(クワッチャ)、約四千円。シンク代を払ってくれれば取り付け費用はホテルが持つとのこと。クレジットカード付随の海外旅行保険で請求すべきかどうか迷うほどの金額で、いろいろ話を聞いた感じでは全くふっかけてないよう。
マラウイ人、信用して良い(人が多そう)。

<たびメモ(安宿情報他)>

宿はThe Golden Peacock Resthouse(位置:S13 59.433 E33 45.820)でトイレシャワー共同のツインルームが4,000MWK(約10USD)。地図があればバスターミナルから2km(ルート)と歩ける距離。
ここはガイドブックでなく、ヨンtravelツッチーさん2013年5月の情報。周辺にはいくらでも安宿があるのでいくつか比較して決めようと思っていたが、部屋も共同トイレも清潔でスタッフに愛嬌があり10USDは申し分なかったので即決。
ネットは600MWKで30日間100MB使えるSKYBANDというhotspotアクセスカードがあり、建物の端にあった自分の部屋でもそれなりの速度で接続でき、1泊2日の滞在では全く使い切ることができなかった。

部屋でネット接続してskype通話もできたので、ホテルで器物破損して損害責任を負った場合、保険金支払に必要なモノを保険会社に電話で確認した。
すると、支払いが確認できる領収証以外にホテル名や住所のわかるホテルカード、そして破したモノの写真が必要とのこと。電話では言われなかったが、シンクのサイズも問われると思い計測。
しかし、過去に盗難で保険金を請求した経験から申請は結構手間がかかるもので、また、巷の噂にあるよう保険金を請求する度に審査が厳しくなっていくような気がするため、今回の4千円の保険金請求は見送ることにした。

[モザンビーク/マラウイ国境]Zobue

両国の出入国施設は6km離れていたが、出入国審査はスムーズに済み、国境周辺の景色はすばらしかった。しかし、前後の移動は問題だった。

<テテからザレワまでの国境越え>
  • マラウイとの国境ポイントであるZóbuè行きミニバスが出るターミナルをテテのホテルで確認したところ、ホテル前のバイクタクシーで行くことを勧められ素直に従う。50MZNで満席直前のミニバス前に連れて行かれる。
  • 極限まで人を詰め込むミニバスの最後の乗客だったため、運転席と助手席の間で前方を向いて座る客と背中合わせに、後席一列目の客と足を交錯させながら向かい合わせになるスペース。運転席助手席と後方一列目との間で後ろを向いて座る最悪の席の真ん中で、その車は屋根の中央部分がくぼんでいるため天井に頭がつかえてしまい首を90度曲げなければならない。荷物や幼児で少しの隙間も残さず埋めこんだ後なので、片足のつま先だけを床に付け、もう一方の足は宙に浮かせてなければならなかった。私の足下には荷物と幼児、膝の上には自分の荷物だけでなく向かいの幼児も載せられ、頭は90度下向き。

    アフリカのミニバスでは現地の乗客がこのような体制を取らされているのを目にすることがあり、その愚かな姿に冷笑していたのだが、まさか自分がそのような目に遭うとは。アクロバティックでまともに息ができない状態が1時間ほど続いていたが、降車客がある度に少しずつその体制が解かれていく。
  • 乗客の過剰詰め込み状態が緩和され、後方ニ列目ドア側の席に座っていた時だった。奥の席の客が降りる度に私は荷物を抱えたままいったん車の外に降りる必要があった。後方一列目のドア側シートは後方客の乗降時に折り畳むはずなのだが、このぼろ車は折り畳むことができない。さらにそのシートの背もたれが外れているのだが蝶番だけが残っていた。私が後方二列目からこの一列目シートをまたいで車外に出ようとした時、ズボンをこの蝶番に引っかけて10cm以上を破ってしまった。なんたることだ。パンツが見えてしまう状態になってしまった。体が傷つかなくて良かったが、気に入っていたズボンなのでショックが大きく、もうミニバスでの移動はできるだけ止めようと思う。
  • とんだミニバスでの移動(ルート)になってしまったが、3時間30分後の15時ごろ国境ポイント到着。バス料金は100MZN
  • モザンビーク出国審査を簡単に済ませ、マラウイ側に歩き出すと、出入国施設が見当たらない。乗り合いタクシーの運転手からマラウイ入国審査場は6km先だから車で行くよう勧誘を受ける。道の両側に民家や商店などの建物が並び、すぐ先に出入国施設がありそうなのでしばらく歩いてみるが、ない。バイクタクシーらしき車を止めて尋ねると、マラウイの施設はやはり遠そうなので、300MWKで乗せて行ってもらうことに。両側に小山が連なる気持ちの良い道を走っていると数分程度で到着。時間に余裕があれば歩いてみたい道だと感じた。(帰国後、Googleマップでルート確認すると両国の出入国施設はほぼ6km離れている)
  • マラウイの入国審査窓口でここのビザ代がいくらか全く調べてなかったことに気づく。モザンビークでビザ代86USDも取られた後なのでドキドキしていると、何も要求されずパスポートが返ってくる。日本国籍の旅行者はマラウイのビザ不要だったんだ。マラウイ、良い国かも。(残念なことに2015年10月からビザ必要。最安の7日間トランジットで50USD
  • 施設の外にミニバス乗り場があったがプランタイヤ行きしかなく、客の集まりが悪い。乗り合いタクシーと思われるカローラが5分から10分おきに行き来しているのでプランタイヤか手前のザレワまで行かないのか尋ねると、行かないことはないが高額になるとミニバスの10倍ほどの金額をふっかけられる。まあ、そのうちミニバスが出るだろうと思い、カローラの運転手にそれ以上確認しなかったのが失敗。結局、ミニバスは乗車から1時間30分後の17時30分ごろ発車。プランタイヤに行く必要はなくリロングウェに近づきたかっただけなので、プランタイヤとリロングウェの分岐点にあるザレワで降ろしてもらう。1時間30分後の19時ごろ到着。料金は1,200MWK。(国境からプランタイヤまで1,500MWKだったので、距離を考えると納得いかぬ)
  • この国境ポイントから3kmほどの距離にMwanzaという町があり、ミニバスらしき車を何台か見かけた。乗り合いタクシーは国境ポイントとこのMwanzaを行き来していたと考えられるので、客集まりの悪い国境ポイントでミニバスに乗るのではなく、乗り合いタクシーでMwanzaまで移動してからミニバスを探した方が早く移動できたと思われる。(GoogleマップによるとMwanza hotelもある)