[ラトビア]リガ

<ドム大聖堂のタワーからの眺め/中心部の新しい教会(2枚組)

タリンがなかなか良かったので、より壮麗な建築が多いというリガに期待していたが、はずれだった。旧市街がタリンより更にコンパクトで坂道がないというのはお年寄りに良いかもしれないが、古さを残した建物と現代の建築物が混在して美しさがなく、タリン旧市街のような異空間を感じさせる雰囲気がない。
しかし、新市街を含めた街全体がは大きく、道は歩きやすい。広々とした緑豊かな公園があり、新市街にある教会(写真2枚目)は見慣れぬ外観をして美しさを感じたりと、何かしら発見のありそうな街だ。

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->「タリンの続きを表示」からのつづき
タリンからのバスはリガ到着が23時となり大変だった。日本で予約した部屋は7ラット(1,400円)というドミなみの値段のシングルなのだが、バスで40分という郊外にあったからだ。夜11時過ぎに市内バスが走っているか不安だったのだが、街中に入ると、ちらほら路線バスやトラムを見かける。着いたバスターミナルの管理職員たちにホテル予約確認メールに記されていた番号のバス発着所を尋ねると、そんな番号のバスは知らないと言われ、タクシーの運転手にホテルの場所を尋ねてくれる。1人だけ場所を知っている運転手がいたが職員に交渉してもらっても20ラット(4,000円)から譲らない。7ラットの安宿へ行くのに20ラットのタクシー代を払うなど考えられない。20ラット出せば街中から歩ける場所で中級ホテルがあるだろう。
唯一英語が通じた若い職員に愚痴を言ってもしかたなく、自力でバス停を探すことにする。

バス停には停まるバスの番号と発車時刻が必ず表示されているようなので、それでバスが終わっていることが確認できれば郊外のホテルは(キャンセル料として全額取られるかもしれないが)諦めようと思っていた。ターミナル近くにあるバス停をいくつかあたったが、探しているバスの番号は見つからず、人に尋ねても埒があかない。ここまでのバス移動が楽で力が余っていたため、簡単に諦めることなく執念で探していた。

タリンからのバスが到着した時、ターミナルの裏側に歩いて行った乗客がいたことをふと思い出し、そちらの暗闇のエリアに向かってみる。すると、人通りがほとんど途絶えた場所に探している番号が書かれたバス停があるではないか。繁華街と反対側だったが、ホテルからの案内通りバスターミナルのすぐ近くだ。
発車時刻を見ると最終が23:35とあるのだが理解できない文字で注意書きが付いていて、雰囲気からして土日運休あるいは休日運休と書いてある気がする。今日は土曜日なので微妙だ。バス停近くに1人だけ少年がいたので尋ねてみる。

「この番号のバス待っているの?この時間のバスは今日走っているの?」
彼は英語がわからないと避けているのだが、この程度の内容は言葉がわからなくても通じるだろう。しかし、しつこく問いかけていると少年はその場を立ち去ってしまった。誰もいなくなったバス停で来るのかどうかわからないバスを待つ。バスが来なければ地図もなく英語も通じない深夜の街をホテル探しで歩き回らなければならない。(リガは日本でホテルを予約していたのでツーリストインフォメーションの地図で観光しようと思いガイドブックを持ってきていなかった)

不安で胸の鼓動が聞こえてくるような十数分間を過ごしていたが、時間通りにバスが現れ、立ち去っていた少年だけでなく遠巻きに私を見ていたのか暗闇の中から数人が集まって来て乗車した。

バスには無事乗れたのだが、降ろされたバス停周辺は建物が見当たらなければ街灯もなく、湖畔にあるというホテルを探して暗闇の中を右往左往することとなり、それはそれは大変苦労して相当エネルギーを消耗することとなった。
少々安くても郊外の宿は予約すべきでない。まあ、当然のことか。

<たびメモ>

リガからビリニュスへのバスは早めにチケットを押さえようと午前中に売り場に行くとEurolineもEco lineも本日全て満席と言われ愕然とする。やはり8月の日曜日はこれほど混雑するものなのか。
しかし、Ecolineのスタッフから紹介された名称不詳のもう1社(www.iticket.lt)は他社より便数が多くどの便にも空きがあるという。そして乗ってみてびっくり。2+1の横3列大型シートでトイレ付きにも驚いたが、大型バスに乗客8人だけのがらがら状態。一体どういうこと?
ちなみに料金11ラット(2,200円)で他社より1ラットぐらい高いだけだと思うのだが。

<ラトビア(リガ)めも>
  • 英語に関して、ホテルやバスのチケット売り場などは問題ないが、バス運転手、店のおねえさん。街の少年などほとんど話さない人がタリンと比べて多い。
  • 市内バスのチケットを(ヨーロッパ標準と思われる)KIOSKで購入する方式ではなく、乗車時に運転手に支払う方式なのはありがたい。(私が乗った郊外路線だけかもしれないが)
  • リガには裕福そうな人が多く、観光地周辺では高級車ばかりが目についた。
  • 市内に緑あふれる広々とした公園があり、道は広いが車は少ない。(訪れた日は)気候も爽やかなので住むのには良いかもしれない。ツーリストインフォメーションの地図や日本から持参したJTBパンフレットをもとにお勧めスポットなるものをほとんど訪れたつもりだが、どこへ行っても「えっ!これだけなの?」という驚きばかり。見るものがほとんどなく観光地としてはお勧めでない。リガは☆無し。
  • ヨーロッパ東の端を南下するのまとめ

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