[バチカン]バチカン

<サンピエトロ寺院内広場航空写真

人はパンのみにて生くる者にあらず。肉や野菜は必要だ。たまには麺も食べさせろ。
私の腹が不平を言い始めている。

イタリアの金のない若者などはパンばかり食べているのだろうか。昼も夜も歩きながらパンやピザを食べる姿が目につく。
さすがにローマまで来ると、麺食いの私としてはパスタが食べたい。しかし、安くても6ユーロ。座ると席料で1~3ユーロ取られ、見栄をはって安い飲み物を頼み、サービス料を乗せられたりすると10ユーロは軽く超える。昨日、ナポリであまりの雨の強さにピザ屋に入り、10ユーロ取られてしまい、二度と席に座って食事しまいと誓ったばかりだ。しかし、イタリア入りからパンとピザばかりの食事が続き辛い。

ローマを歩きまわり、やっと安そうなファーストフード店をみつけ、リゾットを頼んだ。ただの冷たいぼろぼろとした米はまずい。どこがリゾットなのか。しかし、久しぶりにパン以外を口にしてお腹が喜んでいる。食べ切れそうにもない量に見えたが、飲み物なしで一気に平らげる。これでも3ユーロ。今晩はこれで終いだ。

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イタリアの宿確保はかなり難しい。事前予約が必須なことがわかり、いくつかのローマのホステルに電話したが、調べられた安い宿は全て3日後までも満室だという。もうヨーロッパの旅でレセプションや電話で「フル」の声を聞くのが嫌になってきた。かくなる上は郊外にステイして通うしかない。ナポリからローカル列車でローマ方向に向かい、ローマのひとつ手前の特急停車駅ラティナで降りた。駅の目の前に一軒だけホテルがある。空き部屋があり、価格はまずまず。英語が通じないため少し手こずったが、ローマから列車で40分弱のホテルに1軒目でチェックインでき大成功だ。
このホテルで電子辞書を使いながら、もっと安い部屋がないか尋ねたら、5ユーロディスカウントしてくれた。ヨーロッパに入ってからホテルではビタ一文ディスカウントせず値下げ交渉するだけで嫌な顔をされていた。しかし、ナポリでもそうだったが、イタリアでは値下げ交渉が必要なようだ。

バチカンは何という観光客の数だろう。博物館も寺院も入り口前の行列で30分待ちぐらい。中に入ってからも通路が人で溢れ渋滞。平日のディズニーランド以上の混雑ではないだろうか。サン・ピエトロ寺院の上から見渡すことができるというクーポラに上りたかったが、列に1時間並んでも切符売り場までまだ先が長く、腰が痛くなったため離脱した。

さすが、バチカンのお宝の量は半端じゃない。壁画や彫像など格の違いを感じるが、似たようなものが沢山あり何がなんだかさっぱりわからない。陳列スペースが寂しかった東欧の博物館に少しわけてやるわけにいかないのだろうか。

サンピエトロ寺院もその建物の巨大さと華美な装飾や偶像類の量にひれ伏してしまう。ただあまりに多すぎて、途中からもう飽きましたので結構ですと言いたくなった。この偶像の多さはまるでテーマパークだ。(他人様の宗教に口出しして申し訳ない、メッカのように信者のみを入場させれば、このような不遜な発言をする者に見させずに済むのでは)

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