[ギリシャ]メテオラ

<メテオラの巨大奇岩群(1枚目は町側から2枚目は左側に町を望む横から)

到着した時、カランバカの町に覆いかぶさる巨大奇岩群に驚いた。直立する巨大岩の頂上部には修道院も見えるではないか。修道院は数ヶ所に建てられているようだがあんな岩をよじ登りいくつも観光できるのだろうか。これは久々の☆4つ以上の観光地かもしれないと興奮した。

カストラキを通り巨岩の正面からトレッキングコースを登り始めた。小さなアギオス・ニコラオス・アナパフサス修道院を見学した後、頂上部に見えるメガロ・メテオロン修道院に向かって登っていると、上の方から観光客の歓声が聞こえてきた。トレッキングコースを登りきると大型バスが何台も駐車していて観光客で溢れていた。
町側から望むと垂直に近い岩壁しか見えないが、その背後は普通の山になっていて巨岩を迂回して大型バスも走れる立派な車道が通っていたのだ。メテオラめ、驚かせやがって。☆3つに格下げだ。

<岩の上から町の方向を望む(2枚組)

多くの巨大奇岩の頂上周辺に登ることが可能で、足元の直下に家々が小さく見える眺めは見事。全体が広大すぎて大きさを感じられないグランドキャニオンよりも爽快である。

<たびメモ(メテオラの歩き方ガイド)>

メテオラに関してのガイドブックはLonely PlanetのPDF版を利用して地図だけプリントアウトして携行。「地球の歩き方」を読んでいないので同様の内容が書かれているかもしれないが、以下にメテオラ周遊ガイドを記す。

メテオラはツアーバスでなければ車かタクシーで巡っている観光客が圧倒的に多いが、Moni Ypapanti(日本語表記不明)を除いた全ての修道院を徒歩で巡るのは十分可能。
私の場合、荷物を預けた(3ユーロのはずだが受け取り時にお金はいらないと言われる)カランバカ駅を10時ごろ出発してKastraki町をかすめてアギオス・ニコラオス・アナパフサス修道院から始まりアギオス・ステファノスまで順番に訪れ(2つクローズのため入れず)15時半にカランバカ中心部に戻った。普段、私は山道も平地と同じテンポで歩くのだが、疲労が溜まっていて更に暑かったのでヨーロッパ人に抜かれる日本人の平均的速度で歩き、修道院内の見学時間や休憩を除いて3、4時間のルートだった。
私は寝坊して利用できなかったが、朝9時(土日は8時20分発)カランバカ発メテオラ行きのバスを利用すれば登りがほとんどなくなり時間を短縮できる。バスを利用した場合のお勧めルートは以下の通り。(バスを利用しない場合は、カランバカ>Kastraki>2>1>3>4>5>6>カランバカと巡るコースで良さそう)

1.メガロ・メテオロン修道院<航空写真>(バスの終点、内部見学のメイン)
2.アギオス・ニコラオス・アナパフサス修道院(上から眺めるだけで内部見学はパス)
3.ヴァルラアム修道院
4.ルサヌー修道院(トレッキングコースを通って車道へ)
5.アギオス・ステファノス修道院(9:00-14:00、15:30-18:00、月休)
6.アギア・トリアダ修道院
->車道からアギア・トリアダ修道院へ至る道の最も低い部分から始まるトレッキングコースを歩いてカランバカへ

上記4の後の一部と6の後の道以外は車道を歩く。2は小さくて内部はつまらず、1から行くためには登山道のようなルートを歩き高度を大分下げることになるので、この修道院はパスすることが重要。外観はいろんな場所から見えるので問題ない。
6に入るためには車道から数十メートル下って登る道を歩かなければならないが、カランバカまでのトレッキングコースはこの鞍部(一番下ったポイント)からスタートしているので、6は最後にすべき。また5は14時から昼休みになるので先に行っておいた方が良い。(この他、修道院毎に開院の曜日や時間が異なるので要確認。まあ飽きるので全部入る必要はないと思うが)
内部見学の時間のかけ方で異なるが13時か14時にはカランバカに戻って来て昼食をとれると思う。
このトレッキングは眺めの良い道をほどよい距離歩くルートなので、よほど暑くない限りお勧め。

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