[ジョージア]カズベキ
ジョージア(グルジア)軍用道路を北上して国境前の最後の町がカズベキ(あるいはカズベギ)。カフカス山脈の山々が間近に迫る町だ。
カズベキの美形の女性から声をかけられた。学校で習っているというカタコトの英語を話す。最初、恐る恐る接していた彼女がだんたんと大胆になる。私の折り畳み傘を手に取り、こんな凄い傘を見たの初めてだと乱暴に扱い、一緒にいた友人とはしゃいでいた。
写真を何枚か撮って見せると喜び、自分の写真が1枚もないのでプリントして送って欲しいという。しかし、住所を書くように私が何度言っても自分の名前だけで大丈夫としか答えない。
誰か大人にこちらの郵便のしくみを確認したいのだが、宿の主人も含めて出会った全ての人が英語を話さないのだ。
毎日、ロシア語攻めでへとへと。語学センスがある人なら、とっくに簡単な会話はできているだろう。
<後日談>
宛名に女性の氏名、カズベキ、グルジアとだけ書いてポストカードを送ったら、無事受け取ったというEメールが彼女から届いた。
(私は今まで知らなかったのだが)はがきは70円切手を貼ってそのままポストに投函すれば全世界どこでも配達してくれるそうだ。今後は、住所が明確でなくてもダメモトで送付するようにしよう。(2008年9月17日)
携帯を買ったと言って2年ぶりにメールが届いた。メールのやりとりをしてわかったことだが、知人(親戚?)が郵便局に勤めていて、彼女宛の郵便は彼が届けてくれるそうだ。(2010年12月4日)
すぐそこに見えているのにそこだけ別世界。万年雪に覆われたカズベキ山は5,033m。
カズベキ村が1,750m(GoogleMapsの標高はカズベギ村より400m高いツミンダ・サメバ教会)なので標高差三千メートル以上あるのだが、雪さえなければ気軽に登れそうなほど間近に見える。
しかし、青空が広がっていても日中はカズベキ山だけ雲に覆われ、滞在中に姿を現したのは日暮れ前と日の出直後のいずれもほんの一瞬だった。
<カズベギ山/隣のゲルゲティ村(2枚組)1枚目左上2枚目右上の山頂にツミンダサメバ教会(航空写真)>