[モロッコ]メクネス

<モスクで手足を清める参拝者>

<路地の子どもたち>

フェズからカサブランカに向かう途中にあるメクネス。ここも世界遺産に指定された古都だと知り、急遽、立ち寄ることにした。
モロッコはロンリープラネット・ヨーロッパ編におまけで付いていたページを頼りに観光しているため、情報不足による手探りの状態が続いている。メクネスのページには地図がないため、ツーリストオフィスの概念的な地図をベースにして地元の人に尋ねながら歩く。
フェズやタンジェでは、観光客ずれした人に嫌な対応をされる場面があったが、モロッコ人は柔和な顔つきで物腰やわらかく、基本的にやさしい。観光客が少ないメクネスでは、こちらから尋ねなくても親切に道を教えてくれる人が多い。

メクネスで話される言葉はフランス語になった。しかし、ある男が珍しく英語で話しかけ、複雑なメディナ内のポイントをガイドしてくれた。最後に予想通り土産物店に連れていかれるが店主の講釈だけを聞いて店を出る。すると、その男がガイド代として2ユーロ弱を要求してきた。私にとって彼のガイドがかなり役に立ち、あまりにも控えめな数字だったため一瞬心が動いた。しかし、軽く拒否して様子を見ていたら簡単に引き下がってしまった。噂で聞いていたインド人以上に押しの強いモロッコ人にはまだ出会っていない。

モロッコに入ってから、ヨーロッパでほとんどできなかった子どもたちとコミュニケーションできるようになったが、彼らの写真を撮るのはなかなか難しい。撮られたがっている子どもたちは多いが、近くにいる親や大人たちが許さない。親の承諾を受けてなんとか撮影していると、興奮して騒ぎ出す子どもたちを近くにいる大人が叱りつける。間接的に撮影者の私を注意しているようで、何度も怒られているうちに子どもを写す意欲が薄れてしまった。

メクネスの食堂でもタジンを注文した。今度はずいぶんと店の雰囲気が異なる。昼時だが客が少なく、店内には簡素な机と椅子がつまらなそうに並べられる。時間がかかるはずの土鍋料理があっという間に出てきた。鶏肉とポテトチップスだけだ。これはフェズのタジンと全然違う。野菜がないぞ。油が多すぎる。食べ始めてすぐ気持ち悪くなってきた。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください