[モンテネグロ]バル

ドブロブニクから雨が降り続いている。ヨーロッパに入ってからずっと雨につきまとわれているような気がする。

ドイツなど高緯度の国々では、雨といっても小雨がぱらつく程度で、人々は傘を持ち歩かない。それが南に下がってくると本格的な雨が多くなる。
しかし、一日中降り続けることはなく、強く打ちつけたかと思うとすぐ止み、晴れ上がったかと思うとまた降り出す、とまるで山の天気のようだ。

1日の気温差が大きいのはヨーロッパどこでも同じようだ。Tシャツ姿でも汗がでる暑さから、ジャンパーを羽織っても手がかじかむ寒さまでの気温の変化を1日に何度も繰り返すことがある。ヨーロッパの街では、暑さに強い人と寒さに強い人が両極端な格好で歩いている。私は彼らのように肌が丈夫でなく変温動物でもないため、Tシャツ1枚、長袖を羽織る、さらにジャンパーを着るということを頻繁に繰り返していなければならなかった。

バルは南国のような強い雨が降っていた。道路に大量の水が流れ、とても観光できる状態ではない。さらに街の地図をみつけることができなかったため、夜10時に出航するイタリア行きのフェリーボート周辺をただうろついていた。

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