[ジンバブエ]ハラレ(スリ未遂)

ハラレは12年前の2001年にも訪れているが、大きな街で少し危険かもという記憶しかない。

宿近くを通ったミニバスに乗り、Mbare Musika bus terminalに行きたいので適当な所で降ろすよう頼む。
すると賑わいのあるミニバス終点で運転手が「ここからは俺の妹がMbare Musikaへ行くミニバス乗り場まで案内するよ」と言って私を降ろす。同乗していた小柄な女性がニコニコしながら私の前を歩き始めた。
人をかき分けながら進む通りでもたもたする私を女性が気遣い何度も振り返ってくれる。すぐ近くなのだろうと思っていたがそうでもなく、10分近くも歩いて(GPSログで確認したところMarket Square Bus Terminal<航空写真>周辺を700m)やっとたどり着く。
私が女性に感謝の意を伝えようとしたが、いいから早く乗りなさいとミニバスに押し込まれ、彼女は足早に立ち去った。

車内で隣の席には十代らしき女性が大きな荷物を携え乳児をあやしていた。そんなヤンママが私を気遣い、運転手に指示したり降りる場所を教えてくれたりする。
喧噪の巨大バスターミナルでは、モザンビークとの国境Nyamapandaまで行きたいと伝えると、尋ねた人たちがみな精一杯その場所を伝えてくれる。ハラレは親切な人が多い安全な街なのではと感じ始めていた。

≫続きを表示

みんなが指し示す方向に歩いてくるとMbare Musika bus terminal敷地の反対側に着いてしまい、国境行きバスはさらに向こうだと言われ、道路を渡った隣のバスターミナル(位置:S17 51.527 E31 02.460)に進む。
こちらのターミナルはいくぶんか穏やかだった。声をかけてきた男たちに行き先を伝えると「そのバスはこっちに停まっている」とひとりの男が歩き出す。彼について歩き出すと「そうだNyamapanda行きだ」「もうすぐ発車だ」とか言いながらわらわらと男たちが私の周りに集まってくる。
ターミナルの雑踏を延々と歩かされたが、乗るべきバスに本当にたどり着いたのだろうか。そして発車間近のバスなのか。案内された中型バスの前方に回り行き先表示を見て、席の埋まり具合を確認しないと安心できない。完全にバスの方に気を取られていた。
その時、モゾモゾとした不快な感触があり、反射的に尻に手を当てる。すると、ズボンの尻ポケットのチャックが全開しているではないか。やばい。手を下の方に移動すると財布はまだポケットの中に入っていた。
すぐさま後ろを振り向くと、なぜかくっつくように付いてきた男たちが立ち止まっている。私が黙ってにらみつけるると、男たちの固まりは気まずそうにニタニタと白い歯を見せていた。

彼らが集団で近づき尻ポケットの財布を盗ろうとしたことは間違いない。危なかった。私はソフィアで財布をすられたことがあり、モゾモゾっとした感触があの時と同じだったので瞬時に反応することができた。
未熟なやつらで良かった。スリ被害経験者から財布を盗むのなら、チャックを開け、財布を取り出すという2ステップではいけない。1ステップで完了させなくては。

このような国では財布を持ち歩かず、お金は現地通貨をビニール小袋にしまいズボンの前ポケットに入れておくのだが、ジンバブエで通貨がUSドルか南アフリカランドになったこともあり財布をそのまま持ち歩いていた。
面倒だが財布は鞄にしまい、少額紙幣を前ポケットに入れておくことにしよう。

意味もなく急に男たちに囲まれたら要注意。オーバーにリアクションして彼らからすぐに離れた方が良い。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください