[ナイジェリア]オソボ

oshogbo

<世界遺産オシュン=オショグボの聖なる木立の寺院(2枚組)

♪はあ、電気もねえ、水も出ねえ、食える食べ物なんにもねえ♪

停電と断水の多いナイジェリアの旅は辛い。
観光どころか生きているのが精一杯。
ベナンのポルト・ノヴォのホテルはマシな方だった。電気がないということはファンを回すこともできないということで室内は炎熱地獄になる。今日のホテルは自家発電がなく、陽が落ち室内が真っ暗になっても停電したままだった。外は暗くて危険。しかたなく、暑い室内で懐中電灯を点しPCのキーボードを叩いていたが、どうしようもないほど辛くなり絶望に包まれてくる。
そんな時、外にいた子どもたちからウォーという歓声が上がり、部屋の蛍光灯が瞬き始めた。
ナイジェリアは電気のありがたさをしみじみと感じさせてくれる国だ。

2千円以下のホテルでシャワーヘッドがホースと繋がっているのはラッキーと思った方が良い。また、水が出る時にバケツいっぱいに水を貯めておかないと大変なことになる。昨日泊まった(ボビー・オロゴンのふるさとだという)イバダンは人口250万の大都市なのだが、一晩中停電したままだった。(なぜ?石油輸出国なのに)
このホテルには自家発電があったが朝5時前にそれも止まり、暑くて目を覚ますと水が出ないことに気づき、そりゃあもう大変。

よって、写真を撮る気力もかなり失せてきている。世界遺産だというオシュン=オショグボの聖なる木立(オスン・オソボ聖林)を含め観光ポイントはイマイチ。西アフリカの生活を見慣れてしまいワクワクしない。ここの子供たちは近寄るとみんな逃げてしまう。

街中の道は車のためのもので人が歩くなど想定されていないところが多く、いろいろな障害を越えながら歩かなければならない。
バイクが多く、悪臭強い白煙を発する。ベナンの排ガスも酷かったが、ナイジェリアはより質の悪い燃料を使っているのだろう。(なぜ?石油産出国なのに)
大きな交差点では警官が車の進行をコントロールしているが、ほとんどの交差点は車やバイクの気合勝負で混沌として、歩行者がなかなか渡れない。

そう、ボビー似の現地人が目をむいて言っていた。

♪信号ねえ、あるわけねえ、オラの国には電気がねえ~♪

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