[モザンビーク/マラウイ国境]Zobue
両国の出入国施設は6km離れていたが、出入国審査はスムーズに済み、国境周辺の景色はすばらしかった。しかし、前後の移動は問題だった。
<テテからザレワまでの国境越え>- マラウイとの国境ポイントであるZóbuè行きミニバスが出るターミナルをテテのホテルで確認したところ、ホテル前のバイクタクシーで行くことを勧められ素直に従う。50MZNで満席直前のミニバス前に連れて行かれる。
- 極限まで人を詰め込むミニバスの最後の乗客だったため、運転席と助手席の間で前方を向いて座る客と背中合わせに、後席一列目の客と足を交錯させながら向かい合わせになるスペース。運転席助手席と後方一列目との間で後ろを向いて座る最悪の席の真ん中で、その車は屋根の中央部分がくぼんでいるため天井に頭がつかえてしまい首を90度曲げなければならない。荷物や幼児で少しの隙間も残さず埋めこんだ後なので、片足のつま先だけを床に付け、もう一方の足は宙に浮かせてなければならなかった。私の足下には荷物と幼児、膝の上には自分の荷物だけでなく向かいの幼児も載せられ、頭は90度下向き。
アフリカのミニバスでは現地の乗客がこのような体制を取らされているのを目にすることがあり、その愚かな姿に冷笑していたのだが、まさか自分がそのような目に遭うとは。アクロバティックでまともに息ができない状態が1時間ほど続いていたが、降車客がある度に少しずつその体制が解かれていく。 - 乗客の過剰詰め込み状態が緩和され、後方ニ列目ドア側の席に座っていた時だった。奥の席の客が降りる度に私は荷物を抱えたままいったん車の外に降りる必要があった。後方一列目のドア側シートは後方客の乗降時に折り畳むはずなのだが、このぼろ車は折り畳むことができない。さらにそのシートの背もたれが外れているのだが蝶番だけが残っていた。私が後方二列目からこの一列目シートをまたいで車外に出ようとした時、ズボンをこの蝶番に引っかけて10cm以上を破ってしまった。なんたることだ。パンツが見えてしまう状態になってしまった。体が傷つかなくて良かったが、気に入っていたズボンなのでショックが大きく、もうミニバスでの移動はできるだけ止めようと思う。
- とんだミニバスでの移動(ルート)になってしまったが、3時間30分後の15時ごろ国境ポイント到着。バス料金は100MZN。
- モザンビーク出国審査を簡単に済ませ、マラウイ側に歩き出すと、出入国施設が見当たらない。乗り合いタクシーの運転手からマラウイ入国審査場は6km先だから車で行くよう勧誘を受ける。道の両側に民家や商店などの建物が並び、すぐ先に出入国施設がありそうなのでしばらく歩いてみるが、ない。バイクタクシーらしき車を止めて尋ねると、マラウイの施設はやはり遠そうなので、300MWKで乗せて行ってもらうことに。両側に小山が連なる気持ちの良い道を走っていると数分程度で到着。時間に余裕があれば歩いてみたい道だと感じた。(帰国後、Googleマップでルート確認すると両国の出入国施設はほぼ6km離れている)
- マラウイの入国審査窓口でここのビザ代がいくらか全く調べてなかったことに気づく。モザンビークでビザ代86USDも取られた後なのでドキドキしていると、何も要求されずパスポートが返ってくる。日本国籍の旅行者はマラウイのビザ不要だったんだ。マラウイ、良い国かも。(残念なことに2015年10月からビザ必要。最安の7日間トランジットで50USD)
- 施設の外にミニバス乗り場があったがプランタイヤ行きしかなく、客の集まりが悪い。乗り合いタクシーと思われるカローラが5分から10分おきに行き来しているのでプランタイヤか手前のザレワまで行かないのか尋ねると、行かないことはないが高額になるとミニバスの10倍ほどの金額をふっかけられる。まあ、そのうちミニバスが出るだろうと思い、カローラの運転手にそれ以上確認しなかったのが失敗。結局、ミニバスは乗車から1時間30分後の17時30分ごろ発車。プランタイヤに行く必要はなくリロングウェに近づきたかっただけなので、プランタイヤとリロングウェの分岐点にあるザレワで降ろしてもらう。1時間30分後の19時ごろ到着。料金は1,200MWK。(国境からプランタイヤまで1,500MWKだったので、距離を考えると納得いかぬ)
- この国境ポイントから3kmほどの距離にMwanzaという町があり、ミニバスらしき車を何台か見かけた。乗り合いタクシーは国境ポイントとこのMwanzaを行き来していたと考えられるので、客集まりの悪い国境ポイントでミニバスに乗るのではなく、乗り合いタクシーでMwanzaまで移動してからミニバスを探した方が早く移動できたと思われる。(GoogleマップによるとMwanza hotelもある)