タグ別アーカイブ:国境越え ( 31件の日記 、ページ 1/4 )
[ネパール/インド国境]スノウリ
かつては強盗や詐欺が多いと悪名高き国境だったが、今はその面影もなくあっさり通過。
国境を越えると、ネパールと比べてインドはなんて生活レベルが高いのだろうと感心してしまった。
- ルンビニからバイラワ(シッダールタナガル)まで路線バスで1時間、50NPR、終点バスターミナルで降りる。
- ポカラから国境まで続くハイウェイまで移動して、バス停らしき人だかりのある場所でスノウリ行きを捕まえる。たまたまかもしれないが、中型バス内は東京の超満員電車なみの混雑。そんな中でも車掌が最後部にいる私のところまで必死に手を伸ばしてきて料金徴収。とてもつり銭を返せる状況ではなかったのであきらめかけていたが、終点で降車時に6NPR返却される。乗車時間はほんの20分、14NPR。(ルンビニからスノウリまでのルート)
- 降車するとすぐ近くに小さな両替ボックスがあり窓口へ向かうと横からどかどかと割り込んでくる者がいる。しかし、ボックス内のスタッフは彼らを手で退けて先に私の両替を受け付ける。ネパールルピーからインドルピーへ全く問題ないレートで両替。出入国審査はゲート近く左側にあり、あっさりと通過。
- 国境ゲートを越えてインドに入ると急に垢抜けた街なみになる。(気のせいかもしれないが、ネパールと比較するとそう感じる)
インド側出入国審査場は、100mぐらい歩くと店に挟まれて左手に突然現れる。看板はいちおうあるが、Kioskかパチンコ景品交換所のようなので見逃してしまいそう。外で長々と入国カードの記入をさせられるが特に問題なく処理される。インドVISAは日本で取得済。 - 国境から500mすぎ右手に小さなバスターミナルがあり、停車しているバスが12時発ゴーラクプル行きだと言われる。シートが横2+3席であること以外は日本で走っていても不思議でない、ごく普通の大型バスだが、ネパールでは乗ることがなかった洗練された車体に感動。さらに乗客がまだ数人しか乗っていないのにほぼ定刻に出発して驚く。
出発してから1時間後に運転手と車掌のみが食事をとる20分の停車があり、15時30分、ゴーラクプル駅南口から300mほどのバスステーションに到着、92INR。(国境からゴーラクプルまでのルート) - バスでゴーラクプルの町中に入ってくると、道に車、バイク、リキシャ、人が溢れ、ただならぬ雰囲気。バスを降りてから、ゴミゴミ、ゴチャゴチャとした混沌に加えて悪臭、粉塵に襲われ気絶してしまいそう。車やバイクを避けながらゴミ溜めや穴ぼこに気をつけて人をかき分け100mも歩くとどっと疲れる。これがインド大都市の平均的姿なのだろう。
ネパールから移動してきて一瞬勘違いしてしまったが、インドは決して洗練されていない。
[南アフリカ/エスワティニ国境]Jeppes Reef
プレトリアを20時30分に出発(ヨハネスブルグは22時発)するIntercapeのマプト行き夜行バスでマレラネ(Malelane)に早朝4時に着き、そこからエスワティニ(当時スワジランド)のJeppes Reef国境に向かいムババーネまで至るルート。
南アフリカで早朝4時にバスを降りて大丈夫なのだろうかという心配はあった。
- IntercapeバスのMalelane停留所は、4時間に1回程度の休憩所として利用される24時間営業ガソリンスタンドだったので、併設されるコンビニ店舗からトイレまでスペースが広くスタッフも大勢いてバスが走り去った後も危険は感じない。ミニバスが走り始めるのは朝6時なので、それまでここに留まるようスタンドのスタッフに勧められる。
十分明るかったので5時30分ごろから町を探索して、バスターミナル(Intercape停留所から400m程度)に6時前に到着。Jeppes Reef行き大型バスもあるようだが、ミニバスの方が頻繁に出ると思い、Jeppes Reef行きミニバスに最初の客として乗車。まもなくもうひとりの乗客があったがなかなか客の集まりが悪い。他の行き先のミニバスにもほとんど乗客なし。不安になり、隣の敷地の大型バスターミナルへ行ってみる。すると、建物の影にエンジンをかけた大型バスが停車していてJeppes Reef行きの表示。運転手に尋ねるとまもなく出るというので乗車。2割も席が埋まっていなかったが6時23分に出発、料金は20ZAR。乗客のほとんどは夜勤帰りという感じだったが、途中、対向するバス2台とすれ違う。また、客を乗せたミニバスも1台抜いていく。結構、早朝からバスは動いていそう。 - ローカル大型バスは7時11分、国境手前数kmの終点に到着。バスを降りた後すぐ、途中で抜いてきた(どこ発かは不明の)ミニバスをつかまえ国境に向かう。料金10ZAR徴収されたがほんの4分で国境到着。(Malelaneから国境までのルート)
- 出国審査でいくつか質問を受けるが問題なし。歩いてすぐエスワティニ(スワジランド)の施設。入国審査あっさり。
- 朝7時30分、エスワティニ(スワジランド)出入国施設を出るとミニバスが停車している。ここからは40km先のPiggs Peak行きしか出ていないとミニバス関係者は言い、他の交通手段はなさそう。この時間帯に国境を越えてくる人はほとんどいないため、いつまでたっても出発しないのではと思っていると、7時45分ごろ、客2人だけで出発。国境の近くにいくつも集落があり、乗客は増えてすぐ満席になる。客の乗り降りが多いので多少時間がかかり、約1時間後、Piggs Peakに到着。料金18ZAR。
- Piggs Peakからはムババーネ行きが頻発しているようで、最初の客で乗車したミニバスが15分後に満席で出発。エスワティニ(スワジランド)に入ってから濃い霧が立ち込めほとんど景色が見えなかったが、途中何度か霧が晴れた瞬間に息を飲むような景色が見られた。ずっと山あいの道を走っているので、晴れていると車窓を楽しめそう。約1時間でムババーネ到着。料金27ZAR。(Jeppes Reef国境からムババーネまでのルート)
- 乗り換えスムーズで(たまたまかもしれないが)発車待ち時間が短かったため、Malelane出発から3時間30分後の10時前、ムババーネに到着できた。ヨハネスブルグ周辺での宿泊を避けるため夜行バスを使うのは有効だが、Malelaneに早朝4時着というのがネックであまりお勧めできない。(このルートを参考にさせていただいたtabisiteのように列車Shosholoza Meylを利用すれば朝6時ごろMalelaneに着きそうだが、現時点で水曜日と金曜日のみ運行)
[レソト/南アフリカ国境]Maseru Bridge
レソトの通貨ロティの両替所が見つからなかったが、出入国は問題ない。
<マセルからブルームフォンテーンまでの国境越え>- マセル市内中心部からMaseru Bridge国境ポイントまで4~5kmで歩けないことはないが、十分歩き疲れており、遅くならないうちにミニバスに乗りたかった。乗り合いタクシーをどうやってつかまえればいいのだろうと思いながらキングスウエイをバソトハットに向かって歩いていると、車から降りてきた運転手から国境へ行くのかと声をかけられる。乗り合いタクシーは6.5ZAR、数分で国境到着。(マセル中心部の端から国境までの距離)
- レソトロティの紙幣を残してしまったので両替したいのだが、両替屋らしき人も店もみつからない。意図的にキョロキョロしていると怪しげなタクシーの運転手に声をかけられ、ランド紙幣に替えたいと告げると自分の財布から紙幣を探して無償で交換してくれた。(レソトの通貨ロティと南アフリカのランドは等価で、ランドはレソト内で使えるがロティは南アフリカでは使えないと言われている)
- レソトの出国審査はすんなり。その後、100mほどの橋を渡ると南アフリカ出入国施設。
- 南アフリカ入国審査も税関検査とかなく簡単に通過。
- 出入国施設を出たところにミニバスが何台も停車していて、いくつかの目的地にバスが出ている。ブルームフォンテーン同様ここでも料金所での運賃前払い制なので窓口で100ZAR支払うと台帳の一番上に名前を書かれた。
ブルームフォンテーンのターミナルでマセルから戻ってくるバスの最終は17時30分と聞いていたので、その1本前に乗ろうとして16時前にここへ着いたのだが、バスが出た直後だったようだ。
客の集まりが悪く、ミニバスは結局17時40分に出発して、途中で街道を外れた町に寄ったりしたこともあり、距離の割に時間がかかり19時30分ブルームフォンテーン到着。夜は危険だと言われているので、不気味なほどひっそりとした中心部を走って宿まで帰った。
[南アフリカ/レソト国境]Van Rooyens Gate
プレトリアで短い区間乗車して以来の南アフリカでのミニバス移動だったが非常に快適。
レソトの入国カードを書かせられる以外は特に面倒なこともなく国境通過。
- 前日、ミニバスターミナルでマセル行きバス乗り場(当時の乗り場ピンポイント:S29 07.410 E26 13.608)を確認していたが、そのすぐ隣でウェペナー(Wepener)行きバスが全席埋まりそうな状態で停車していたので、近くの料金支払窓口へ行く。チケットが発券されるのではなく、窓口では行き先と自分の氏名を告げて料金80ZARを支払う。1台分の人数が集まると窓口担当者が台帳を持ってミニバスまで来て名前を読み上げ、みな乗車済みかどうかを確認して発車するしくみ。
窓口で金を払っているのにチケットもレシートも受け取れず、アフリカなのに大丈夫なのかと不安になる。このやり方のどこにメリットがあるのか理解できなかったが、隙あらば何かしら誤魔化そうとする他のアフリカ諸国では考えられないしくみに驚く。さすがアフリカの先進国。 - ミニバス車内には座席分の乗客しかいない。しかも私の隣には5歳と7歳ぐらいの子どもたちが席をひとつずつ占有している。車内はきれいで、直線道路を120kmぐらい出しても安定している。これら全てが衝撃的なことで、南アフリカは南部アフリカの他の国々とは違うんだぞということを思い知らされる。1時間20分でWepener到着。(ブルームフォンテーンからVan Rooyens Gate国境までのルート)
- Wepenerのターミナルには乗り合いタクシーが何台も停車していて、これで国境まで行ける。定員乗車だが車体は急にボロくなった。国境まで数分ほどで料金10ZAR。(Wepenerから国境までは約8km)
- 南アフリカの出国審査は簡単に終了。
- ほぼ隣接してレソトの出入国施設があり、入国カードを記入して簡単な質問を受けて入国。
- 出入国施設のすぐ先にミニバス乗り場があり、国境近くの町マフェテング(Mafeteng)行きが停車している。車はボロくなり座席の間隔は狭くなったが定員乗車。すぐ満席になり発車してマフェテングまで30分弱、11ZAR。
- マフェテングからはマセル行きのミニバスが2,30分に1本程度、他に大型バスもときどき出ている模様。マセル行きのミニバスに乗り、博物館のあるモリジャ(Morija)まで30分、24ZAR。(国境からモリジャ博物館までのルート、街道から博物館までの1.6kmは歩き)
[マラウイ/ザンビア国境]Mchinji-Chipata
アフリカ南部の陸路国境越えに慣れてきたからなのかもしれないが、この国境は前後の移動も含め容易に越えることができた。
<リロングウェからチパタまでの国境越え(ザンビアのアライバルビザ取得)>- ゲストハウスからリロングウェの巨大ターミナルへ向かう途中、小さなミニバスターミナルがあったので、そこでザンビアの国境へ向かう車があるか尋ねるとすぐ見つかる。10時40分ごろ出発。
- 走り出していくつかの集落を過ぎると空席が目立つ。乗車率50%のころから、ときおり強い雨。このミニバスは後方3列のよくあるミニバンだが、窓は1枚おきにしかはめられていない。雨が車内に入り込んでくるが、窓のある席か車内中央に座りカッパを着ていればなんとか凌げる。
だいたい15分間豪雨となり30分間からりと晴れるということの繰り返し。強い雨のなかカッパなど着ずに自転車を漕ぐ人が何人もいる。雨で衣服が濡れても30分で乾いてしまうのだろうか。 - このミニバスは、途中の町で何度か停車していたが客があまり集まらず、最後は乗客が私ひとりになり、乗車から2時間後、Mchinji到着。料金2,000MWKを支払う。何度か言い値が変わり距離の割に高い気がするが、途中からチャーター車状態で短時間で到着したので良しとする。
- Mchinjiのターミナルにはミニバス以外に乗り合いタクシーのセダンが何台も停まっていたので、国境へ向かう車と理解して乗り込む。500MWKで10分ほどで国境ポイント到着。(リロングウェから国境ポイントまでのルート)
- 出国審査スムーズ。両替屋たむろ。トイレもあり。
- ほぼ隣接するようにザンビアの出入国施設(航空写真)。審査待ちの人がおらず、若い男女の係官が会話に盛り上がっていてファストフード店のような雰囲気。シングルビザ代50USDを支払うとパスポートにスタンプを押して簡単に返してきたので、「これでいいの?レシートか何かないの?」と尋ねると、面倒そうにビザシートを出し先ほどのスタンプの上に貼り付けて返す。最初のスタンプだけでも良かったのかどうかは不明。
- ザンビア出入国施設の隣に銀行があった。VISAキャッシングもできたのではないかと思われるが、たむろする両替屋で少額のドルを両替した後だったので確認していない。
- 出入国施設を出るとミニバスはなく、乗り合いタクシーが停車していてチパタの町なかまで行く。国境ポイントから近くの町までミニバスはなく乗り合いタクシーのみというしくみが統一され、分かりやすくよろしい。ただ、マラウイ側はセダンの助手席に2名、後部座席に4名の客を乗せるが、ザンビアでは助手席1、後部3の定員以上を乗せていると警察の取り締まりに引っかかるそうだ。そのためか乗り合いタクシーは距離の割に料金が高く20ZMWで、市内まで直行すれば20分。
[モザンビーク/マラウイ国境]Zobue
両国の出入国施設は6km離れていたが、出入国審査はスムーズに済み、国境周辺の景色はすばらしかった。しかし、前後の移動は問題だった。
<テテからザレワまでの国境越え>- マラウイとの国境ポイントであるZóbuè行きミニバスが出るターミナルをテテのホテルで確認したところ、ホテル前のバイクタクシーで行くことを勧められ素直に従う。50MZNで満席直前のミニバス前に連れて行かれる。
- 極限まで人を詰め込むミニバスの最後の乗客だったため、運転席と助手席の間で前方を向いて座る客と背中合わせに、後席一列目の客と足を交錯させながら向かい合わせになるスペース。運転席助手席と後方一列目との間で後ろを向いて座る最悪の席の真ん中で、その車は屋根の中央部分がくぼんでいるため天井に頭がつかえてしまい首を90度曲げなければならない。荷物や幼児で少しの隙間も残さず埋めこんだ後なので、片足のつま先だけを床に付け、もう一方の足は宙に浮かせてなければならなかった。私の足下には荷物と幼児、膝の上には自分の荷物だけでなく向かいの幼児も載せられ、頭は90度下向き。
アフリカのミニバスでは現地の乗客がこのような体制を取らされているのを目にすることがあり、その愚かな姿に冷笑していたのだが、まさか自分がそのような目に遭うとは。アクロバティックでまともに息ができない状態が1時間ほど続いていたが、降車客がある度に少しずつその体制が解かれていく。 - 乗客の過剰詰め込み状態が緩和され、後方ニ列目ドア側の席に座っていた時だった。奥の席の客が降りる度に私は荷物を抱えたままいったん車の外に降りる必要があった。後方一列目のドア側シートは後方客の乗降時に折り畳むはずなのだが、このぼろ車は折り畳むことができない。さらにそのシートの背もたれが外れているのだが蝶番だけが残っていた。私が後方二列目からこの一列目シートをまたいで車外に出ようとした時、ズボンをこの蝶番に引っかけて10cm以上を破ってしまった。なんたることだ。パンツが見えてしまう状態になってしまった。体が傷つかなくて良かったが、気に入っていたズボンなのでショックが大きく、もうミニバスでの移動はできるだけ止めようと思う。
- とんだミニバスでの移動(ルート)になってしまったが、3時間30分後の15時ごろ国境ポイント到着。バス料金は100MZN。
- モザンビーク出国審査を簡単に済ませ、マラウイ側に歩き出すと、出入国施設が見当たらない。乗り合いタクシーの運転手からマラウイ入国審査場は6km先だから車で行くよう勧誘を受ける。道の両側に民家や商店などの建物が並び、すぐ先に出入国施設がありそうなのでしばらく歩いてみるが、ない。バイクタクシーらしき車を止めて尋ねると、マラウイの施設はやはり遠そうなので、300MWKで乗せて行ってもらうことに。両側に小山が連なる気持ちの良い道を走っていると数分程度で到着。時間に余裕があれば歩いてみたい道だと感じた。(帰国後、Googleマップでルート確認すると両国の出入国施設はほぼ6km離れている)
- マラウイの入国審査窓口でここのビザ代がいくらか全く調べてなかったことに気づく。モザンビークでビザ代86USDも取られた後なのでドキドキしていると、何も要求されずパスポートが返ってくる。日本国籍の旅行者はマラウイのビザ不要だったんだ。マラウイ、良い国かも。(残念なことに2015年10月からビザ必要。最安の7日間トランジットで50USD)
- 施設の外にミニバス乗り場があったがプランタイヤ行きしかなく、客の集まりが悪い。乗り合いタクシーと思われるカローラが5分から10分おきに行き来しているのでプランタイヤか手前のザレワまで行かないのか尋ねると、行かないことはないが高額になるとミニバスの10倍ほどの金額をふっかけられる。まあ、そのうちミニバスが出るだろうと思い、カローラの運転手にそれ以上確認しなかったのが失敗。結局、ミニバスは乗車から1時間30分後の17時30分ごろ発車。プランタイヤに行く必要はなくリロングウェに近づきたかっただけなので、プランタイヤとリロングウェの分岐点にあるザレワで降ろしてもらう。1時間30分後の19時ごろ到着。料金は1,200MWK。(国境からプランタイヤまで1,500MWKだったので、距離を考えると納得いかぬ)
- この国境ポイントから3kmほどの距離にMwanzaという町があり、ミニバスらしき車を何台か見かけた。乗り合いタクシーは国境ポイントとこのMwanzaを行き来していたと考えられるので、客集まりの悪い国境ポイントでミニバスに乗るのではなく、乗り合いタクシーでMwanzaまで移動してからミニバスを探した方が早く移動できたと思われる。(GoogleマップによるとMwanza hotelもある)
[ジンバブエ/モザンビーク国境]Nyamapanda
昨晩ハラレに着き、今日は土曜日。モザンビークのビザをハラレで取るためにはハラレにあと2泊以上しなければならない。国境ポイントで取るビザは高額になることが多いようだが、様々な金額がネット上に流れ正確な情報が得られない。
私にはハラレで2泊する余裕がないので、とにかく行くしかないということで国境に向かう。(今回、入念に計画したルートの逆回りをしてしまっているためハラレ到着が金曜の夜になってしまうことを考えていなかった。当初の予定ではスワジランドでダブルエントリービザを取得しておき、マラウイからモザンビークへ2度目の入国をする予定だった)
- ハラレの巨大バスターミナルの奥の方から国境ポイントであるNyamapanda行きのバスが出る。ミニバス降車場からターミナルに入り、なかなかたどり着かないので何人にも尋ねたが、みな親切に正しい方向を教えてくれた。
- ほぼ満席状態のバスに乗車したのでほどなく出発。中型のバスだったのでミニバスよりは楽だった。11時ごろ発車して途中検問がいくつもあったので15時30分ごろ国境着(ルート)。国境の15kmほど手前から小さな山がいくつも見えてきて車窓を楽しむことができる。
- ジンバブエ出国審査は問題なく通過。
- 少し歩いてモザンビーク出入国施設。入国審査の窓口はたまたま空いていてビザがないことを告げると、係官は「なぜビザを取らずに来たんだ、ビザ代86USD、さらに今停電中なので自家発電用の燃料代プラス20USD」と憤っている。
予想をはるかに超える金額に驚き「シングルエントリーは25USDではないのか?マラウイに抜けるため通過するだけなので10USDのトランジットビザはないのか?なぜ燃料代まで払わなければならないのだ」と係官に詰め寄ると、「もうビザのシートがないから発給できない、ハラレに戻ってビザを取ってから来い」と強い態度で追い返される。 - その後、大型バスの乗客など入国審査を受ける人々が列を作ったため、建物の外で様子を見ていたが、ビザ発給を必要とする人は誰もいない模様。窓口が空いてきたところで、「86USDでなんとかビザを発給してくれないか」と低姿勢で係官に頼むと「パソコンを使用するため停電中は発給できない、外で待ってろ」と言われる。建物周辺には両替屋や物売りたちがたむろしているため、通常どのぐらい停電が続くのか尋ねると、夕方かなとか、夜まで回復しないこともあるとか言われる。
- 絶望的な気持ちで建物の前の階段に腰掛けていたが、1時間以上経った17時過ぎ、両替屋から「電気が通った」と教えられる。暗かった建物内に電気が点り明るくなっている。その後、審査待ちの人たちが途絶えるまで待たされ、パソコンなどの電源が入れられて準備ができた後で、写真撮影、顔写真付きビザシートの発給が行なわれ30分ほど時間がかかる。係官によると、モザンビーク内の空港、陸路の国境ポイント全てがこの写真撮影によるビザ発給システムに移行したため、現在はどこもアライバルビザ代は86USDになっているとのこと。(しかし、あとでレシートを確認するとドル表示はなく、2,085MZNの表示のみ。手数料を除いたレートで計算して約70USD。ドル建てのビザ代は時期や場所により異なると思われる)
- 暗くなる前に入国審査を終えることができて良かったが、これからテテに移動しなければならない。ミニバス乗り場はすぐ先にあり、乗車後1時間の18時30分、やっと席が埋まり出発。道中、真っ暗闇のなか懐中電灯を点け、私だけ鞄の中身を全て開けさせられる検問があり、テテには2時間30分後の21時着(ルート)、料金は150MZN。
- 停電はよくあることでパソコン必須のアライバルビザ発給が停電中はできない(追加料金を払って自家発電で発行してもらうとしても準備にかなり時間がかかりそう)となると、国際バスにはビザなしでは乗せてもらえないか国境で降ろされてしまうのでは。モザンビークビザはできるだけ隣国の大使館などで事前に取得すべき。
[ボツワナ/ジンバブエ国境]Ramokgweban/ Plumtree
出入国手続きは特に問題なかったが、ミニバス乗り継ぎにミスしてしまったようだ。
<フランシスタウンからブラワヨまでの国境越え(ジンバブエのアライバルビザ情報)>- フランシスタウンのバスターミナルでブラワヨ行き大型バスもあったが午後発とのことで、予定通りミニバスに乗車。半分ほど客が埋まっていたので30分の待ちで11時ごろ発車。ときに時速100km以上で走り国境まで1時間(ルート)、料金30BWP。
- 出国審査は簡単に終了。その後、少し離れた建物にあったトイレで用を足して出てくると、フランシスタウンから国境まで来たミニバスが客を乗せジンバブエ側に走り去っていくのを発見。その時は何が起きたのか理解できなかったが、ジンバブエに向かって歩き始めると、ジンバブエ出入国施設が隣接してなく見渡す限りそれらしき建物がない。フランシスタウンから来たミニバスは少なくともジンバブエ出入国施設に客を乗せて行ったと思われる。
- 取り残された私の周りに人も車もなく、ひとりでジンバブエ側に向かい歩き出すが、まっすぐ伸びる道には起伏があり、距離も不明。車が通るのでヒッチハイクを試み2台めが停車。停まった車は乗客がいなかったが乗り合いミニバスだった。
- ミニバスは10分ほど停車して私以外に2人の客を乗せるとジンバブエに走り出す。ジンバブエ出入国施設は想像していたほど遠くなく歩けないこともなさそう。(Googleマップ上で両国の施設は2km離れている)
- ジンバブエ入国審査窓口は混雑していなかったが、ビザ発給に10分以上時間がかかる。シングルエントリーのビザ料金30USD。(ダブルエントリーは45USDで発給可)
- 出入国審査場施設のゲートを越えると駐車スペースがありミニバスが客待ちしているようだった。私を乗せたミニバスはここで客を集められなかったので10km先の町Plumtreeへ行く。町をぐるぐる回りながら客集めして、ときどき地元のミニバス関係者と言い争いになる。それが延々と1時間以上続く。そして、ついに私のミニバス運転手が説得されたようで、私たち乗客が降ろされ、満席近かった地元のミニバスに乗せられ、まもなく出発。私を乗せていたミニバスはルール違反だったようだが、ボツワナ出入国施設からPlumtreeまでの料金を取られることなく、客集め中にゲストハウス予約のため運転手から借りた携帯電話の通話代も請求されず乗り換え。Plumtreeからブラワヨまでは1時間30分、料金は5USD。(国境からブラワヨまでのルート)
- 結局、フランシスタウンからブラワヨまでミニバスで乗り継ぐ場合の通常の乗り換えポイントは不明。
[アルバニア/ギリシャ間国境]Kakavia
通過する車が多く、両国側に食べ物を供する店が出て賑わっている。今回の旅で歩いて越えた国境の中では最もメジャー。
<ギロカスタル(Gjirokastër)からメテオラまでの国境越え詳細>- ギロカスタル(ジロカストラ)のツーリストインフォメーションに何度か足を運んだが席を外しているのかオープン時間なのに鍵がかけられ、国境までの交通情報が得られなかった。仕方なくガイドブックやホテルスタッフの指示通りタクシーで国境まで向かう。距離30Km(区間ルート)、所要20分で相場の1,500レク(1,600円くらい)。国境の近くにカカビア村(Kakavia)がある(地図参照)ので、そこまで行くミニバスがあってもおかしくない。カカビアと出入国ゲートの分岐で降ろしてもらえれば歩く距離は1kmのようだ。(ギリシャ側で国境から出るローカルバスの乗客が大勢いるので、アルバニア側にも何かしらよりよい交通手段があるはず)
- アルバニア側には複数の銀行とカフェ兼キオスクがあるので残り通貨の処理は問題ない。
- アルバニア出国あっさり、問題なし。現時点の日本の外務省サイトでは入国税の他に出国税1,000レクも必要とあるが不要だった(外務省情報はしばらく更新されていないのでは)。車は長蛇の列を作っていたが、歩行者は車用出国審査の横入り処理でほとんど待ち時間なし。ツアーバスか国際バスが何台か停まっていてバス用審査は時間がかかっていた。
- 数分歩きギリシャ側入国審査ゲート。
- ギリシャ側では、歩行者はバス乗客用審査に並ばされ、窓口1つのため30分程度待つ。入国審査はあっさり、荷物チェックなし。
- 審査ゲートを抜けるとキオスクやファーストフード店がいくつか。銀行はなし。トイレは思い出したくもない恐怖のトイレしかない模様。外に設置された仮設トイレの扉を開けずにイオアニナのバスターミナルまで我慢すべき。(あんなひどいトイレは中国やアフリカでも見たことないのでそのうち改善されると思うが)
- ゲートを抜けた右手にバス停があり、イオアニナ行きのバスが1、2時間に1本程度でている模様。5.6ユーロ、50分。
- イオアニナ(ヨアニナまたはヤニナ)から良いタイミングでメテオラ中心の町カランバカ(切符販売員はカラバーカだと言っていたが)行きのバスがあり、予想よりかなり早く到着できる。11.2ユーロ、2時間半。イオアニナからカラバカまでのバスは半分以上の区間で景勝ルートを走るため、多少疲れていても寝てはいけない。しかし、高速道路の建設工事があちこちで進められていたので時間は大幅に短縮されそうだがトンネルが多くなり車窓はつまらなくなるかも。
[マケドニア/アルバニア国境]Naum-Pogradeci
オフリド湖の美しい景色を眺めながら国境を歩く。なかなか楽しい国境越えだ。(オフリドから国境までのルート)
<オフリドからギロカスタルまでの国境越え詳細>- オフリドのバスターミナルを8:20に発ちスヴェティ・ナウムに向かう。オフリド湖沿いの気持ちの良い道を50分走る。110DEN。
- バス終点からイミグレーションまでのルートは、終点バス停から少しだけ東に戻り三叉路で右折してアタナス聖堂のサインが出ている道を数分歩き、アタナス聖堂敷地内(ルートで線が切れている地点、航空写真に切り替え+で18まで拡大すると判別可)を通り国境へ向かう車道で右折して道なりに歩く。バス停から30分弱でマケドニア側イミグレーション。
後日記:当時あるサイトで得た情報からこのような遠回りルートを取ったがナウム行バス終点からイミグレまでをグーグルマップの徒歩でルート検索(ルート案内後に(別)を押す)するとバス終点から西へ直進して左側に登っていけば国境ゲートに出られそう。(Military Camp内は通り抜けられないという噂あり)(2012年3月) - マケドニア出入国審査場手前に無料トイレあり。売店、両替所なし。出国はあっさり終了。
- 数分間、湖を見ながら歩くとアルバニア側イミグレ。
- アルバニア側入国審査は列ができて待たされたが、特に問題なく終了。アルバニア入国税10ユーロ取られず。(2009年3月から廃止になったという不確かな情報あり)
- ここから近くの街pogradec(ポグラデツ)までは4~8km(ネット上の情報さまざま、グーグルマップでは6km)でタクシーで5ユーロ(みな一致した情報)なので歩くかタクシーか微妙なのだが、覚悟していた入国税が取られなかったのでタクシーで行くことに。交渉してマケドニア通貨の残り100DEN(1.7ユーロ)と3ユーロでpogradecに向かう。10分程度。(少なくともこの運転手は4.2ユーロ相当の250DENでOKだったので、ユーロでなくDENかアルバニア通貨で交渉した方がよさそう)
- ポグラデツからギロカスタル(あるいはジロカストラ)までコルチャ(Korçë/Korça)経由のルートにするかエルバサン(Elbasan)経由(別ボタンでエルバサン経由になるはず)にするか情報が足りず迷っていたが、人が良さそうなタクシー運転手にKorçëからギロカスタル(Gjirokastër)までは朝6時発の大型バスしかなくミニバスは走っていないため1泊する必要があると言われる。真偽は定かでないがKorçaルートは明らかに交通手段が少なそうなので、安全策を取りElbasanに向かう。帰国直後の後日記:2008年12月にコルチャ13時発ギロカスタル行きバスに乗ったという情報を見つけた。こちらの楽しそうな山岳ルートにしておけば良かった。
- タクシー運転手に教えられた場所でミニバスを待っていたが、どの車に乗れば良いのか全くわからず目の前を通り過ぎるミニバスらしきワゴンを何台も眺めていた。すると、街のおじさんにどうしたんだと声をかけられElbasanへ行きたい旨を伝える。彼が右手を挙げ手首を捻りながら人差し指をひょいと車の進行方向に向けるとすぐにワゴンが目の前に停まり、これがElbasan行きだという。行先表示がない車が何台も走り過ぎていく通りで、客はミニバスが近づいて来るとどこへ行きたいか手で意思表示して車を停めないといけないようだ。似たように手の合図で自分の行き先をドライバーに知らせる方法をナイジェリアで見たのを思い出し、面白い国だと感じた。pogradec(ポグラデッツ)からElbasan(エルバサン)まで1時間30分、500レク。
後日談:近づいてくる車に対して手の簡単な動きで行き先を確認するやり方は世界中で見られる。ウズベキスタンのブハラでも、バスのルートが右周りか左周りか、終点が近いのか遠いのかを手首から先の左右あるいは上下の動きで運転手に確認する方法を教わり、私も実践していた。(2015年1月) - 少なくとも降ろされたElbasanのミニバスターミナルからはギロカスタル行きは出ていないようで、Durrec行きミニバスで45分ほど走った分岐(町名不明)で乗り換える。250レク。
- ここを通過していくミニバスにはだいたい行先表示があるようだが素人には簡単に判別できない。同じミニバスで降りたおじさんが私のためにギロカスタル行きをみつけ止めてくれる。ラテン系のおじさんたちは外国人に対して笑顔で何でもないことのように親切を施す。分岐地点から3時間でギロカスタル、1,000レク。
- ガイドブックやネット情報による所要時間から今日中にたどり着けないことも覚悟していたが、結局17時にギロカスタルに到着。Elbasanで30分以上トイレを探していたことを考慮するとオフリドからギロカスタルまでの所要は8~9時間。ここ2、3年で道が整備され所要時間が短縮されたのかもしれない。