[モルドバ]キシナウ

<キシニョウ大聖堂撮影ポイント/中心部の公園(2枚組)

モルドバは情報収集不足。
国境越えのルートがわからず、大雑把な地図だけでは地名も読み方もわからない。モルドバ全体で4ページだけの「歩き方2006-07」に載っていたホテル4件のうち料金の安い2件が閉鎖されていて安宿もみつけられなかった。

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安宿を見つけるのが困難だと思い、キエフを夜行で発つ前に駅前のマクドナルドでWiFi接続してホステルの値段や場所を検索、ドミで10ユーロ、シングルで20ユーロからあることがわかった。しかし、場所を確認しようとしたところでブツブツとネットワークが途絶え情報収集できなくなり、現地でなんとかしようと思ったのが敗因だった。
キシニョウ(ルーマニア語発音のキシナウが一般的、他にキシネフ、キシニョフ、キシニョーフ(Кишинёв)の表記あり)にはツーリストオフィスがなく、旅行会社でホテルやプライベートルームの紹介はしないが、「歩き方」に載っていたADRESAというオフィスがアパートの空き部屋を旅行者に斡旋してくれる。そこで扱っている部屋が20ユーロからあるようだが、今日空きのある部屋で1番安いのは30ユーロと言われ街を歩いて部屋を探すことにした。

小さな首都と思っていたキシニョウは意外と大きく、1ブロックの距離があり、地図が読みきれず大分迷う。ネットでホステルの場所を確認して探そうとマクドナルドかネットのできる場所を探していたが、見つけられないうちに2時間以上が経ちタイムアップ(体力を消耗するので安宿探しは2時間までと決めている)。ADRESAで斡旋する30ユーロ(4,000円以上)と高額なアパートの1室にチェックインすることにした。
しかし、この部屋はなかなかグッドで、中心部から歩ける距離で近くにスーパーのある8階建てアパートが集まった団地内にあり、清潔な1DKを1人で利用して久しぶりに熟睡することができた。ただ、団地も室内も日本にあっても不思議でないほど洗練されていて、海外にいると実感できなかった。

後でネット屋やマックは容易に見つけることができる。更に街の中心部にある公園にはベンチの後ろに電源プラグが備えられて、多くの若者がパソコンを操作していた。私も真似してPCを立ち上げるとどこのモノかわからぬWiFiに接続しネットをすることができた。

街はほとんど見るものがなく、これといった特徴も見つけられず、カメラを向けるものがほとんどない。博物館にもろくなものが並べられていないが、係のおばあさんが異様なほどやさしくかわいらしさまであり、キューバの博物館を思い出したのだった。

<参考図書>
地球の歩き方 ガイドブック A31 ロシア 2006~2007=>最新版 2018~2019

<モルドバめも>

  • 言葉がわからずに反応できない私を怒鳴りつけるという、旧ソでよく見るタイプの若い女性が何人かいたが、ここでは彼らは少数の異端派であり、今回訪問した国の中でポーランドを抜き最も人あたりが良い国。(このような温厚な人々に囲まれながら、どのような教育により異端派が誕生するのかを研究する学者がいても良いほど極端だった)
  • 車の運転は荒い。今までの国と同様、信号のない横断歩道で車が停車するのだが、強気で渡り始めれば1台目、2台目がハンドルで避けて通過して3台目がぎりぎり直前で止まるという感じ。
  • トイレはやはり洋式ではなく汚い。博物館のトイレは離れにあり、野犬に吠えられながら向かったがあまりの汚さに辞退した。
  • 今までの国で全てスーパーを利用しているが、初めてレジ袋が無料で貰え、しかも店員が袋に入れてくれる。
  • 英語はウクライナと同程度通じない。しかし、表示はルーマニア語表記(ロシア語などのキリル文字ではない)なのか単語がスペイン語に近いものが多く推定しやすい。英語はダメだけどスペイン語ならという人に何人か会い、やっとロシア語から解放されたと感じた。
  • 列車はせっかくレールがあるから走らせている程度と思ったが、ルーマニアに向かう途中で何本かのローカル列車を見かけた。詳細地図を持って片言のルーマニア語を話せば、(見どころがなくすぐ飽きるかもしれないが)モルドバ国内の列車の旅も楽しそうだ。農地の広がる長閑な丘陵を鑑賞して人の良さを感じる国。
  • ヨーロッパ東の端を南下するのまとめ

<モルドバ/ルーマニア間の列車による国境越え情報>

  • ルーマニアのヤシ(Lasi)行き列車を駅で確認すると、そもそもルーマニア行きの列車は2日に1本偶数日にしか発車しておらず、キシニョウ17:10発ヤシは23:31着でブカレストは翌朝6:46着。ヤシの安宿をネットで検索したが全くみつからなかったので列車を断念。
  • ウクライナのオデッサからのバスが到着した北ターミナルでルーマニア行きのバスを確認すると南ターミナルから発車していて数キロ離れているので109番ミニバスで行くよう教えられる。
  • ルーマニア行きは1時間に1本程度あるようなので市内観光後、南ターミナルへ行くことにする。市内で南ターミナル行きミニバスが見つからずタクシーで35レイ(約300円)が相場と教えられタクシーで向かう。14時頃到着。
  • ターミナルの窓口係によると、ヤシ行きバスの発車時刻、6:30、7:00、7:55、8:30、9:30、10:10、12:00、13:00、18:00、18:30、19:00。本数が多いが、私の着いた14時から遅くとも発ちたいと思っていた17時までがすっぽり抜けている。他にルーマニアへ向かうバスはブカレスト行きがあり、ヴァスルイ(Vaslui)は経由しないがフシ(Husi)に停まり発車時刻は9:00、10:00、11:00、17:00、19:00、20:00、21:00、22:00。鉄道駅のないフシからルーマニア内の観光地へ移動することを考えるとブカレストまで行った方が楽だと考え、夜行列車でブカレストへ行くことを決断する。(以上、親切なおばちゃんがわざわざ時間を紙に書いてくれたので転載)
  • 列車がキシニョウを出発して1時間50分ほどでモルドバ側出国審査の駅に着く。出国審査、税関検査に実際どれだけの時間を必要としているのかわからないが、最初手ぶらで現れ質問とパスポートチェックした係官が1時間後に再び現れハンディー端末でパスポートチェック後スタンプを押すという意味不明な行動もあり約2時間停車、その間トイレは施錠で閉鎖。列車なので安心して十分溜めてからトイレに行こうとしていた私は、タイミング悪く1時間半以上車掌に待てを食わされた。
  • 出国審査、税関とも問題なかったが、みんな2言3言の質問で済んでいた税関チェックが私だけ言葉が通じないからと記入項目の多い税関申告書を書かせられる。
  • 数分移動してルーマニア側入国審査の駅へ。車内でパスポート回収方式で特に問題なく済むが1時間20分停車。出入国審査の駅での停車が合わせて3時間30分になる。

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