[スウェーデン]ストックホルム

<王宮(2枚組)撮影ポイント

初めての北欧、ストックホルムは期待以上の好印象で楽しめそう。海のブルーは鮮やかで、道は広く清潔、(改築や建築中の建物が多いのが気になるが)街並みはまあまあ美しく、博物館が充実してお宝が多い。
王宮(写真)とその周辺の旧市街は見る価値ありそうだ。しかし、他の観光スポットはついでに見る分には満足できるという程度かも。

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<ストックホルム旧市街王宮付近>

福祉国家で税金がバカ高のため物価が高いのは仕方ないとしても、トイレが少なく汚いうえに有料が多いというのは納得できない。
ノーベル賞表彰式の行なわれる市庁舎や世界遺産のドロットニングホルム宮殿の観光客向け無料トイレには驚いた。男性用の小用設備は床に細長い溝があるだけで仕切りもない。これは、アフリカや東南アジアなどの僻地でしか見られなくなったトイレではないのか。貴重な文化遺産として残しているつもりなのだろうか。有料トイレは無人でコインを投入しないと扉が開かないものばかり。ユーロでなく現地通貨を採用しているスウェーデンの硬貨は滞在中ほとんで手にしなかったため利用できなかった。

男性の小だけなら観光施設には何かしらトイレがあるので問題ないが、女性のトイレや大の場合は並ぶ必要があり、空いている所をみつけて飛び込むと利用をためらう汚さがある。水が合わず下痢をしていた私はかなり苦しい思いをした。何が福祉国家だ、旅行者から徴収した税金還付せよ。
あちこちの観光施設で並んで待たされるとか、英語表記が少ないため交通機関の利用で何度も迷ったとか、気に入らない事がいろいろあったが、物価高とトイレの不満と比べると目くじらを立てるほどの事ではない。

ストックホルムでは旅行者向けのストックホルムカード2日券(ほとんどのミュージアムが入場無料でメインの市内乗り物が自由)を購入したので、精力的に観光スポット巡りをしたが、王宮以外はわざわざ日本から行って見るほどのものじゃないんじゃない、というのがヨーロッパ嫌いの私の感想。

ただ、ストックホルムからヘルシンキへの船旅はなかなか趣深いものがあった。大型船はストックホルムを発ってから2時間も3時間も両側に小島や入り江の続く狭い水路を進行する。船内では12階にあたるデッキから、水際に建てられた別荘で日光浴するマダムや海沿いで生活する人々の姿を見下ろしているのは実に気持ちが良い。今までにない体験をしたこの船旅だけでも北欧に来た甲斐があった。

<たびメモ>

博物館や宮殿巡りが好きな人は、ストックホルムカードが必須。期限48時間の場合で7千円と高額だが、あっという間に元が取れるほど入場料が高額で博物館の数が多い。お宝が多いためまずまず満足できる場所がいくつかある。しかし、建物の外見の良さだけで予定していなかった施設に入ると外れのことが多く時間の浪費となる。ネットやガイドブックで誰も勧めていない所は避けた方が良い。誰が行っても満足できると思われるのは、王宮、ドロットニングホルム宮殿、国立博物館(美術館)、ヴァーサ号博物館ぐらい。(下の写真は色合いがきれいだったので掲載。スカンセン博物館は時間が余ったらどうぞという程度)

<スカンセン野外博物館>

ストックホルムーヘルシンキ間の船は夏期ならば、TALLINK Silja Lineの4人相部屋が最も安く41ユーロ(相部屋で利用できるのは混雑する夏期のみ)。室内にまともなトイレとシャワールームがありタオルまで付いている。二段ベッドが2つ並んでいるが私の部屋はフィンランド人労働者と2人だけの利用だった。船底で窓のない部屋だが、起きている間はデッキや上層階にある窓際ソファーに座っていれば良いので、同室者が問題なければ快適な船旅が楽しめる。

<スウェーデン(ストックホルム)めも>
  • 観光施設のトイレは汚いが、(ネットで予約できたシングルルーム最安値の)Connect Hotelのトイレは日本なみに磨きあげられていた。
  • こちらから尋ねれば、みな英語を話し親切に教えてくれる。
  • 慣れの問題だろうが、地下鉄の乗り換えが難しい。初めて乗る線は必ず迷った。駅員か警備員に訊いた方が良い。
  • 横断歩道を渡ろうとする人がいると必ず車が停止するのには感動した。まるでドライバー全員が免許センターの特別講習を受けたかのようだ。(後日談:信号のない横断歩道における車の停止は、この後に訪れた国々も概ね守られていてヨーロッパの標準だと知る。彼らから見ると日本は後れていると感じるのでは)
  • 海沿いの岩場では、少しでも傾斜が緩やかな場所を求め、アザラシの群れのように水着姿で横になる光景があちこちで見られる。短い夏の日光をなんとか体に吸収しようという姿は同情を誘う。
  • 物価が気にならなければ、長く滞在しているうちに気に入ってくるかもしれない。ストックホルムの☆2つ半(観光地ランクの5つ☆評価)。
  • ヨーロッパ東の端を南下するのまとめ

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