[ガイアナ]ジョージタウン(2)
<ジョージタウン中心部のスタブローク・マーケット(2枚組)航空写真>
危険なにおいがプンプンするジョージタウンを写真で表現しようと思ったがなかなかうまくいかなかった。(写真上にマウスを乗せると変わる2枚目)
パラマリボと違って、街中を歩く旅行者は皆無。カメラを持つ私がみんなから注目されているのを感じる。自分にカメラを向けたら金を要求しようとする浮浪者、隙があればカメラか財布を盗ってやろうと物陰からチラチラと向けられる視線。
この街に入った時から、暗く怖い顔ばかり目についていたが、慣れてくると明るい笑顔もあちこちに見られることに気がつく。混雑した路地市場は絶対何か盗まれそうなので今まで避けていたが、カメラを持って奥まで入りこんでみた。
すると、喧噪の表通りとうって変わって路地の奥には和やかな雰囲気の出店が並んでいた。カメラを向けて注意してくる人もいない。鮮やかな野菜が並べられる店先に怖そうな兄ちゃんが立っていたので、写真を撮っていいかと断ってからカメラを向けた。すると2人の売り子は、はにかみながらポーズを取ってくれた。(写真表)
ジョージタウンは危険なだけの街ではなかった。
航空券購入のため旅行代理店を訪ね歩く。代理店は経営者によりインド系とアフリカ系に分けられ、扱うチケットも値段も大きく違う。代理店のスタッフは正しい英語を話しているのだろうが、イギリス英語のためなのかなかなか聞き取ることができない。
そんな私に対して、インド系のスタッフはゆっくり話したり、言い回しを変えたり、紙に書きながら説明するなどの努力をしてくれる。しかし、アフリカ系スタッフは何度聞き返しても同じ言い回しを同じスピードでしか話そうとしない。相手に合わせるとか客が理解できるように努力するということができないのだ。これでは、いつまでたってもインド系住民がこの国の政治経済を支配し続けるだろう。
ベネズエラのカラカスまでのチケットはトリニダード・トバコ経由になるのだが、ある代理店ではトリニダード・トバコのビザがないとトランジットも許されないとチケットを販売してくれず、ある代理店ではベネズエラに片道のチケットでは入国できないので販売できない、と断られた。
結局、アフリカ系3軒、インド系4軒の代理店を訪ねて、やっとカラカスまでのディスカウント・チケットを片道で入手することができた。トランジット時とベネズエラ入国時が多少不安ではあるが。
蚊に刺されすぎているので、ホテル室内では積極的な殺戮作戦を試み、ジョージタウンでの(私にとって)高級ホテルは外部からの進入が少ないため効を奏し、室内での被害は格段に減少した。
しかし、客の少ないレストランで椅子に腰掛けた途端、テーブル下に潜んでいた何匹もの蚊に一瞬にして数ヶ所刺される。やはりショートパンツではだめだ。