[ポーランド]アウシュビッツ
<アウシュビッツ博物館(撮影ポイント)>
アウシュビッツ博物館はベルリン郊外のザクセンハウゼン強制収容所と同様の施設で1、2時間ぶらっとすれば十分かと思っていたのだがとんでもなかった。28あるという囚人棟のほとんどが開放され、当時の内部を再現したり写真や犠牲者の遺品を展示したりしていて、ゆっくり見ていたら半日は必要とする内容だ。閉館2時間前に入場して最初につまらぬ映画(これはパスすべき)を見てしまったので全く時間が足りなかった。
悲惨な状況をどのように表現するか非常に難しいとは思うが、よくぞこれだけ残しておいたという量の犠牲者の遺品が種類毎に山積みされ展示されているのが印象的。私には子供の小さな靴の山が最もインパクトがあった。(内部撮影禁止のため写真なし)
日本の被爆関連の施設が、せっかく訪れてくれた外国人旅行者にこれだけの衝撃を与えられているか(私の記憶に残っていないので)心配である。広島、長崎の関係者がアウシュビッツ博物館から学ぶものは多いと思う。
(後日談:2010年4月、10年ぶりに広島を再訪したが平和記念資料館は想像以上にインパクトがあった。ただ、館内のスペースが十分でないところに修学旅行生が溢れているため、落ち着いて見られたものではない。どうにかならないのか修学旅行生)
クラクフからアウシュビッツのあるオシフィエンチムまでは列車でもバスでも行けるが、できるだけバスで行くべき。列車は本数が少なく、駅から博物館まで距離があり道案内のサインはなさそうだ。
博物館入場は無料なのだが、どの棟にどのような内容が展示されているかわかりにくいので、日本語ガイドブックを入手した方が良いと思う。(その存在を退出時に知ったので私は入手していない)
記録映画は時間が余ったら見る程度で良い。