[コスタリカ]リベリア

<朝のカテドラル撮影ポイント

ニカラグア、コスタリカ間のベニャス・ブランカスの国境は最悪だった。
出入国合わせて4時間、屋外に並ばされた。

今回の旅で通ってきた8ヶ所の陸路国境越えは驚くほど楽だったので、このような事態を予測できず、国境で完全に暗くなってしまい、またしても刻む。

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旧中央アメリカ連邦5ヶ国のうち国旗のデザインが似ていて仲の良さそうな グアテマラ、 ホンジュラス、 エルサルバドル、 ニカラグアの4ヶ国は越境時に出入国スタンプが不要だったが、ニカラグアから コスタリカに抜ける際は通常の国境越え手続きが必要になる。
しかし、1人あたりの審査時間が特に長いわけではない。単に審査官の数を減らし、待ち時間ができるだけ長くなるようにしているだけなのだ。
更に国際バスが到着する度に国際バス乗客の審査が割り込み処理され、ローカルバスを乗り継いで重い荷物と共に並んでいる我々の列は全く進まなくなる。

ニカラグアでは強い陽射しと時々雨の中で2時間半、コスタリカではぬかるみやゴミ溜めで荷物を下に降ろすのもためらわれる場所<上記写真>で1時間半、アフリカでも経験したことのない苦痛の国境越えだった。
放心状態の旅行者たちは陽が完全に落ちた国境でバスがあるのかないのかわからず右往左往。犯罪に巻き込まれやすい状況となっている。
前回の中米旅行で、国際バスでコスタリカに入国する際、暗闇の屋外に乗客たちの荷物を置かせてしばらく待たせるという税関の怠惰な対応もあって私のバッグが盗難に遭っている。今回、敢えて国際バスを避けた結果がこれだ。

国をあげて観光を推進しているコスタリカだが、陸路で入国しようとする旅行者を虐げ、国境での犯罪を助長する対応をしているとしか思えない。(ニカラグアはそれなりの国だからその酷い対応に特に文句なし)

この国境越えの列に並ぶ人々の中で第3国の外国人は珍しい存在だったが、ニカラグア出国時、私の数人前に小柄な東洋人が一人いた。体格に似合わぬ大きなバックパックをかつぎ、オレンジのサブパックを胸に抱え、サイズの合わない大きな帽子をかぶり黒ぶちの眼鏡、黄色い腕時計と異様に目立った出で立ちだ。あまり関わりたくない雰囲気を持っていたので韓国人か香港人あたりであることを願っていたが、バックパックを下ろすとTシャツの背中にひらがなが書かれているのを発見してしまった。

コスタリカ入国時には彼を見失ったのだが、入国審査終了後、彼の方から私をみつけ一緒に近くの町まで行こうと誘われた。あまりにも目立ちすぎて、おとりにしか見えないような男と一緒に行動すれば、一人で移動するよりかえって危険ではないかと思ったが、バスの車内で話してみると旅行経験豊富な面白い男だった。

彼は数年前にスペインで首絞め強盗に遭った話をしてくれた。

マドリード中心部で人通りの少ない公園の脇を1人で歩いている時、突然、数人の男に囲まれた。前を歩いていた男が振り向いた瞬間、後にいた男に首を絞められ、HELPと叫んだところまで覚えているが苦しむ間もなく気を失う。
気がつくと路上に仰向けになっていた。気を失っていた時間は短かったようだが、襲われる前、周辺にいたはずの物売りや浮浪者はみないなくなっていて、半身を起こした時、青年が一人だけ近くにいてどうしたんだと話かけてきた。バックパックは宿に置き、貴重品のみをサブパックに入れて持ち歩いていたが、サブパック、財布、パスポートの全てを盗まれたという。

そんな経験をしながらも、首絞め強盗の本場、中南米に1人で乗り込むとは見上げたものだ。

このおとりくんの経験談は興味深かったが、首絞め強盗への防御方法が見出せない。
男達に囲まれたと思ったら、前の男が振り向いた瞬間、首に手がかかる前に屈み込めばいいのだろうか。(その次どうすれば、横にすばやく逃げるか)

<ニカラグアからコスタリカへの国境越え情報>

グラナダからリベリアまでの国境越え。(ルートはこちら

(1)グラナダ -> リバス
大型バスで1時間45分(24コルドバ)
(2)リバス -> ベニャス・ブランカス
大型バスで45分(20コルドバ)
ニカラグア出国税$2
ニカラグアもコスタリカも税関チェックなし、コスタリカでの出国チケットのチェックなし
(3)ベニャス・ブランカス -> リベリア
大型バスで1時間45分(1000クローネス)

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