[ギリシャ]アテネ

昨晩、アテネにも遅い時間に到着する。アテネはガイドブックに載っているので地図もホテルガイドもある。なんら問題ないと思っていた。
しかし、候補のホテルが軒並み満室。夜中に1時間以上歩き回り、ゲストハウスの個室にチェックイン。トイレシャワー共同、この汚さで30ユーロは納得いかないが、この界隈には他に安ホテルの空き部屋がなかった。

アテネの遺跡はなかなか良いが、写真からイメージしていた範囲を超えていない。エジプト観光の後だったため、パルテノン神殿の石柱群を見てもこんなもんかと思ってしまった。(他の国の観光を楽しむためにはエジプトを忘れなければならない)

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ギリシャはテッサロニキ、アテネ以外にエーゲ海の島々やメテオラの修道院など魅力的な世界遺産が多い。それらをいくつか訪れるつもりでいたが、ギリシャがどうも肌に合わず早く出たい。最も辛いのはタバコの煙とバイクの排ガスで喉が痛いことだ。ギリシャ人の喫煙量は多く、分煙などほとんどされていない。日本の無煙状態に慣れた体にこの異常な量の煙は耐えられない。
また、ギリシャはバイクが多いが、歩道や歩行者道路に乗り入れてくるのはたまらない。白バイも歩道を走っているので規制されていないのだろう。邪魔で危険なだけでなく、次から次へと目の前を走るバイクの排ガスがもろに顔にかかる。

丈夫な肺を持っているギリシャ人は虚弱な東洋人の辛さなど分からないのだろう。
実際は喉の痛みだけが我慢できないことかもしれないが、そうなると異質なものが全て許せなくなる。トイレが汚い、博物館のスタッフが多すぎる、同じ品物を扱うキオスクがなぜこんなに多いのだ、女性の恰幅が良く顔の造作がでかい、突き出た腹を露出するのはやめろ、とどうでも良いことまで不満になり、次の国へ進むことにした。

<2006年5月5日>

ヨーロッパ人はなぜコンパートメントというものをつくったのだろうか。寝台車でもないのに車両内が部屋で仕切られ、各部屋は向かい合わせで8人が腰掛ける。
アテネからテッサロニキまでの列車は混雑している。出発の30分前に駅に到着したが、席がないので乗れないという。普通列車の一番安い席が指定だというのが納得いかない。2時間半後の列車になってしまう。
車内は満席だった。コンパートメント内は狭い。乗客は荷物が多い。なんという密集度。私の席は中ほど、身動きできない。通路はタバコの煙が充満しているため、コンパートメントのドアは閉められていて空気が重い。なんという閉塞感。まるで後進国の乗り合いタクシーに押し込められている気分だ。
なぜ、オープンサロン(日本の列車の座席タイプ)にしない。コンパートメントのメリットが何かあるのだろうか。

と、ギリシャは文句ばかりになってしまった。(が3年後にギリシャを再訪し評価が変わる)

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