国別アーカイブ:インド ( 3件の日記 )

[インド]ブッダガヤ

<マハーボディー寺院(大菩提寺)の菩提樹>

<マハーボディー寺院>

ブッダガヤは大観光地。
地元の人たちはオフシーズンだと言っているが、インド人参拝者や外国人観光客で賑わっている。

メインとなるマハーボディー寺院(大菩提寺)はまあまあ立派で敷地内には熱心に祈り続ける人が見られ、厳かな気持ちになる。
仏陀が悟りを開いた地、仏教最大の聖地なのだから、もっと巨大で仰々しくても良さそうだが、程よい大きさですっきりとして好感が持てる。
しかし、観光客が大量に押し寄せるピークシーズンは、収容スペースが十分でないため落ち着いて拝観できないのでは。

大菩提寺の周辺には他の聖地と同様に各国の寺院が点在しているが、現地の町と融合しているため、ルンビニやクシナガルと違って街歩きを楽しみながら寺院巡りができる。

日本人観光客を見かけたのはポカラ以来。到着したばかりの旅行者に数人の男たちがつきまとい、応じている旅行者のテンションが上がっていく様を傍でみていると面白い。旅行者の声が大きくなるとインド人たちは更に興奮して鞄を引っ張るなど手荒な行動を取っている。
ブッダガヤは日本語使いも多く、ツアーのを勧誘などしつこくつきまとってくる輩が何人かはいたが、インドの観光地ということを考慮すれば気にならない。(閑散期なのですご腕の商売人は休んでいたのかも)

<ブッダガヤの姉弟(2枚組)

土産売りのスレた子どももいるが、(インドとしては)驚くほど無垢な子にも出会える。さすが仏教の聖地。
ブッダガヤ周辺にはのどかな農村が広がるので、食事がうまければ何日かのんびり滞在したいが、私の口にはあまり合わなかった。

<前正覚山トレッキング>

前正覚山は、ブッダになる前(悟りを開く前)のスィッダールタが6年間修行していたとされる山。ブッダガヤに来たらぜひ訪れたいと考えていた。

信用できそうな土産やの主人が「町中で声をかけてくるバイクに乗っていくと襲われることがあるよ」と忠告していたのでホテルを通してバイクをチャーター、少し高めで600INR。バイクでぐるっと回り、ほんのちょっとだけトレッキング。(GPSログによるルート

ミャンマー寺のある三叉路を右に曲がると500mほどの長い橋を渡りスジャータ村に入る。橋を渡った後、バイクは左に折れて北へ向かったが、南西方向に200mほど進むとスジャータ・ストゥーパがある。三叉路からだと1kmほどで徒歩圏内(ルート)。その先の集落を探索すれば何かあるかも。

バイクは北東に進みトトロの木(航空写真)と呼ばれるガジュマルの巨木に寄る。三叉路からは3.2km(GPSログより)。
その後、バイクを下ろされ、枯れ川を渡る。バイクは砂に車輪を取られかなり苦労している様子。渡河した後再びバイクに乗り、農村の集落を抜け、道なき道も走りながら前正覚山の参詣口に着く。ここまでトトロの木から4.3km(GPSログより)。

物乞いも参詣者もいない参道を上っていくと、標高差80mほどでチベット教寺院があり奥にスィッダールタが修行したという洞窟がある。清めていた寺男が中に案内して説明してくれる。
平原からぽこりと盛り上がった独特の山容の前正覚山、そしてその中腹にあるそれらしき洞窟。ブッダ誕生のくだりを様々な書物で目にしたが、伝説とも思える話しを裏付けるようなスポットに立ち感慨深い。

山頂を目指してそれらしき道を進んで行ったが、道が途絶えてしまう。踏み跡はあちこちにあるのだが、大きな岩や固い茨の木が道を塞いでいる。
強引に上まで登ると頂上部は細長く、山頂の標識などは特にないので、GPSで最も高い地点を探ると標高332m。バイクを降りた参詣口からの標高差は200m、距離は1kmになる。
頂きにはすがすがしい風が吹き、広大な大地の眺めが心地よい。こんな素晴らしい観光スポットなのに人の姿はなく、見下ろす大地には素朴な農村の風景が残っている。

<前正覚山頂上からの眺め/セーナー村から眺める前正覚山(2枚組)

頂上部にしっかりとした踏み跡があったので別の道を下ってみるが、それも途中で途絶え、無理矢理、洞窟まで下る。(オフシーズンで登山ルートが荒れていただけかもしれないが、頂上に登る際は、洞窟の管理者に事前に道を確認し方が良い)

帰りは、枯れ川を渡る砂地の多いコースをバイクが嫌がり、車でも走れる道を通ってブッダガヤに戻った。(前正覚山の参拝口からミャンマー寺付近までのルート

[インド]クシナガラ

<大涅槃寺とニルヴァーナ・ストゥーパ航空写真/涅槃像(2枚組)

四大仏跡のひとつでブッダ入滅の地クシナガラ(クシーナガル)。

町はこぢんまりとして見所は限られているので、ここに宿を取らなくても十分観光できる。
ラマバール・ストゥーパとその周辺はパスしてもよさそうなポイントだが、大涅槃寺周辺(航空写真)はそれなりの雰囲気があり、インド人の家族連れ観光客が多く楽しめた。

猛暑のこの時期は日本人など外国人ツアー客がほとんど来ないため、ツアー客用の立派なホテルは閉鎖していた。食堂や露店は地元客向けに開いているという程度で街歩きは楽しめない。

<クシナガラからパトナへの移動>
  • クシナガラで街道に出たがバスが来なかったので代わりに乗り合いオートリキシャでKasiaまで、すぐ近くで2km、5分、10INR
  • バスターミナルでDeoriaまでのバスはないと言われミニバスに押し込まれるがなかなか人が集まらず。そのうち大型バスがやってきて9:45にKasia出発。Deoriaまで1時間、33km、33INR
  • コルカタ行き普通列車が13:13にDeoria出発、18:07にHajipur到着、190km、80INR
  • Hajipur駅から乗り合いオートリキシャが次々と発車していて18:21に出発。パトナ駅まで20kmだが渋滞激しく19:37到着、50INR。(クシナガラからパトナまでの全体のルート

[ネパール/インド国境]スノウリ

かつては強盗や詐欺が多いと悪名高き国境だったが、今はその面影もなくあっさり通過。
国境を越えると、ネパールと比べてインドはなんて生活レベルが高いのだろうと感心してしまった。

<ルンビニからゴーラクプルまでの国境越え>
  • ルンビニからバイラワ(シッダールタナガル)まで路線バスで1時間、50NPR、終点バスターミナルで降りる。
  • ポカラから国境まで続くハイウェイまで移動して、バス停らしき人だかりのある場所でスノウリ行きを捕まえる。たまたまかもしれないが、中型バス内は東京の超満員電車なみの混雑。そんな中でも車掌が最後部にいる私のところまで必死に手を伸ばしてきて料金徴収。とてもつり銭を返せる状況ではなかったのであきらめかけていたが、終点で降車時に6NPR返却される。乗車時間はほんの20分、14NPR。(ルンビニからスノウリまでのルート
  • 降車するとすぐ近くに小さな両替ボックスがあり窓口へ向かうと横からどかどかと割り込んでくる者がいる。しかし、ボックス内のスタッフは彼らを手で退けて先に私の両替を受け付ける。ネパールルピーからインドルピーへ全く問題ないレートで両替。出入国審査はゲート近く左側にあり、あっさりと通過。
  • 国境ゲートを越えてインドに入ると急に垢抜けた街なみになる。(気のせいかもしれないが、ネパールと比較するとそう感じる)
    インド側出入国審査場は、100mぐらい歩くと店に挟まれて左手に突然現れる。看板はいちおうあるが、Kioskかパチンコ景品交換所のようなので見逃してしまいそう。外で長々と入国カードの記入をさせられるが特に問題なく処理される。インドVISAは日本で取得済。
  • 国境から500mすぎ右手に小さなバスターミナルがあり、停車しているバスが12時発ゴーラクプル行きだと言われる。シートが横2+3席であること以外は日本で走っていても不思議でない、ごく普通の大型バスだが、ネパールでは乗ることがなかった洗練された車体に感動。さらに乗客がまだ数人しか乗っていないのにほぼ定刻に出発して驚く。
    出発してから1時間後に運転手と車掌のみが食事をとる20分の停車があり、15時30分、ゴーラクプル駅南口から300mほどのバスステーションに到着、92INR。(国境からゴーラクプルまでのルート
  • バスでゴーラクプルの町中に入ってくると、道に車、バイク、リキシャ、人が溢れ、ただならぬ雰囲気。バスを降りてから、ゴミゴミ、ゴチャゴチャとした混沌に加えて悪臭、粉塵に襲われ気絶してしまいそう。車やバイクを避けながらゴミ溜めや穴ぼこに気をつけて人をかき分け100mも歩くとどっと疲れる。これがインド大都市の平均的姿なのだろう。
    ネパールから移動してきて一瞬勘違いしてしまったが、インドは決して洗練されていない。