[ベナン]ポルトノボ
<ホテル隣の集落とラグーン(航空写真)>
大都市コトヌーは雑然として、バイクが多いため排気ガスが酷い。信号が変わると、ブンブンブンブーンとバイクが一斉にアクセルをふかして車の間の隙間を埋めながら二車線の道いっぱいに広がり、更には歩道にも溢れだす。蜂の大群が車や人を飲み込んでいくようだ。
コトヌーに泊まる気がしなかったので、ナイジェリアとの国境に近い首都ポルト・ノヴォまで移動。渋滞で到着が遅くなり、博物館や植物園らしきものがあったのだが閉まっていて観光できなかった。
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ポルトノヴォのホテルは恐ろしかった。シャワー及びファン付でトイレ共同の部屋なのだが、2つの空き部屋のうち、ひとつは手洗い用のシンクが室内で崩れ落ちたままになっていて、もうひとつはシーリングファンが壊れて外されていた。スタンド式扇風機があるというので、その部屋にしたのだが確認不足だった。
すぐに網戸の大きな穴に気がつき補修するよう要求したが、窓を閉めればいいじゃないかと言われ納得してしまった。ひと晩中扇風機を回していればいいかと思ったが、スタッフが持ってきた扇風機はカバーがなく羽が剥き出しで回り、危険で今にも外れそう。さらに、首が落ちないように紐で固定されているので首を振ることができない。その程度はまだ我慢できるが、部屋の扉のノブが内側も外側もネジが留まらず取り外し可能になっている。これで鍵を閉めて、施錠の意味があるのだろうか。
食事を終えて戻ってくるとまだまだあった。室内の電灯が3つあるうちひとつしか点かず豆電球なみの暗さだ。1階の道に面した部屋なのだが、カーテンが窓の半分しか覆っていない。どうせ暗い室内だからあまり問題ないか。一番の問題はシャワーが飾り物だったことだ。シンクで水が出たのでチェックを怠ったが、シャワーヘッドのネックがポッキリ折れているのには気づかなかった。蛇口からは水がちょろちょろ出て、近くにバケツが置いてあるのでこれに溜めて体を洗えば問題ないではないかということなのだろう。
アフリカ人は、車や電気製品などがどんなに古くても修理して使い続ける執念があるが、直さなくてもなんとかなるものは、たとえ簡単な修理で済むものでもそのまま放置する傾向にある。より快適により安全にということを求める人が少ないのだろう。
<ベナンめも>
- 人はコトヌも含めて良さそう。親切さを強く感じることは少なかったが、逆に今までの国よりも私の存在を過剰に意識するということがない。(シノワ攻撃も少ない)
- トーゴでも多かったバイクだが、こちらベナンの方は排気ガスが白く、目,喉への刺激が強く耐えられない。
- 喫煙者は皆無。(ベナン人は喫煙者を信用しないとのこと)
- ウイダー、アボメイの地方都市ではまともなレストランを見つけられなかった。ガイドブックに載っていた店は存在しないか閉まっている所ばかり(ロンリープラネットの情報が古すぎ)で人に聞いてもそれらしき店がみつからない。路上サンドイッチ屋も非常に少ない。あるのは飲み物しか出さないBar&Restaurantと路上で汚い容器に白いご飯を入れ、得たいの知れぬ汁や具をかけるぶっかけご飯屋。白いご飯が苦手な私はたぶん最後までこれには手を出さないだろう。よって、フランスパンとフルーツのみだったりする。(ところが後で白ご飯汁かけと屋台物を食べることになる)
- ベナンで焼きバナナをみかけなくなったのだが代わりに美味いものをみつけた。右上の写真の揚げ物で白っぽいものがイモで濃い色がチキンかと思ったらガトーと言っていたのでお菓子のようだ。1個2円で20個食べれば腹が膨れる。しかし、毎日はきつい。
- セダンの助手席に客2人、後席に4人乗車はアフリカ標準だが辛い。ガーナのように乗り合いワゴンをたくさん走らせれば良いのに。
- 大都市は排気ガスが酷く、地方都市は食べられる物が少ないので、この国では1週間ぐらいしか生きていられないだろう。
- マイナースポットをゆく(西アフリカ編/東アフリカ編)のまとめ