[ニジェール]ニアメ(2/2)

niamay

<ケンブリッジ橋付近でのニジェール河からの荷揚作業(2枚組)

ナイジェリアの毒がニジェールの暑さで活発になり、体中を暴れまわっているようだ。
倦怠感、頭痛、耳痛、歯痛、関節痛、微熱、そして鼻水、鼻血、耳だれ、咳、痰。いろんな部位が痛み、いろんなものがとめどなく出てくる。ほとんどの症状が風邪をこじらせた程度のもので気にしていないのだが、耳だけが心配だ。

かつて、粉塵の舞うパキスタンを1週間旅して帰国後に中耳炎になり、完治までかなりの日数を要した。中耳炎状態で飛行機に乗るなど、あの気絶しそうな激しい痛みを想像しただけでめまいがする。(耳の丈夫な人には理解できないでしょうが)
よって、かろうじて動ける気力があるのだが、暑いだけで何もないニアメーで停滞することとした。

<たびメモ>

ニアメ市内のタクシーは値段を尋ねて乗ろうとすると300CFAまでしか下がらないが、黙って乗れば地元の人と同じ200CFA(40円)。(そのタクシーが流している地区内の場合)
路上で目的地を叫び車を止め、運ちゃんが何も言わなければ料金の交渉をせずそのまま乗りこむ。降りたい場所に着いたらc’est bon(セボン:ここで良い)と言って停車させ、200CFAコインを運ちゃんの手に握らせ、さっと降りるのがニアメーでの粋なタクシーの乗り方。

<マリ共和国ビザ取得情報>

休養のため時間があったのでニアメでマリのビザを取得した。面倒なのはマリ共和国領事館にたどりつくことだけで、領事館は訪問者が少なくスタッフが驚くほど親切なので何ら問題なし。

領事館の場所を知っていてかつそこへ向かってくれるタクシーがなかなかみつからなかったので、Blvd de l’Independanceまで出て、5台目のタクシーがやっと乗せてくれる。うれしくて言い値の1,000CFAで乗ったが、ビザ受け取りに向かう時は400CFAだったので値切っておけば良かった。Rond Point Yantalaに比較的近いので、市内からそこまでタクシーで行き、そこで周辺を得意とするタクシーに乗り換えれば確実にマリ領事館に行ける。ちなみにアメリカ合衆国大使館の隣だが、その敷地は広大なので1周してマリ領事館をみつけてもらう必要がある。

申請書1枚記入、写真1枚、20,000CFA。翌日受取が基本のようだが、私の場合11時半すぎに申請して当日15時すぎ受取。スタンプを押す人が15時にならないと現れないという状況だったようで、運が良ければ即時発給も可能かも。

<ニジェールめも>
  • ニジェールも停電が多いが信号は結構多い。信号が点いてたり消えていたりで大変そうだが、みんなトロトロ安全運転なので交通警官がコントロールしなくても仲良くすれ違っていく。
  • 急にタバコ売りが目立ち始め、タバコを吸う人をたまにみかける。コートジボワールのアビジャンで1人みかけて以来か。
  • ニジェール人は若者から中年まで粋な男性が多い。特にパリッとアイロンのかかった長袖のシャツをスラックスの上に出している男が格好いい。小顔に細身の体で背筋をピンと伸ばし(アフリカ人はみんな背筋まっすぐだが)、まっすぐ前を向きゆっくり歩く(ニジェール人はみなゆっくりだが)。黒人を見慣れぬ者には顔の造作の善し悪しを判断しかねるが、たぶんイケメンなのだろう。サングラスをかけている若者がいると、Exileのメインボーカルの雰囲気だなあと感じるのだ。
  • ニアメーは多少ツーリスティックで日本語で声をかけ強引に土産店に引き込む者がいたり、押し売りガイドがいたりするが、全体がおっとりなのでそれほど大したことはない。
  • まともな宿に泊まるつもりなら自家発電付かどうかの確認が必須。あまり料金の違いに反映されていないようだが停電時の快適度合いが雲泥の差。
  • バスの出発は6時や7時の早朝発が多い。暗いうちにターミナルまでの移動が必要でバスに当然トイレはなく、途中の休憩地もまともなトイレはほとんどない(これなら野原の方がましというレベル)ので、私のようにトイレコントロールの下手な者には厳しい。
  • 移動中に停車した村も含め、地方にはきれいな娘が多かったがニアメーではゼロ。ニアメーでは、旅行者も含め、黒人でない人を多くみかける。今回の旅の今までの町と比較すると圧倒的に多い。
  • お祈りの時間になると、数人から数十人単位が道端や簡易集会所に絨毯を敷き、メッカの方向を向き揃ってお祈りする。歩道で横一列になり車道に向かって額を絨毯にこすり付けているグループもある。私が彼らの真ん前で立ち止まって観察しても全く気にせず一心不乱。ニアメではこれが唯一感動的シーンだったが、(どんな反応をするか想像できなかったので)カメラを向ける度胸はなかった。病気療養中だったもので。
  • 特にニアメーで物乞いが多いということ以外は、人々も車もみなおっとりしていて、この国に何か危険なことなどあり得るのだろうかと感じるほど。しかし、市場で写真を撮っているとニコニコしながらダメダメと言う人がおり、また、撮りたいシーンがないけど街の中心部の写真を写しておこうかと思っても、どこにカメラを向けても明らかな物乞いがフレームに入ってしまいやめてしまった。
  • 少なくともニアメにはVISAキャッシング可能な24時間稼動ATMが何台もあった。
  • ニジェールの国境を越えた日から毎日最高気温が40度を超えている。それまでの国は35、6度だったから急に耐えられぬ暑さになった。
  • ニジェールはクーラー付チャーター四駆車でアガデス、ザンデールを含めた地方を気に入ったポイントで車を止めながら旅するのが良さそう。私もいつかそんな旅をしたい。
  • マイナースポットをゆく(西アフリカ編/東アフリカ編)のまとめ

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