[イタリア]パドヴァ

<サンタントニオ聖堂>

次はいよいよヴェネチアなのだが、ここも宿確保が非常に難しそうだ。列車で30分手前のパドヴァで足踏みすることにした。
パドヴァも世界遺産の植物園や有名な教会がある観光地。ツーリストオフィスでもらったホテルリストをもとに駅から近くて安い部屋のありそうなホテルにあたる。3つ星ホテルの別館にトイレ、シャワー共同の部屋があり、ちょっと値切って30ユーロ。今回も1軒目で大成功。
郊外での宿確保作戦は有効だ。

パドヴァは750年前に設置された大学が街の中心にある。大学があれば安い食堂があってもいいはずだが。大学周辺でみつからず、フィレンツェの経験をもとに青空市場の周りを探したが1軒もない。学生や庶民はいったい何を食べているんだ。こうなれば中国人を探すしかない。
中国人の歩くところに安い店あり。
中国語で会話する家族の後を追うと駅近くの路地に中国人向け店舗が何軒か並んでいるのを発見した。食事をとれる所はなかったが東欧なみの安い値が付けられたミニスーパーがあった。
この店のようにそれなりの価格で売ることができるのだが、特に付加価値もつけずに2倍、3倍の値をつけた店ばかりが目につく。ヨーロッパの一般庶民がより安い店で買おうと努力せず、高いコーラや水を買っていくのが納得できない。

フィレンツェの古い街並みの中に99セントショップが何軒か店を出し、日本人などの外国人観光客で賑わっていた。マクドナルドはどの街も盛況だ。ヨーロッパの商店における高値販売システムもいつか崩壊するのだろうか。

この小さな植物園が世界遺産とは何事じゃと言いたくなるところが、パドヴァの世界遺産オルト・ボタニコ(航空写真)。少なくとも外国人が訪れる観光スポットではない。ヨーロッパの世界遺産には(観光という観点では)町遺産クラスが多く紛れ込んでいるので注意が必要。

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