[セルビア]ノヴィ・パサール
<古都スタリラス/ソポチャニ修道院(2枚組)>
コソボを出てセルビアに入ってから急に英語が通じなくなった。車掌も駅やバスのインフォメーションスタッフも全く英語を話そうとしない。そんな中、持参しているガイドブックには載っていない観光地を訪れようとしている。
ソポチャニとスタリ・ラスは修道院と古都の遺跡が世界遺産に指定されていて、ベオグラードから直通バスがあるノヴィ・パサール(日本語表記ノビ・パザルあるいはノビ・パザールが一般的)の近くにある。しかし、それ以外の情報はないので、おおまかな地図を見ながらルートを検討する。
コソボから列車で北上して境界線を越えた駅ラシュク(ラシカ)で降り、ここからノヴィ・パサールまでバスがあると読んだ。降車客の後を追うとバスターミナルが駅の近くにあり、30分後にバスが出る。(Raška/Рашкаを経由したルート)
ノヴィ・パサールに着きホテル、ホテルと呼びかけていると街の中心にある三つ星ホテルに導かれる。宿泊費が安く2千円。街で出会ったなかで唯一英語を話すスタッフがこのホテルにいて世界遺産への行き方を教えてくれる。ここまでほぼ完璧に自分のイメージ通りに事が進んだ。
しかし、翌日訪れた遺跡は想像とは大きくかけ離れていた。ソポチャニ修道院(2枚目の写真)は内部に古さを感じる壁画があるが、このぐらいの修道院はどこにでもあるんじゃないのという程度。そして古都スタリラス(1枚目の写真)は驚いた。あまりにも陳腐なので見かけた村の人全員に確認したが間違いないようだ。住居跡と思われる石積みの基礎台が2、30軒分あるが、ただ野原に放置されているだけ。何も見るものがない。誰も管理していない。ただ遺跡内に繋がれた牛が一頭、ここの門番であるかのような顔をして、何も知らずに訪れた旅人を哀れんでいた。
世界遺産は必ずしも観光名所にあらずだが、レベル分けでもしてもらわないと。全てが同格というのはおかしいのでは。
貴重なページを発見してじっくり読ませて頂きました。有難うございます。私も3週間後に当地に向かいます。ソポチャニとストゥデニツァ修道院へ。記載にあるようにノビ・バザルを起点にしたら良さそうですね。ホテルも滅多になさそうなので見つかるかどうか・・・。地元ガイドもいなさそうですし、この国は観光には無関心なのでしょうかね。
5年以上前の情報ですが、ノビ・バザルからソポチャニとスタリ・ラスまでの行きはホテルのスタッフに教えられたミニバスで向かい、帰りは普通の乗用車が乗り合いタクシーをしていることに気づき乗せてもらえました。ソポチャニでは修道士が英語で説明してくれます。(要ドネーション)