[フランス]パリ

<ノートルダム大聖堂>

最終日、ルーブル美術館にはまってしまった。1回で全部見られるものではないと聞いていたので有名どころだけポイントを押さえて見るつもりだった。
ミロのビーナスやモナリザの微笑み周辺は大変な熱気で蒸し暑い。ぐったり疲れて、人気のない展示コーナーで椅子に座り涼む。各ポイントにはそこの解説が書かれたA3サイズの板を手に取り読むことができる。各国の言語が用意されているので日本語版をじっくり読む。すると、そのコーナーに興味がわき、展示物を鑑賞する。そして、また人の多いコーナーに繰り出す。そんなことをしているうちに広大な館内のほとんどのエリアを訪れてしまった。
このルーブル美術館(日本語では博物館の方が良い気がするのだが)は非常に鑑賞しやすい。各国の言語で用意された案内図は大変わかりやすく、館内の誘導表示や地図もその案内図に沿っているため、複雑な建物内もほとんど迷うことなく歩き回れる。そして、展示物は世界の博物館、美術館のお手本となるような見やすい配置となっている。相当のお宝ばかりだと思うのだが、ほとんどの展示物は見学者が手で触ってしまえるほど無防備に陳列している。個人的には不要だと思うのだがカメラ撮影が可能なコーナーが多く、流量制限もなく自由に見て回れる。ヨーロッパで今まで見てきた博物館とはかなり異なる気がする。フランス人の寛容さによるものが大きいのだろうか、ヨーロッパでもやればできるじゃない。

ルーブル美術館で時間を取られ、パリの観光時間が残り少なくなってきた。あわててシテ島周辺を歩き回る。
いいんじゃない。歩道が広く清潔で歩きやすい。イメージしていたヨーロッパ大都市の景観が目に入る。のんびりと探索したいが時間がない。写真を撮っている暇もない。

ヨーロッパ観光はパリを抜きには語れない。やっとヨーロッパを旅している気分になった時、3ヶ月の旅の終わりを迎えた。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください