パキスタンのたび

ブルカ(ペシャワール)

<ペシャワール旧市街(中央がブルカの後ろ姿)

古い建築物が並ぶペシャワール旧市街には曲がりくねった道が広がり、狭い路地に連なる店に大勢の地元客が訪れる。
パキスタンの中でも特にペシャワールでは女性の写真に対する抵抗感が大きく、無断撮影による傷害事件も発生していると聞いていたため、可能な限り目立たないようにカメラを構える。ファインダー越しに顔色や視線を気にしていたが、意外にも明るく穏やかな街の人々はカメラをあまり気にしていなかった。

国境の街ペシャワールでは、ブルカを来た女性をよく見かける。ブルカ(またはチャードリー)はタリバン政権が女性に着用を強要した衣服で、全身を頭から足下まで大きな布で覆い隠し、顔の部分も網目状のベールで隠されているものだ。布の首下から全体にギャザーが入っており、てるてる坊主が向かってくるような姿は異様に感じる。
表情が全くわからぬブルカの女性に対しては、正面からカメラを向けることができなかった。

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