[ナイジェリア/ニジェール国境]Jibiya

2国間の国境は4つあり、どのルートを取るか迷ったが、地図上で最短にみえるJibiya国境越えコースで行くことにした。
ナイジェリアで無駄にエネルギーを消耗してしまった。特にこの喉と肺の痛みはしばらく回復しそうもない。
ナイジェリア側の出国は賄賂要求が全くなかったが、しつこくねちねちとどうでも良いことをチェックして時間がかかり、精神的疲労が大きかった。
ニジェールに入り急に乾燥して暑くなった。ナイジェリアでは面白みのない車窓が延々と続いたが、ニジェールの大地は赤茶色に光り、枯れ色の草木とのコントラストが美しく、農作業に励む人々の姿やプリミティブな家屋に目を奪われる。
一列に並んだ4人の女性たちが頭上に大きな荷物を乗せ、強い日差しが照りつける大地の中を美しい姿勢で歩く。鮮やかな衣装が宝石のようにきらめいていた。(乗り合いタクシーから見えた一瞬の光景なので写真なし..だが、似たような光景はこちら

≫国境越え詳細
  • カノから乗り合いタクシーでJibiya(GoogleMaps上の表示はJibia)という国境の町まで2時間30分。(区間ルート参照)
  • Jibiyaへ向かう道の分岐点付近からバイクタクでNigeriaイミグレーションへ。(約2km)
  • イミグレでは税関はなく賄賂要求もないが、2人の男と別々に長い面談が必要。どの町にいつ入った、どこに泊まり誰と知り合ったか、日本では何をしている、会社の住所のEvidenceを出せ、とか合計1時間近く。出国する人間に対して何を恐れているのか。道中の検問も異常な多さだったが、なぜそこまで執念深くチェックする必要があるのだろう。イスラエルを思い出させる。
  • ナイジェリアのイミグレからニジェールのイミグレまで彼らが言うには6km。バイクタクの運ちゃんと金額が折り合わず歩き始めたが、行き倒れてしまいそうな暑さで結局バイクタクシーに乗る。ナイジェリアのJibiya町中からニジェールイミグレまで、そのバイクタクに支払った金額は300ナイラ(約250円)。
    イミグレスタッフの話しによるとJibiyaの町中から、ニジェール側国境を越え30km先にあるマラディまで乗り合いタクシーで200ナイラぐらいとのこと。但し、外国人は出国に時間がかかるので先に出国手続きを済ませてからJibiya町中に戻り、乗り合いタクシーに乗らなければならない。
  • ニジェールの入国はあっさり。賄賂要求、税関チェックなし。
  • ニジェールのイミグレからニジェール側の町中心部まで1km以上ありそう。周辺の住民がみな親切なので特に問題なく乗り合いタクシーに乗り、マラディまで(ナイジェリアイミグレからの区間距離)30分程度。
<ニジェール基本情報>

[首都]ニアメ、 [通貨]CFAフラン(2008年11月, 1CFAフラン=約0.18~0.2円)
[公用語]フランス語、 [宗教]イスラム教75%、他 キリスト教、伝統宗教
[入国ビザ] 必要、アクラで5ヶ国共通ビザ取得(3万CFAフラン)
[歴史/概要]
17~19世紀、砂漠の民トゥアレグやプール族に支配されていたが、20世紀までにフランスが全土を領有、1922年にフランス領西アフリカの一部になる。1960年に共和国として独立後、軍事クーデターなどによる政変が続くが2000年からほぼ安定する。
国土の3分の2を砂漠が占め、中・北部は乾燥気候、南部はステップ地帯の広がるサバナ気候で、首都ニアメの年平均気温は29℃で7月~8月が雨季。
農業、畜産業、鉱業が主産業でウランが世界第3位の埋蔵量を誇る。
中部アガデスを基点として北東部のサハラ砂漠をキャラバンするのが主な観光。

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