[スペイン]セゴビア

<アルカサル/水道橋(2枚組)

中世の街並みが残るというセゴビア。マドリードから列車で片道2時間、日帰りで出かけられる。
こぢんまりとまとまった魅力的な街。大きく長い水道橋があり、立派な教会と白雪城のモデルになったというアルカサルもある。なかなか良いのだが期待したヨーロッパの美しい路地がみつからない。狭い道を多くの車が行き交い、教会周辺などスペースが少しでもあると駐車車両が連なる。これだけの素材があるのだから、本気を出して手を加え規制をすれば、これぞ中世と思わせる魅力的な観光地になりそうだ。

帰りは本数が圧倒的に多いバスに乗った。ほとんど高速道を走り、列車の半分の1時間強で着く。車内の快適さは劣るが、これでは列車より料金が高くても仕方ない。

バルセロナと異なりマドリードの人々の表情は固い。しかし、対応が悪いわけではない。ホテルの掃除婦に顔を合わせるとこわばった表情でこちらを見た後、視線をそらして小さな声で挨拶する。そんな感じだ。

これは、バルセロナも同じだったが、マドリードの人々に話し好きが多い。博物館のスタッフもチケット販売そっちのけで議論して、展示場でも監視員たちが真剣に言い争いをしている。
列車内の若者たちは、一人の話に二重三重に声をかぶせ、それぞれの声が独自の音域を保ち車内に共鳴していた。彼らは口先で声を出すのでなく、頭蓋骨かあばら骨を振動させて音を出しているようだ。
また、話す速度が異常に速い人が多い。単に早口言葉をつなげて話しているのではないかと思うほどだ。意味のある会話をしているならば、相当頭の回転が速いのだろう。

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