[スロベニア]ブレッド(Bled)

景観はもうひとつだが、雰囲気がすばらしく、宿は大当たり。

周囲数キロ程度の湖に浮かぶ小さな島。そこに教会がなければ、日本にもありそうな長閑な湖畔にすぎない。しかし、何かが大きく違う。ヨーロッパ人の自然の楽しみ方が卑屈な私にも豊かな気分を与えてくれるのだろうか。
滞在者はみな水と緑が送るさわやかな空気を満喫している。湖の周回道路を散歩やジョギング、自転車、ローラーブレードなどで汗を流し、湖上では競技用のボートでトレーニングする。湖面の色が濃い。白鳥や鴨の親子が餌付けされ、人が近くに寄っても逃げない。

宿は広々としたダブルルームに豪華なビュッフェスタイルの朝食が付いて24ユーロ。久々にフルーツやヨーグルトなどの食料をたらふく食べることができた。あと野菜さえとれれば栄養十分なのだが、朝食にサラダは付かず、食事でとりたいが高くて手がでない。

それにしてもヨーロッパのカップルはくっつきすぎだ。若者から中年まで、どうしてそんなにベターっとくっついていなければならないのか。この清らかな雰囲気の湖畔は、アベックの気分が高揚してくるのか。ベンチでの抱擁は目をそらすことができるが、私を追い抜くほどのスピードで散歩していた男女が急に目の前で立ち止まりキスをするのはどういうことだ。
おいこら、あんたら中年が何のきっかけがあってそこで急に接吻するんだ。

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