[イタリア]ナポリ(1)
<ドゥオーモ教会>
モンテネグロのバルからイタリアのバリへの夜行の船旅は値段が高いだけで何の面白味もない。モンテネグロ側で運行しているようだが、サービスが悪くトイレが汚い。これでは価格が安くなっている飛行機に客を奪われるだろう。
バリからナポリへの移動は距離が200kmぐらいだと思うのだが、予想以上に交通の便が悪く、ローカル列車を乗り継いで1日がかりの移動になってしまった。
モンテネグロの隣国アルバニアの入国も狙っていたのだが、安価で安全な交通手段がみつからなかったので断念した。アルバニアに行かないとなると、今回の旅で最も危険な国はイタリアではないかと思っている。ナポリでチェックインしたホステルのスタッフからスリひったくりに対する注意を受けるが、その深刻さはソフィアやサラエボの比でなさそうだ。
街を歩くと車やバイクの凶暴さがエジプトやギリシャを思い出させるが、ここでは歩行者も負けていない。車の間隔が少しでも空くと赤信号にかかわらず強引に渡ろうとする人をよく見かける。すると2台目か3台目の車がその無謀な横断者の直前で停止する。今までの国ではなかったパターンなだけにちょっとしたカルチャーショックを受けた。