[トリニダードトバゴ]ポートオブスペイン
トリニダード・トバゴは入国せずイミグレーション内側の空港ビル内で夜を明かすつもりだったが、一度入国しないとトランジットできないと言われる。ビザなしではトランジット入国も許されないとジョージタウンのインド系代理店が主張していたが、問題なく入国できた。しかし、翌朝の便をチェックインしてイミグレーションを通ってしまうということはできなかった。外部からの出入りが自由にできそうな空港ロビーで夜を明かすのはいささか危険だ。かといって、トリニダード・トバコはドミニカ共和国なみに市内までのタクシー代が高くホテルも高い。
≫続きを表示ツーリストオフィスで空港近くのホテルを尋ねるが送迎付きで100ドル以上。途方にくれてふらふら歩いていると人相の悪い客引きが近くの安めのホテルを紹介してきた。見た目が信用できない男だったので断った。すると彼がしかたないなとにやりとしながら簡単に引き下がった。その態度にピンときた。こいつは大丈夫かもしれないと感じたので、少し間をおいて彼の近くに歩いていき、再び声をかけさせる。
話してみると人相の割に悪いやつでなさそうだ。そして、言葉がよく通じる。首都のポート・オブ・スペインという名からも、スペイン語という頭しかなかったが公用語は英語だという。(同じく公用語を英語とするガイアナでは、なぜあんなに通じなかったのだろう)
彼に連れて行かれたホテルは当たりだった。この国ではUSドルがそのまま使え、部屋代に空港からの送迎含めて25ドル。その部屋は私に十分すぎる機能と質を備え、建物の下の階にあるネットカフェのWiFiを自分の部屋で勝手に使用できるというおまけつき。この国ではかなり安いのではないだろうか。
周辺に店もあり食事にでかける。何の緊張感もなく夜道を歩け、ほっとする場所だ。香港料理のレストランでは店員が皆きさくで、誰と話ししても英語が通じるのが感動的だ。そして運ばれた料理がうまい。特に高級中華風の野菜炒めが絶品だった。
今回の旅行では、食べ物に関してずっとノーヒットノーランが続いていたが、やっと当たりがでた。つい食べ過ぎて10ドルを超えてしまったが、普通に食べれば5ドルに収まる店。3日は通い続けたいと思った。
もっと、ゆっくりしたいがビザがないため一晩でこの国を去らなければならない。
空港では乗り継ぎ航空券を搭乗券と思いチェックインせず出国審査に進もうとしていると、黒人警備員が私に涙が出るほどやさしく諭してくれたのが忘れられない。