国別アーカイブ:フィリピン ( 3件の日記 )

[フィリピン]マニラ

<マニラの市場/ジプニー(2枚組)

フィリピン人は、性格的に粗野なインドネシア人に近いのかと思っていたが、どちらかというとマイルドな日本人という雰囲気。日系や中国系人種が多いこともあるだろうが、顔が日本人そのものという人も多く、私が外国人旅行者と認識されないことがよくあった。

フィリピン人の庶民の足であるジプニー(写真裏)はなかなか格好良いのだが、見た目以上に小さく乗りにくい。
中心部の大通りでは渋滞が酷く、多くの区間が歩いた方が速い。
数珠なりになったジプニーがほとんど動かず、暑く狭い客室にはじっと耐えている日本人顔が並んでいる。
彼らを横目に何台ものジプニーを追い抜き、おかしな日本人がいっぱいいる街だなあと思ってしまった。

<フィリピンめも>
  • 10年以上前のガイドブックの切れ端しか持っていなかったため、観光局やホテルなどで教養のありそうな人に目的地へのルートや交通手段の相談をしまくったがちんぷんかんぷんな答えしか返ってこない(フィリピン人は全く地図が読めないという噂も頷ける)。結局、マニラからラワグ(あるいはラオアグ、位置)まで飛行機で飛び、後は陸路の移動でマニラまで戻るというルートを選択した。フィリピン滞在5日間の日程で、マニラ、ビガン、バナウェでは丸1日観光、更にラワグ、バギオで半日観光するというのは少し無謀だったようだ。
  • バギオからバナウエまで(区間ルート)は夜行バスを利用したが、シート間隔が狭く揺れるので眠るのは至難の業。バナウエとマニラ間(区間)も直通は夜行バスしかないが、ジプニー2台を乗り継ぎ、ハイウェーと呼ばれる幹線道路に出てマニラ行きのバスに乗り日中移動可能だった。しかし、日中のバス移動は途中の大きな町での渋滞で想定以上に時間がかかる。
  • 地方のジプニーはマニラと同じような形をしているが、全体に一回り大きく、2、3割多い乗員を運べる。客室内の高さは十分あり、頭が押さえつけられることはない。なぜ、マニラがあの小型サイズにしているのか理解できない。
  • 今回訪問したルソン島内移動はバスが基本だが、道路の整備状態が悪く、トライシクルや過積載のトラックなど20km以下の速度で走る車が混在しているため、昼間はかなり移動時間がかかる。

[フィリピン]バナウェ

<バナウェの棚田(2枚組)航空写真

<農村の子どもたち(2枚組)

世界遺産コルディリェーラの棚田群のバナウェではライステラスに期待していたが、シーズンを完全にはずしている(現地ガイドの話では3~5月がベストシーズン)ようで、緑にきらめく棚田はない。そのせいか、このぐらいの棚田だったら、アジアの他の地域でも見られるのでは、という気がする。棚田の中に教会がある(マウスを乗せると変わる上記写真2枚目)のがフィリピンらしさか。

ガイドと一緒にトレッキングすると農家めぐりをしてくれるのだが、庭先を通り建物内部ものぞかせてもらい、昔からほとんど変わっていないという生活スタイルの説明を受けたりして、メインの棚田よりも興味深かった。

つづら折れの道を登る眺めの良いアプローチ、棚田の山々に囲まれた村中心部の清々しさ、観光ずれしていない村人の良さなどがあり、バナウェは棚田の季節でなくても楽しめる。

[フィリピン]ビガン

<ビガン中心部の教会/トライシクル(2枚組)

フィリピンの食事もまずい。スリランカほどでなはないが、ごはんがやはりペットの餌なみに粗末(そもそも私は米嫌いなのだ)で、おかずの味つけがあまりにも単調。

期待はしていなかったが、観光地もイマイチ。世界遺産である古都ビガンの古い町なみは短くてあっけなく終わってしまう。

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マニラで空港から中心部に入るため、タクシーを使わずジプニーと呼ばれる乗り合いミニバスで移動したが、客室部分の上下の間隔が狭く、腰掛けている時、顔を傾けていないと頭がつかえる。後ろから乗り込み、荷物を抱えて奥へ進むのはかなり難儀だ。
地方での短距離移動はバイクのサイドカーであるトライシクル(写真裏)が主流だが、これがまた小さい。屋根が低いため、大袈裟に言うと樽状の棺桶にでも入るつもりで体をまるめないといけない。そんな狭いサイドカー内に大人が4人乗り、更にバイク側の後部に2人座って走っているのもみかける。

フィリピン人は少しでも余裕があると、体を極限まで小さくして詰め込んでしまうので、重量オーバーを避けるため、ジプニーやトライシクルを異様に小さく設計する必要があったのではないかと考えてしまう。

(写真表はビガン中心部にある公園と教会。航空写真の中心付近を西北西の方向から撮影)