[ベネズエラ]シウダー・ボリバル

<オリノコ河に架かる橋と渡し船航空写真に表示される橋)

街のメイン通りが広いオリノコ河に面して気持ちの良い風が吹いてくる。しかし、見るべきものがないただの街だ。
シウダー・ボリバルはカナイマへの拠点として旅行者が多く訪れるはずだが、ダウンタウン周辺をくまなく歩き回りホテルを3つしか見つけることができず、どれも泊まる気にならないものばかりだった。街で一番高い(と言っても18ドル)ホテルなのだが、廃業して10年経ってもこれほどにはならないだろうという汚れ方なのだ。結局、不潔だがセキュリティー面でよりましだったゲストハウス風ホテルにして、エアコン付きで一番高い部屋(と言っても12ドル)で臭いまくらにシーツをぐるぐる巻いて眠ることにした。

ラ・クルスは安全で比較的清潔な街だったが、シウダー・ボリバルは、通りのあちこちに糞尿の臭いがたちこめ、残飯も含めたゴミが散乱してガラスの破片が至る所に散らばっている。昼は歩道が人で溢れ、銀行前には長い行列と人だかりができるが、夜7時にはほとんどの店が閉じられ、8時近くなると街は急にひっそりとする。観光客が立ち寄るべき街ではなさそう。

やはり、言葉が通じてなかったのか、半分だまされたのかもしれない。プエルト・ラ・クルスからシウダー・ボリバルまで(区間)のバスは、一番良いクラスのチケットを前日購入したのだが、乗ってみると座席が窮屈でエアコンがまともに効かずトイレがない。始めのうちは空席が多くゆったりできたのだが、途中からどんどん人が乗って満席になり、隣の席の母親に抱えられた幼児が臭いのするオムツ一丁でベタベタくっついてきて不快極まりない。5時間半乗っていただけだが、異常な疲労を感じていた。

<翌日(プエルト・オルダス)>

疲れがたまっている。

予定ではシウダー・ボリバルから更に12時間バスに乗ってサンタ・エレナ・デ・ウアイマに行き、そこからエンジェル・フォールの拠点で空路でしか入れないカナイマに飛ぶつもりだったが、観光という点ではイマイチはずれが続き、疲れがたまり気合いが入らない。ここからカナイマに飛ぼうと昨日思いたったが、またしても土日で旅行会社が休み。

シウダー・ボリバルの不潔な安ホテルで2泊は避けたかったので、空港がある隣町プエルト・オルダスまで(区間)バスで1時間かけて移動。うって変わって、街は大きく近代的なビルが建ち並ぶ。いくら歩いてもホテルが見つからずcentroの標識はあるが、なかなか中心地にたどり着かない。住民に尋ねるとタクシーでしか行けないというので、しかたなくタクシーでホテルに向かってもらう。シウダー・ボリバルの安ホテルに懲りたので高いホテル、高いホテルと運ちゃんに言い続ける。昨日の感覚から高級ホテルでも3、40ドル程度だろうと思ったのだが、着いたホテルはシングルで110ドル。んー、急に上がりすぎだぞ。安いと言われた向かいのホテルが60ドル。もっと安いホテル教えて、とレセプションで甘えるように尋ね、なんとなく指差した方向にしばらく歩いて、やっと求めるものに近い30ドルのホテルが見つかる。

ベネズエラでは、毎日のようにホテル探しでエネルギーの大半を使い果たしてしまっている。

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