国別アーカイブ:マケドニア ( 4件の日記 )

[マケドニア/アルバニア国境]Naum-Pogradeci

オフリド湖の美しい景色を眺めながら国境を歩く。なかなか楽しい国境越えだ。(オフリドから国境までのルート

<オフリドからギロカスタルまでの国境越え詳細>
  • オフリドのバスターミナルを8:20に発ちスヴェティ・ナウムに向かう。オフリド湖沿いの気持ちの良い道を50分走る。110DEN。
  • バス終点からイミグレーションまでのルートは、終点バス停から少しだけ東に戻り三叉路で右折してアタナス聖堂のサインが出ている道を数分歩き、アタナス聖堂敷地内(ルートで線が切れている地点、航空写真に切り替え+で18まで拡大すると判別可)を通り国境へ向かう車道で右折して道なりに歩く。バス停から30分弱でマケドニア側イミグレーション。

    後日記:当時あるサイトで得た情報からこのような遠回りルートを取ったがナウム行バス終点からイミグレまでをグーグルマップの徒歩でルート検索(ルート案内後に()を押す)するとバス終点から西へ直進して左側に登っていけば国境ゲートに出られそう。(Military Camp内は通り抜けられないという噂あり)(2012年3月)
  • マケドニア出入国審査場手前に無料トイレあり。売店、両替所なし。出国はあっさり終了。
  • 数分間、湖を見ながら歩くとアルバニア側イミグレ。
  • アルバニア側入国審査は列ができて待たされたが、特に問題なく終了。アルバニア入国税10ユーロ取られず。(2009年3月から廃止になったという不確かな情報あり)
  • ここから近くの街pogradec(ポグラデツ)までは4~8km(ネット上の情報さまざま、グーグルマップでは6km)でタクシーで5ユーロ(みな一致した情報)なので歩くかタクシーか微妙なのだが、覚悟していた入国税が取られなかったのでタクシーで行くことに。交渉してマケドニア通貨の残り100DEN(1.7ユーロ)と3ユーロでpogradecに向かう。10分程度。(少なくともこの運転手は4.2ユーロ相当の250DENでOKだったので、ユーロでなくDENかアルバニア通貨で交渉した方がよさそう)
  • ポグラデツからギロカスタル(あるいはジロカストラ)までコルチャ(Korçë/Korça)経由のルートにするかエルバサン(Elbasan)経由(ボタンでエルバサン経由になるはず)にするか情報が足りず迷っていたが、人が良さそうなタクシー運転手にKorçëからギロカスタル(Gjirokastër)までは朝6時発の大型バスしかなくミニバスは走っていないため1泊する必要があると言われる。真偽は定かでないがKorçaルートは明らかに交通手段が少なそうなので、安全策を取りElbasanに向かう。帰国直後の後日記:2008年12月にコルチャ13時発ギロカスタル行きバスに乗ったという情報を見つけた。こちらの楽しそうな山岳ルートにしておけば良かった。
  • タクシー運転手に教えられた場所でミニバスを待っていたが、どの車に乗れば良いのか全くわからず目の前を通り過ぎるミニバスらしきワゴンを何台も眺めていた。すると、街のおじさんにどうしたんだと声をかけられElbasanへ行きたい旨を伝える。彼が右手を挙げ手首を捻りながら人差し指をひょいと車の進行方向に向けるとすぐにワゴンが目の前に停まり、これがElbasan行きだという。行先表示がない車が何台も走り過ぎていく通りで、客はミニバスが近づいて来るとどこへ行きたいか手で意思表示して車を停めないといけないようだ。似たように手の合図で自分の行き先をドライバーに知らせる方法をナイジェリアで見たのを思い出し、面白い国だと感じた。pogradec(ポグラデッツ)からElbasan(エルバサン)まで1時間30分、500レク。

    後日談:近づいてくる車に対して手の簡単な動きで行き先を確認するやり方は世界中で見られる。ウズベキスタンのブハラでも、バスのルートが右周りか左周りか、終点が近いのか遠いのかを手首から先の左右あるいは上下の動きで運転手に確認する方法を教わり、私も実践していた。(2015年1月)
  • 少なくとも降ろされたElbasanのミニバスターミナルからはギロカスタル行きは出ていないようで、Durrec行きミニバスで45分ほど走った分岐(町名不明)で乗り換える。250レク。
  • ここを通過していくミニバスにはだいたい行先表示があるようだが素人には簡単に判別できない。同じミニバスで降りたおじさんが私のためにギロカスタル行きをみつけ止めてくれる。ラテン系のおじさんたちは外国人に対して笑顔で何でもないことのように親切を施す。分岐地点から3時間でギロカスタル、1,000レク。
  • ガイドブックやネット情報による所要時間から今日中にたどり着けないことも覚悟していたが、結局17時にギロカスタルに到着。Elbasanで30分以上トイレを探していたことを考慮するとオフリドからギロカスタルまでの所要は8~9時間。ここ2、3年で道が整備され所要時間が短縮されたのかもしれない。

[マケドニア]オフリド

<たそがれの聖ヨハネ・カネヨ教会/聖クリメント教会(2枚組)

また教会の写真かよと思われるでしょうが教会しかないのである。
オフリド(Охрид)はマケドニアで一番の観光地で文化および自然がすばらしいということで世界複合遺産に登録されているのだが、これといった自然景観がみつけられない。文化的価値があるとされる遺跡群もそれほどのものでない。オフリド観光に丸1日取ったが半日で十分だったかも。
爽やかな水辺、華やかなカフェ、迷路状の路地、歴史を感じる建物や教会、丘の上からの湖の眺めなど一通り観光の要素が備えられ、それなりの雰囲気はある。しかし、街も水辺も丘の上もどこもかしこも狭くて窮屈さを感じ、ヨーロッパ風カフェに馴染めない人にはくつろげる場所がない。

<マケドニアめも>
  • 人の良さはかなり印象的。スコーピエ(3年前にも訪問)に少しとオフリドに丸1日だけ滞在した感想だが。私が今まで訪問した百カ国以上の中で、気味が悪いほど人の良いアルメニアに次ぎ2番目の人の良さかも。(ほとんどの国が超短期滞在なのでたまたま接した人たちでの比較)
  • 英語は若い人を中心に良く通じる。バスの切符売りのおばあさんでも英語を話すのには驚いた。
  • 車内からゴミを捨てると50ユーロの罰金だそうで、ブルガリアよりはずっときれいだが、ゴミはあちこちで目につく。スーパーのレジ袋有料。
  • 公共トイレは少なく、きれいな所もあればとんでもない所もある。
  • ブルガリアと同じキリル文字が使われているが、ブルガリアと同程度英語併記があり、それほど困らない。
  • ブルガリア語とマケドニア語はほとんど同じような気がしたが、マケドニア人はブルガリア語を聞き取ることはできるが話すことはできないという程度の違い(東北弁と関西弁ぐらい?)があるそうだ。
  • 2回乗っただけなのでたまたまかもしれないが、バスは空いていて楽。
  • マケドニアハンバーガーは、大きさや種類の異なるハンバーグやハムなど肉類を選び焼いてもらい、野菜類は自分で好きなだけ挟んで食べるものらしい。オフリドで最後の食事に食べたが、かなり美味しく200円程度で腹が満たされる。毎食これにすれば良かった。
  • オフリドには民家の空き部屋を旅行者に提供するプライベートルームが豊富にあり、日中バッグを背負って歩いているとうるさいほどDo you need accomodation?と声を掛けられる。個室1泊7ユーロが相場のようで、トイレとシャワールームを複数備えた日本の民宿程度の大きな家が多く、快適に過ごせる可能性が高そう。(私の泊まったプライベートルームは微妙)
  • オフリドから国境の町へ向かう際、バスの運転手がドライバー席に数千円分はある乗車料金やつり銭の札を露出して積み重ね、ドアを開けたままトイレで席を離れていた。少なくともオフリドでは物乞いを見かけず、かなり安全な街と感じた。
  • この国にも華僑はいない模様。東洋人は珍しがられ、中華料理店を見つけられず。
  • 楽に国内を旅できそうだが、国内随一の観光地オフリドが大したことなかったので、見どころはあまりなさそう。
  • ヨーロッパ東の端を南下するのまとめ

[ブルガリア/マケドニア間国境]Deve Bair

バスが来なかったためタクシーをシェアして歩いて国境を越えることに。

<リラからスコーピエまでの国境越え詳細>
  • ブルガリアからマケドニアへの移動はソフィア(София)からスコーピエ(Скопје)までの国際バスが正道だと承知していたが、外国人旅行者が多く国境通過に時間がかかる国際バスはできれば避けたく、ソフィアまで戻るのも大変(昨日のうちに戻れば良かったが宿が高そうなのでやめた)なので、リラからマケドニア入国を目指すことにした。しかし、ネットやガイドブックによると公共交通機関はなさそう。
  • リラ村のツーリストインフォメーションで尋ねると、Blagoevgrad(ブラゴエヴグラト)に行けばマケドニア行きのバスが出ていると即答。Blagoevgrad(Благоевград)からマケドニアへ向かう道が伸びているがその国境(グーグルマップでリラからオフリドへのルート検索をすると抜けている国境)はガイドブックでは通れないことになっている。Kyustendil(キュステンディル)を経由しないといけないのではとインフォメーションの若い女性に確認すると、そのルートは大分遠回りになる、どの街行きがあるかは定かでないがマケドニア行きバスは絶対にあると相当自信を持って答えていた。半信半疑だったがダメでもリカバリーがきくと思いBlagoevgradに向かった。が、やはり誤っていた。(カンボジアでシエムリアプのツーリストインフォメーションのおやじに似たように国境に関する誤情報を伝えられ酷い目にあったことがある<こちらを参照>が、海外のツーリストインフォメーションではその街以外の情報はあてにしない方が良いかも)
  • リラ村からBlagoevgradまでバスで40分1.7Lv。Blagoevgradのバスターミナルでマケドニアに行くためにはKyustendilに行かなければならないと言われ、Kyustendilへ直行するバスがたまたますぐにあり乗車、1時間10分4.5Lv。(リラからKyustendilまではバスの本数が少なくなるかもしれないがDupnica経由の方が近い)<後日記>区間で()を押しルートをマウスで動かしてみると10km強短縮されるだけなのでリラからバスがすぐ出る方を選択すれば良さそう。
  • Kyustendilのバスターミナルでスコーピエ行きのバスが11:30に出ることを知る。土曜日で専用窓口が閉まっていたが、待ち客が言うにはスコーピエまで15ユーロか28Lv。ところが、12時近くになってソフィアからのバスが、ここの専用窓口が閉まっているためターミナルに寄らず通過してしまったことが判明。
  • スコーピエまで行こうとしていた他の2人の客と国境までタクシーをシェアして移動。1台10ユーロ、20分。
  • 国境は歩いて越えることになるが、これを望んでいたので結果的に良かった。ブルガリア出入国審査場では質問なし、荷物検査なくあっさり通過。ほとんど隣接しているマケドニア側では2、3の質問のみで荷物検査もなく通過。
  • マケドニアのイミグレーションを出たところにはバスもタクシーもなし。カフェ1件と無料トイレがあるのみ。
  • 国境までのタクシー同乗者の1人がタクシードライバーの息子を迎えに呼んだというので、私の分として8.5ユーロ(500DEN)を支払ってスコーピエまで乗せてもらうことになる。国境のカフェで息子のタクシーが来るのを2時間待っていたがバスらしき乗り物はどちらの方向にも通過せず。
  • バスがあったのに来ないという不幸があったが、交通機関がない場合、最悪20km前後の歩きを覚悟していたのでラッキーだった。ヒッチハイクをせずに国境を歩いて通過するためには、Kystendilから国境まで(20km以上)タクシー10ユーロか、国境近くの村までバスで行き国境まで数km歩く。国境からマケドニア側の町Kriva Palankaまで(10km以上)は歩くか国境のカフェでタクシーを呼んでもらい移動して、Krivaからバス(あまり本数がなさそう)でスコーピエに向かうことになる。(現地での情報から想定される越境方法で経験者の情報ではないので注意)

[マケドニア]スコピエ

緑が美しかった。ブルガリアの緑も輝いていたが、テッサロニキからスコピエに向かう車窓にはうっとりとする緑が流れていた。乗客が少なくコンパートメントでゆったりと体を伸ばすことができる。これだけ空いていればコンパートメントは快適だなあ。

スコピエはモスクがあり、人々は暖かく、物価が異常に安い、ほっとするところだ。
あまり見るところがなかったが博物館は味があって良かった。しかも安い。約120円。広い館内に見学者が少ないが、スタッフはもっと少ない。ゆっくり見学すると30分以上かかる別館にはスタッフが1人しかいなかった。ギリシャではかわいそうなくらい退屈そうなスタッフが無駄に配置されていたが、スタッフを減らして入場料を安くすればいいのに。
あまりに気に入ったので明日もこの博物館に来たいところだが、この街には他に見るところがなさそうなので、すぐに移動する。

しかし、ゆっくり滞在していれば、もっと良いところが発見できそうな、そんな街だった。